今日の音盤 2005/09/30

画像今日の音盤。

① Paul McCartney / McCartney (1970) [pic]
② Wings / Wings Greatest (1978)
③ Emitt Rhodes / S.T. (1970)

① The Beatlesの解散後にリリースされたソロ・デビュー作。当時は評判が悪かったそうで。まあ、"Abbey Road"の続きを期待すると、肩透かしを食らったような気になりそうかなって思うけど。でも、時を経た今になって、The Beatlesから離れての最初の作品として考えてみると、Paulがこんな作品を作ったのが私なりに分かるような気がするんです。The Beatlesでの音楽活動は充実したものであると同時に、ストレスをも感じるものだったと思うんですよね。解散後に、そんな事から解き放たれて、自分の音楽をもっと自分の近い位置に置いて、リラックスして音楽を楽しむ気持ちを取り戻したかったんじゃないかと想像します。冒頭の"The Lovely Linda"の穏やかな感じとかは最たるもののように思えます。
③のところでも触れてますが、近年の宅録ブームも手伝って、この作品を高く評価する動きが強まりました。Paulが1人のミュージシャンに戻って制作した誠実なアルバムですよね。名盤。"Every Night"や"Junk"の美しさは格別だし、"Maybe I'm Amazed"は彼がFabだった事を思い起こさせるような名曲ですね。

② ベスト盤。Wings名義でのリリースだけど、Wings結成前の曲なども含まれています。改めて聴いてみても、彼のソングライターとしての能力をまざまざと思い知らされますね。この完璧なまでのメロディを快く思えなかった頃もあったんだけど、今なら大丈夫。才能の塊とも思えるような充実の全12曲。その後に充実したベスト盤が発表されて本作の重要性は薄れてしまったんだけど、以前は本作以外のCDでは聴けない曲もあったりして、必携の作品だったんですよね。個人的には、1曲目の"Another Day"が最も好きかなぁ。
さて、久々の新譜がリリースされたばかりのPaul McCartney。その新譜のプロデュースを担当しているのがTravisの作品などでお馴染みのNigel Godrich。年内中くらいに買おうかなぁ~と、のんびり考えていたら、どうも評判が良いようで。予定変更で、この週末に発注予定。海を渡っての到着は10月中旬以降かな。

③ 60年代後半はThe-Merry-Go-Roundなるポップ・バンドの中心人物として活動していたEmitt Rhodesがバンドの解散後にリリースしたソロ・デビュー作。多くの方がご存知のように、この作品を語る時には、Paul McCartneyのデビュー作(上記①)が引き合いに出されますよね。確かに、USのCalifornia州の出身ながら、UK的なセンスを感じさせる曲にはPaulに通じる部分が感じられます。加えて、①とほぼ同様に一人で全ての演奏をこなしている点(①には、Lindaが少し参加しているんですかね)。インディ・シーンなどから増して行ったDIY的発想、さらには宅録ブームなどとも呼応する形で、再評価の機運も高まったんですよね。私が本作を聴くきっかけもそんな事が無縁ではなかったと思うんです。
35年前の作品なんですよねぇ・・・ 大きな注目を集める事はなかったかも知れないけれど、音楽を愛する人達に聴き継がれて行って欲しいですね。失われない輝きを持った名盤だと思う。

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