日々の音盤 2009/06 [4]

2009/06/16 - 2009/06/20

Vashti Bunyan / Just Another Diamond Day
Martin Carthy / S.T.
Fleet Foxes / S.T.
Al Green / Greatest Hits
Peter Holsapple & Chris Stamey / Here And Now
Ben Kweller / Changing Horses
Mark Olson & Gary Louris / Ready For The Flood
Spirogyra / Bells, Boots And Shambles
The Storys / Town Beyond The Trees*
The Tories / Wonderful Life
Kyle Vincent / Solitary Road
Kyle Vincent / Where You Are

更新が滞ってしまいましたね。6月って、いつの話だっていう感じですが。遅れを取り戻すために、コメントを付けずに、リストだけをアップするぐらいの事をした方が良いかも。

Martin Carthyの"Martin Carthy"は1965年リリースのデビュー作。日本ではあまり語られる機会の多くない人だと思うけど、ブリティッシュ・フォーク関連の書籍によると、彼こそがこの界隈における最重要人物だとの事で、当然ながら、私としては耳を傾けなくてはならない存在なのです。ブリティッシュ・フォークと言っても、確たる定義がある訳でもなく、トラッド・ミュージックを掘り下げていく人もあれば、そこにロック的な解釈を加える人もあるし、アメリカのフォーク・ミュージックやルーツ・ロックからの影響を色濃く感じさせる人もいるし、当然ながら、これらを複合的に混在させたスタイルもあり、こういった要素とはかけ離れていると思える人もいて、何が何だか分かりませんよ。しかも、この時期にはUSとUK間での相互作用が活発だった時期のようで、さらに混沌としているように感じてしまいます。まあ、その辺りが面白くもあると言えそうだけど。

前置きが長くなりましたが、Martin Carthyのデビュー作に戻りましょう。収録曲のほとんどはトラッドのようで、その歌い方もトラッドの伝統に根ざしたもののように感じられます(実際にそうなのかは分かりませんが)。演奏はシンプルで、無伴奏のものもあり、軽い気持ちで聴いてみようという姿勢で挑むと、あっけなく跳ね返されてしまうような芯の強さを内在していますね。"Scarborough Fair"を収録している点から分かるように、Simon & Garfunkelへも影響を及ぼしているようでもあるし(確か、Paul Simonが英国滞在時に知ったんでしたっけ?)、Bob Dylanも彼の影響下にあるような文章を見かけた記憶もあります。もちろん、"Scarborough Fair"もトラッド・チューンです。

で、実際に聴いていると、正直に言って、やや疲れるような感じでしょうか。まあ、でも、おなじみの"Scarborough Fair"を始めとして、作品全体から感じられる存在感は揺るぎないものであるように感じられるし、この質感はこれまでに体感した事のないもののようにも思えます。これ以降のシーンに与えた影響の度合いとか、まあ、その辺りは、彼自身の後の作品も含めて、さらにこの界隈を聴き進めた上で、自分なりに感じ取れれば良いかな。

Spirogyraの"Bells, Boots And Shambles"は1973年にリリースの3作目。後にDave Stewart(Eurythmicsの人ではありません)とコンビを組むBarbara Gaskinをヴォーカルに擁したバンド(Martin Cockerhamがメインでヴォーカルを執る曲もあるし、双方のヴォーカルが絡んだりも)。彼らの作品を聴くのは、これが初めて。ブリティッシュ・フォーク界隈では名盤とされる作品らしく、改まった気分で聴いてみた次第ですが、確かに良い内容ですね。神秘的な曲もあり、それっぽい雰囲気を感じさせたりもしますが、普通にポップ・ミュージックが好きな人にも親しみやすそうな側面も備えていて、もっと幅広く聴かれるべき作品なんじゃないでしょうか。今の耳にも新鮮に響き、35年以上も前の作品とは思えない。これ以前の作品も聴いてみます。

The Storysの"Town Beyond The Trees"はNapで聴いてみたんですが、その後、あっさりと音源がなくなってしまい、印象があやふやなまま。音の方向性としては良さそうだったので、CDで入手するしかなさそう。Nap、意外と音の出入りが激しそうな気がします。気になる音源はダウンロードして、手元に確保しておくべきか。

日々の音盤 2009/06 [3]

2009/06/11 - 2009/06/15

Beachwood Sparks / Once We Were Trees
Chicago Transit Authority / S.T.
The Connells / Ring
The dB's / Stands For deciBels/Repercussion
Peter Holsapple & Chris Stamey / Mavericks
Peter Holsapple & Chris Stamey / Here And Now
Mando Diao / Hurricane Bar
Maritime / Glass Floor
Rhett Miller / The Believer
Rhett Miller / S.T.
Norrin Radd / Where She Danced
Soul Asylum / The Silver Lining

ex-The dB'sの2人、Peter Holsapple & Chris Stameyの"Here And Now"。前回の共演盤"Mavericks"が1991年のリリースだったので、18年ぶりぐらいになりましょうか。その間、それぞれにソロやバンドでの活動、プロデュース業などをこなしてきて、地道ながらも存在感を示してくれていました。もちろん、その全てをチェックしていた訳ではないし、そんなに熱心なファンという訳でもありませんが、彼らの活動スタイルには共感を覚えるし、前作の"Mavericks"は良い作品だったので、今回の久々の共演はとても嬉しく感じられたのです。

そして、実際に聴いてみると、18年の時の経過を感じさせないような、あの頃に奏でていた音の確かな延長線上にある、良質のポップ・ミュージックがしっかりと詰まったアルバムになっていて、思わず表情も和らいでしまうと共に、いくつかの曲では涙腺が緩みそうになってしまいます。もう少し枯れた音になっているかと想像していたけど、そんな事はなくて、今が最盛期と思わせるような充実感を漂わせています。質感をうまく表現できないのだけど、これは得がたい魅力に溢れていて、長く聴き続けられそうなアルバムですよ。上半期に聴いた新作の中では、最高の評価を与えたい作品ですね。

Rhett Millerの"Rhett Miller"はバンドでのデビュー前にリリースされていたソロ作品を含めると、4作目ですね。まあ、幻のソロ・デビュー作はほとんど誰も聴いた事がなさそうなので、3作目とするのが大半の見解のようですけどね(以前に、eBayで出品されていて、応札したんだけど、タイム・アップになる前に出品がキャンセルになった事があったのです。まあ、仮にキャンセルにならずとも、競り落とせていた確率は低かったかもですが)。

さて、新作の話に戻りましょう。セルフ・タイトルになっている事もあり、いつも以上に作品への自信を持ってのリリースだと受け取って良いはず。ポップに弾けていた"The Instigator"、豪華ゲスト陣を迎えて、ちょっと余所行きの佇まいのようなものを感じさせた"The Believer"。今になって振り返ると、過去の2作はそんな印象があります。"The Instigator"は大好きなアルバムだっただけに(今でも大好きですけど)、"The Believer"は初めのうちは馴染めないとこがあったものの、気が付いてみると、良い作品だと感じられるようになっていました。そんな過去の作品に比べると、最も彼の資質を率直に表したような作品になっているかなというのが、現時点での印象。かつてのポップな曲が恋しくもあるけど、このシンプルなスタイルも悪くない・・・って言うか、なかなかに良い。再来日ライヴへの期待を高められてしまうような、そんなアルバムです。クアトロでのライヴ、もう6年以上も前になるんですねぇ・・・

ChicagoがChicago Transit Authority名義で出していたデビュー盤も初聴きでしたが、2作目以降の作品もいくつか入手しているので、他の作品を聴いたりして、もう少し消化した上で、コメントします(忘れていなければ・・・の条件付きですが)。

7日から夏休みに入り、少しのんびりしております。どこかに出かけるとか、特に予定もなく、未聴CDが溜まりまくりなので、音楽漬けの毎日になりそう。未読の本も多いし、そちらもできるだけ片付けてしまいたい。まあ、他にもやっておくべき事は色々とありそうですが。

日々の音盤 2009/06 [2]

2009/06/06 - 2009/06/10

Albion Country Band / Battle Of The Field
Amazing Rhythm Aces / Stacked Deck/Too Stuffed To Jump
Barclay James Harvest / Gone To Earth
Fairport Convention / Unhalfbricking
Garth Hudson / The Sea To The North
Jeremy Messersmith / The Silver City*
The Pearlfishers / The Young Picnickers
Pernice Brothers / Overcome By Happiness
Josh Rouse / Nashville
Teenage Fanclub / Songs From Northern Britain
Gay & Terry Woods / Lake Songs From Red Waters: The Best Of Gay & Terry Woods
The Woods Band / S.T.

更新を怠っているうちに、8月になってしまいました。フジ・○ック・フェスは終わり、サ○ソニも間近ですね。残念ながら、今年も音楽フェスには不参加なので、自宅でCDに耳を傾けるのみです。Ben FoldsやNada Surfなどが参加した例のフェスを関西でやってくれていればねぇ・・・っていう感じですね。まあ、9月以降には楽しみなライヴが控えているし、それまでの辛抱ですか。

Barclay James Harvestの"Gone To Earth"は1977年のリリースで、8作目でしょうか。1976年リリースの前作"Octoberon"から続いて聴いている次第です。その"Octoberon"は、耳当たりの良いメロディにオーケストラを交えた雄大な演奏と、聴き応え十分の作品で、思っていた以上に気に入ってしまいました。日頃はシンプルな音を好んで聴く事が多いのですが、たまには濃厚な音も良いものだなと。まあ、メロディがしっかりしていて、それを埋没させるような形で音を積み重ねている訳ではないので、そういう点では、私の好みとも合致しているのですが。

さて、"Gone To Earth"の方ですが、全体的に曲が短くなり、音作りもややポップな方向へシフトしたかなと思える部分もありますが、基本的には前作と同様のシンフォニック・ポップと言えそう。プログレッシヴ・ロック勢とは、やはりイメージ的に差異があるように思えるので、シンフォニック・ポップという表現が個人的にはしっくりしますね(まあ、ジャンル云々で細かい事を言うつもりはないけれども)。現時点では、"Octoberon"の方がお気に入り。でも、彼らの作品を初めて聴くのであれば、"Gone To Earth"の方が良さそうかな。

この所、クラシック音楽への興味が復活していて、かつて聴いていたCDを引っ張り出して、聴いていたりします。別に嫌いになったから聴かなくなっていた訳でもないので、改めて聴いてみても、ああ、やっぱり良いもんですわなっていう感じ。そういう感じでもあり、Barclay James Harvestの作品にもすんなりと入っていけたのかも。それにしても、クラシック音楽のお買い得CDボックスの価格破壊はかなりすごい事になっていて、あれやこれやと買ってしまいそう。でも、聴く時間を考えて、ほどほどにしておかないとねぇ。