日々の音盤 2008/09 [5]

2008/09/21 - 2008/09/25

The Apples In Stereo / New Magnetic Wonder*
Binocular / S.T.
Jim Boggia / Safe In Sound
Jakob Dylan / Seeing Things
Justin Townes Earle / Yuma*
Justin Townes Earle / The Good Life
Freedy Johnston / My Favorite Waste Of Time
Jeremy Messersmith / The Alcatraz Kid*
The Pearlfishers / Up With The Larks
Phantom Planet / Raise The Dead
Jody Porter / Close To The Sun*
Ron Sexsmith / Exit Strategy Of The Soul

のどの具合はじわじわと良くなっていたけれど、咳がなかなか治まらず、今朝ぐらいからあばらが痛み出し、かなりの痛さになってきちゃいました。咳をするたびに痛みが走り、骨にひびでも入っているんじゃないかと疑いたくなるぐらい。そんな訳で、記事を書く気も起きず。今夜は早く寝ます。Freedy JohnstonとThe Pearlfishersが初聴きになりますが、またの機会に。

トップ画面右の新作リリース日程を久しぶりに更新しました。まだ抜けが多いので、少しずつ補填していきます。

日々の音盤 2008/09 [4]

2008/09/15 - 2008/09/20

Alex Cuba Band / Humo De Tabaco
Justin Townes Earle / The Good Life
Michael Fracasso / Red Dog Blues*
Eliza Gilkyson / Lost And Found
Gingersol / The Train Wreck Is Behind You
Jackie Greene / American Myth
Old 97's / Blame It On Gravity
Phantom Planet / Raise The Dead
Jody Porter / Close To The Sun*
Josh Rouse / Country Mouse City House
The Sugarplastic / Resin*
Tamas Wells / A Mark On The Pane

Justin Townes Earleの"The Good Life"は昨年リリースのEPに続く初のアルバム。名前を見て分かる通り、Steve Earleの息子さんです。世襲議員が醜態をさらしている昨今ですけど、2世ミュージシャン達は自らのあり方をわきまえている人が多いようで、実に質素と思える歩み出しを取るケースが多いように感じられます。親の音楽活動を身近に見ていて、音楽業界の負の部分を見る事が多いせいか、セールス面での名声とか、端から頭になく、若さに似合わぬ冷静な佇まいを漂わせているような。そういった部分に不満を感じなくもないけど、何となく理解できたりもするんですよね。

話を戻しまして。親父はドラッグで刑務所暮らしをしたり、自国民を敵に回してしまうような曲を書いたり、とにかく様々な面で世の枠組に収まりきらない資質の持ち主という印象ですが、残してきた作品は掛け値なしに素晴らしいものが多く、その存在感の大きさは屈指のものがあると思うのです。その息子となれば、少なからぬ期待や注目を集めてしまうのは当然であると思われる訳ですが、上述の例に沿うように、彼はひっそりとEPでデビューして、最近ちょっと存在感が薄れていたようなBloodshotレーベルから初のアルバムをリリース。思惑通りなのかどうなのか、地に足のついたスタートを切ったような印象を受けます。

音の方ですが、親父さんは作品によって作風もかなり異なるので、単純な比較はできないけれど、Justinの方がルーツ音楽の伝統的なスタイルを受け継いだ音作りをしていると言えそう。ヴォーカルに関しては、唯一無二の声を持つ親父さんと比較するのは無茶があるのですが、こちらも特徴のある声で、まだ完成途上と思わせるものの、曲の雰囲気には合っているし、今後への期待を抱かせるには十分でしょうか。曲作りはそつがないという感じで、もう少し荒削りな部分があっても良いのになと思いながら聴きました。以上、まだ聴き込み不足の上に、比較ばかりしてしまって、本人に何とも失礼な感想になってしまいました。

Phantom Planetの"Raise The Dead"は4年半ぶりぐらいのリリースとなる4作目。2作目を気に入り、デビュー作を聴いて、そちらも良いなと思っていたら、3作目で斜め上方向へ軽く吹っ飛んで行ってしまって、まあ、期待はしたいけど、どうも信頼を置けにくいバンドという感じ。という感じでの4作目ですが、これも微妙かなぁ。独特なテンションがまだ耳になじまない感じ。もうちょっと聴いてみますけど。

Fountains Of Wayneのギターリスト、Jody Porterのソロ・デビュー作"Close To The Sun"が少し前にリリースされていますね。FOWでのイメージが強く、ソロ作品が届くとは思ってもいませんでした。実際に聴いてみると、FOWを少しラフにしたような感じで、想像したよりもストレートな作り。ヴォーカルもイメージとは少し違っていたかな。良い感じの曲もあるものの、全体としては、もう少し何か強く惹きつけるポイントがあれば良いかな。

日々の音盤 2008/09 [3]

2008/09/11 - 2008/09/15

Jim Boggia / Safe In Sound
Hayes Carll / Trouble In Mind
Jakob Dylan / Seeing Things
Espers / Espers*
Michael Fracasso / Red Dog Blues*
Roger Joseph Manning Jr. / Catnip Dynamite
Jeremy Messersmith / The Alcatraz Kid*
Ron Sexsmith / Exit Strategy Of The Soul
Sloan / Parallel Play
Tamas Wells / Two Years In April
The Wellingtons / Heading North For The Winter*
Neil Young / S.T.

Jakob Dylanの初のソロ・アルバム"Seeing Things"。The Wallflowersの近作は音作りの面などで、彼の個性が埋没してしまっているように感じていたので、次の一手がどうなるのかと思っていたら、私としては絶好とも思えるタイミングでのソロ・デビューとなり、内容の方も彼の資質を浮かび上がらせるようなシンプルな作りとなっていて、久しぶりに手応えを感じる出来になっているんじゃないでしょうか。もっと良い曲を書けるはずとの思いも残りますが、まずは今後への期待を膨らませるのに十分な佳作と言えそう。これからの季節にも向きそうかな。

EspersはUSのPhiladelphiaのバンドとの事。密かに注目をじわじわと集めているらしく、私も聴いてみました。アシッド・フォークなのか、フリー・フォークなのか、その辺のジャンル的なものは全く分からないし、あまり分かろうともしていないのだけど、独特な味わいの音像のフォーク・ミュージックという感じで、なかなかに新鮮なものがありますね。言葉で表現するのが何とも難しく、もどかしい・・・そんな音でしょうか。他の作品も聴いてみます。

再来日が決定したMichael Fracasso。"Red Dog Blues"は昨年リリースの最新作。ライヴ盤以外だと、1998年の"World In A Drop Of Water"だけしか聴いていないので、その間には10年近い年月がある訳で、少し変わったかなと感じる部分もあるものの、独特な味わいのヴォーカルはそのままという印象ですね。まあ、もうちょっと聴き込んでみないと。

日々の音盤 2008/09 [2]

2008/09/06 - 2008/09/10

The Band Of Heathens / S.T.
Jim Boggia / Safe In Sound
Alex Lowe / Step Forward All False Prophets*
Maritime / Heresy And The Hotel Choir
Jeremy Messersmith / The Alcatraz Kid*
Frankie Miller / Once In A Blue Moon
Nada Surf / Lucky
Carey Ott / Lucid Dream
The Red Button / She's About To Cross My Mind
REO Speedwagon / Find Your Own Way Home
Scud Mountain Boys / Massachusetts
Silver Sun / S.T.

風邪を引いてしまったようで、のどの具合が極悪です。この連休は家でじっとしているしかなさそうな。まあ、きっちり治ってくれるなら、それでも良いんだけれども。そう言えば、半月ほど前には、メガネのフレームが折れてしまい、余分な出費があったりと、どうも悪い流れにある今日この頃です・・・

Jim Boggiaの"Safe In Sound"は2005年リリースの2作目。デビュー作"Fidelity Is The Enemy"がかなり素晴らしい内容だった事もあり、期待を込めての初聴きです。そちらには色々なタイプの曲が収められていて、多才なところを見せてくれていましたが、ここでは軽快なポップ路線がメインになっているような印象。引き続きクオリティは高く、もっと注目されても良いはずなのにとの思いが強いですね。3作目も少し前にリリースされており、そちらも入手済みなので、近いうちに聴いてみる予定。

sundayさんが強力プッシュを続けているJeremy Messersmith。2作目がリリースされたばかりのようですね。"The Alcatraz Kid"はデビュー作ですが、CDが一般の流通に乗っていない事もあり、音源に接しにくい状態です(彼のサイトから入手するのが最も簡単で確実なのでしょうか?)。運良く、Napに音源があるので、こうして聴いてみましたが、とても良いですね。シンガー・ソングライターらしいデリケートな感触に加え、ポップで親しみやすい部分も併せ持っており、広く好かれそうな音楽を奏でているように感じました。聴き込めば、もっと好きになりそう。2作目はDan Wilsonによるプロデュースとの事で、そちらにも期待が高まります。

REO Speedwagonの"Find Your Own Way Home"は昨年リリースされた、久々の新作。3度ほど聴いただけですが、どうも、今の私の耳には合わないようで。少し寝かせておきましょうか。

日々の音盤 2008/09 [1]

2008/09/01 - 2008/09/05

The Band Of Heathens / S.T.
Hayes Carll / Trouble In Mind
Jason Falkner / Can You Still Feel?
Roddy Frame / The North Star
Jackie Greene / American Myth
Sierra Hull / Secrets*
David Mead / Wherever You Are
Phantom Planet / S.T.
Piebald / We Are The Only Friends We Have
The Red Button / She's About To Cross My Mind
Matthew Sweet / Blue Sky On Mars
Seth Swirsky / Instant Pleasure

The Band Of Heathensのセルフ・タイトルの作品は、彼らにとっては3作目にして初のスタジオ録音作品。プロデューサーはRay Wylie Hubbardです。彼らはTexas州Austinのバンドで、一部で熱烈に支持されているのは知っていましたが、実際に聴くのはこれが初めて。

音の方はこれぞアメリカーナという感じで、とにかく懐の深くて濃密な作風になっていますね。様々な要素が境目なく溶け込み、豊かな音像となって耳に響いてきますよ。個々の曲の良さについては、もっとじっくり聴き込んでから感じられるようになるんだろうけど、作品全体から発散される空気感は何とも言えない素晴らしさ。前2作のライヴ盤も必聴のようですね、これは。

Hayes Carllの"Trouble In Mind"は今年リリースの3作目。メジャー・デビュー作で、レーベルはLost Highway。プロデューサーはBrad Jonesですね。名前は知っていたけど、なかなか手が回らず、こちらも本作で初めて作品に接しました。

これもアメリカーナ作品なんですけど、The Band Of Heathensに比べると、ポップな要素もそれなりに感じられ、私としては、Hayes Carllの方に惹かれてしまう訳です。曲も良く書けているし、バックのミュージシャンも充実した演奏を披露しているし、それを手際良く配したBrad Jonesの仕事もさすがと思わせるし・・・といった中、一番のポイントは彼のヴォーカルでしょうか。アメリカーナ界隈には強烈な個性を持った声の持ち主もいて、それらの人ほどの際立ったものではないけれど、曲全体とのバランスを考えると、これぐらいが程良いところなんじゃないかなあ。いきなり満腹にならず、腹八分目で長く引き込まれ続けるような・・・って、ニュアンスは伝わっているでしょうか? ルーツ系への入口から先へ進む作品として、良さそうな気がしますね。

以前に、こちらで軽く触れていたThe Red Button。遅ればせながら聴いております。ネットでちらほらと称賛の声を目にしますが、それも納得の良質なポップ・ミュージック作品になっていますね。収録時間も32分半とコンパクトにまとめてあり、繰り返し聴こうかなと思わせますよ。ポップなものが好きな人なら、聴いてみる価値はあるんじゃないでしょうか。

日々の音盤 2008/08 [6]

2008/08/26 - 2008/08/31

The Apples In Stereo / New Magnetic Wonder*
Hayes Carll / Trouble In Mind
The Frank And Walters / Trains, Boats And Planes
Gallagher And Lyle / The Last Cowboy
Jackie Greene / American Myth
Ray LaMontagne / Trouble*
Old 97's / Blame It On Gravity
The Red Button / She's About To Cross My Mind
Ron Sexsmith / Exit Strategy Of The Soul
Sloan / Parallel Play
Teenage Fanclub / Grand Prix
The Wellingtons / Heading North For The Winter*

The Apples In Stereoの"New Magnetic Wonder"は昨年リリースのアルバム。2000年前後の数年間には、私もElephant 6周辺の音楽を聴いていたりもしたけれど(Tシャツも持っていたり・・・)、次第にルーツ寄りに興味が移るに連れて、シーンからも遠ざかってしまっていました。自由な音楽性が逆に閉塞感を感じさせるような、そんな気がしていたのかなぁ。そんな感じで久々に耳を傾けてみると、あの頃の感覚をどこかに残しつつも、知らぬ間に身にまとっていた何かを颯爽と吹き払ったような感覚のポップさが詰まった作品になっていました。

The Wellingtonsが早くも3作目となる"Heading North For The Winter"をリリースしていますね。2作目を聴いていないので、私が聴くのはデビュー作以来になります。そのデビュー作は、雰囲気は悪くないものの、個々の曲に際立った魅力が感じられなかったせいで、それほど聴き込まないままでした。来日も控えているとの事で、聴いてみた訳ですが、この新作は良さそうな印象を受けました。デビュー作も聴き返してみないと。ライヴにも行ってみたいけど、どうなるかは不明。

Jackie Greeneの"American Myth"は2006年リリースの4作目。2作目の"Gone Wanderin'"、3作目の"Sweet Somewhere Bound"とじっくり聴き進めて、ここまで辿り着きました。作を経るごとに徐々に洗練された面も見られるようになってきたように感じるけど、根っこの部分は変わらず、相変わらずの私好みの音楽を奏でてくれています。Verve Forcastレーベルに移籍しての作品で、Steve Berlinをプロデューサーに迎えていたりもするけど、やりたい音楽をやるだけという姿勢がこれまで通り感じられ、好感度はさらにアップ。

前2作はどちらもかなり好きな作品でもあり、それら以上の出来かどうかは、今の段階では何とも言えないけれど、聴き込むのが何とも楽しみだなと思わせてくれますよ。曲で言えば、約10分という長さの13曲目"Supersede"が思い切りツボ。Bob Dylanの"Like A Rolling Stone"とNeil Youngの"Like A Hurricane"を結ぶ線の間のどこかに、この曲の居場所が存在するのでは・・・というと褒めすぎかも知れないけど、雰囲気は分かってもらえるでしょうか。他にもっと的確な表現があるはずなんだけど、現時点では冷静に書けませんね。いやぁ~、10分でも短いぐらい。Greg Leiszを始めとして、気持良い音を鳴らしてくれています。5作目がすでに少し前にリリース済みで、すでに入手してあるので、近いうちにそちらも聴きます。

Hayes Carll、Ray LaMontagne、The Red Buttonも初聴きですが、少し長くなったので、コメントは次回以降に。