日々の音盤 2008/04 [5]

2008/04/21 - 2008/04/25

Steve Earle And The Del McCoury Band / The Mountain
Jason Falkner / I'm OK... You're OK
Gingersol / The Train Wreck Is Behind You
Golden Smog / Blood On The Slacks
Courtney Jaye / Traveling Light
Limbeck / Hi, Everything's Great
Tucker Livingston / S.T.
The Model Rockets / Snatch It Back And Hold It
Pernice Brothers / Yours, Mine & Ours
Glen Phillips / Mr Lemons
The Salteens / Let Go Of Your Bad Days
Jules Shear / Sayin' Hello To The Folks

1999年リリースの"The Mountain"はSteve EarleとThe Del McCoury Bandの共演盤。The Del McCoury Bandはブルーグラス界を代表する存在の一つでしょうか。1997年の"El Corazón"に収録の"I Still Carry You Around"に続いてのSteve Earleとの共演になりますね。

ブルーグラスに関しては、カントリー・ミュージックと何が違うのかとか特に気にもしてなかったんですが、軽く調べてみると、演奏面でのアコースティック弦楽器の占める比率が高くて、伝統的なスタイルを保持しているのが特徴のようです。まあ、細かい事はどうでも良いんですが。実際に聴いてみると、私のイメージするカントリーの『陽』の部分にかなり近いかなという印象。Steve Earleのソロ作品は普通にロックだと思って聴いているので、とても新鮮な印象があるし、彼のヴォーカルの存在感に改めて感じ入ってしまいます。

GingersolはLos Angelesのバンドとの事で、"The Train Wreck Is Behind You"は2001年リリースの3作目ですね。2000年の2作目"Nothing Stops Moving"は勢いと哀愁がうまくミックスされた佳作だったのです。"The Train Wreck Is Behind You"も数年前に入手していたはずなんだけど、超放置状態だったため今回が初聴きですよ(安い値段で買うと放置しがちになってしまいます・・・)。内容ですが、かなり良い。もっと早く聴いておくべきでした。2作目に比べると、疾走感は薄れ、しっとりとした作風になっていて、日本人好みの音になっているように感じました。

長野での灯火リレーも終わりましたね。これを書く前に感じた事を文章にしていたら、ちょっとうまくまとめられなくなったので、PC内に保存しておくだけにします。とにかく、何とも言えない不気味さを感じずにはいられませんでした。チベットや東トルキスタンで何が起きてきたのか、それが透けて見えたように思えました。う~ん、短評を書くのも難しいもんですね・・・

日々の音盤 2008/04 [4]

2008/04/16 - 2008/04/20

Crosby, Stills & Nash / S.T.
Steve Earle / El Corazón
Ben Folds / Rockin' The Suburbs
Peter Gabriel / So
The Jayhawks / Rainy Day Music
Lindisfarne / Dingly Dell
The Promise Ring / Very Emergency
Ron Sexsmith / Time Being
Sherwood / Sing, But Keep Going
Simon & Garfunkel / Sounds Of Silence
The Supers / Spklanng!
Denison Witmer / Are You A Dreamer?

これまでにも何度か話題にしているLindisfarne。1970年にデビューした、UKのNew Castleのバンド。音の方はUSのフォークやカントリー・ミュージックの影響を感じさせつつも、UK独特の湿った空気感も漂わせているっていうイメージでしょうか。The Kinksからシニカル(?)な部分を大胆に取り除いて、Bob Dylanを誘って田舎へ旅行に出かけたような、そんな感じかな。

初期の3枚から選曲された便利なベスト盤から徐々に聴き進めていて、1972年リリースの3作目"Dingly Dell"まで辿り着きました。前2作の英国的な雰囲気は薄れ、カントリーへ少し接近、ケルト音楽っぽさを感じさせる曲もあったりと、全体的に土臭さを増していますね。曲調も陽気なものが多くなっているように感じる。ジャケにもそれが反映されていますね。

この後のライヴ盤を経て、バンドは分裂、中心人物のAlan HullらはLindisfarneとして活動を継続(彼はソロ作品もリリース)、他のRod ClementsらはJack The Ladを結成します。本作で表れていた変化から、分裂の予兆を読み取る事もできるのかも知れませんね。まあ、そんな読みはただの勘繰りに過ぎないんでしょうけど。ただ、分裂後の両者の音に大きな差がないという話も目にするし、実際のところは音を聴いてみないと何も言えませんね。

なお、私の持っている再発盤には、デビュー作に収録の"We Can Swing Together"のライヴがボーナス・トラックとして収録されています。すごいという感じではないけど、地元を中心にライヴでも人気があったのが分かるような、何とも人懐っこい雰囲気を醸し出していますね。18分近い長さだけど、誰でも知っている曲のフレーズを挿入したりして、飽きさせずに楽しく聴かせます。

初めて聴くのなら、ベスト盤が何種類か出ているので、そちらが便利かと。1000円でおつりが来るぐらいのもありますし。聴けば好きになる人は少なくないと思うんだけども。2作目に収録の"Meet Me On The Corner"は、The Kinksの"Sunny Afternoon"や"Village Green"とかに通じるような、ルーラルな雰囲気が漂う名曲でしょう。

書くのが遅れましたが、26日の長野での灯火リレー(聖火という言葉は相応しくなさそうだ)、善光寺がスタート地点となるのを拒否した事に感銘を受けました。この何ヶ月か色々と自分でもネット上で調べて勉強しましたが(サイトの作成もそっちのけなんですが・・・)、あのような国には平和の祭典と呼ばれるオリンピック(あまりにも商業的になり過ぎていると思うけど、とりあえず置いといて)を開く資格はありません。

新たなスタート地点は空き地だそうで。そこも含めて、付近は元々は刑務所だったとか。良さそうなんじゃないでしょうか。中国共産党と刑務所は切っても切り離せないほどに密接な存在ですからね。

政治的な事はあまり書かないようにしていましたが、これは政治的と言うよりは、人間としての問題だと思っています。あちら側の人は壊れたロボットのように『内政問題だ』などという言葉を発しておられるようですが、空虚な響きで、全く心に届きません。それと、日本には人権云々を声高に叫ぶ団体が結構存在するはずですが、どうも、この件に関しては黙っておられる所が多いようですね。どういう人達なのか、良く分かりましたよ。

中国に関しては、現在はチベットに話題が集中していますが、東トルキスタンとか、他にも問題を孕んでいるし、13億もの人口なので、今後の進展次第では本当に何が起こるか分からないし、日本も傍観していられるような状況でもないはず(首相はあんなんですけど)。

とりあえず、26日の状況を見守りたいと思います。それと、まあ、ネットの隅っこの弱小ブログなので大丈夫とは思うけど、中国お得意のサイバー・テロまがいの事で、このブログを攻撃しないでね(ブログって、検索結果が思ったよりも上の方に来やすいんですよね)。民度の低さを曝け出すだけですから。

少しでも多くの人に関心を持って欲しいと思っています。

日々の音盤 2008/04 [3]

2008/04/11 - 2008/04/15

Jim Boggia / Fidelity Is The Enemy
John Cunningham / Happy-Go-Unlucky
The Fray / How To Save A Life
Jackie Greene / Sweet Somewhere Bound
The Jayhawks / Live From The Women's Club
Mark Knopfler / Shangri-La
Linus Of Hollywood / Triangle
The Magic Numbers / S.T.
Matt Nathanson / Beneath These Fireworks
Josh Rouse / Country Mouse City House
Gillian Welch / Revival
Young Fresh Fellows / This One's For The Ladies

The FrayはColorado州Denverのバンドで、"How To Save A Life"は2005年リリースのデビュー作。本国では200万枚以上の売り上げを記録したようで、かなりの人気ぶりが窺えます。音の方はデリケートな感覚を持ったモダン・ロックという感じで、悪くはないけど、のめり込むほどの魅力は感じない。優等生的な印象で、実にそつなくまとめられています。結局、幅広い人気を集めるのは、こういう音なんでしょうね。

本国に比べると、日本ではまだそんなに知られていないようだけど、Daniel PowterとかJames Blunt辺りの近年の有名シンガー・ソングライター作品が好きな人なら、このバンドも十分に守備範囲に入りそうな気がしますね。でも、そのSSWブームもそろそろ去ったっぽいのかな。良く知らないけど。まあ、飽きっぽさは『日本人』のデフォルトな属性ですからね。今更、驚く必要はありません。

次作以降に期待を抱かせるような曲もあるし、次作でバンドの本質がはっきりと分かりそうな気がします。でも、実際に入手して聴いてみたいかと問われれば、う~ん・・・っていうとこでしょうか。

話は全く変わりまして。USのNorth Carolina州の大学で起こった出来事に端を発する事件の事を知り、これがThe New York Timesの1面を飾ったというので、サイトの方を見てみたら、確かに17日付けの1面にありました。

ひどい事件で語るのも嫌になりますが、この件を書いたのは、このThe New York Timesが英語を勉強する上で役に立ちそうだから。記事中の単語をダブル・クリックすると、その意味が別窓で表示されるんですよ。まあ、当然ながら、英和辞典ではなく、英英辞典と同様の内容が表示されるので、初心者にはハードルがやや高そうではありますが。所々で、単語ではなく、熟語として表示されたりもするようです。他にも、こんな機能を持ったサイトがありそうですね。

昔では考えられなかったけど、PCやネットのおかげで、英語の学習環境はかなり利便性が増しましたよね。英語に触れようと思えば、いくらでもある訳で。そんな時代だし、国レベルで見ると、英語が不得意なままだと潜在的な利益を大きく失っていく事になっているのは間違いないでしょうね。英語学習と言えば、iKnow!が話題になっているようだけど、SNSなのが面倒そうで、私は体験版をやってみた程度。効果の程はどんなもんなんでしょうね。

日々の音盤 2008/04 [2]

2008/04/06 - 2008/04/10

Ryan Adams / Gold
The Band / Northern Lights-Southern Cross
Blue Rodeo / Outskirts
Jim Boggia / Fidelity Is The Enemy
Roddy Frame / Western Skies
The Jayhawks / Hollywood Town Hall
Will Kimbrough / This
Mark Knopfler / Shangri-La
James MacDonald / Naked Soul
Owsley / S.T.
Judee Sill / S.T.
Wings / Wild Life

入手後に何度か聴いただけで放置していたJim Boggiaのソロ・デビュー作。改めて聴いてみたら、やたらと良かった。基本的には、手作り感のあるポップ・ミュージックで、思わず笑顔になってしまいそうなポップな曲から結構ハードなものまで、飽きさせずに聴かせます。ヴォーカルはちょっとハスキーで、Don Henley系かな。もうちょっとマイルドでしょうか。良い声をしていますよ。曲によっては、おもちゃのピアノが入ったりするし、他にも小憎らしくなるようなセンスを感じさせますね。

佳曲揃いですが、中でも気に入ったのが"Weather"という曲。Elliott SmithとGary Julesが融合したような曲とでも言えそうな雰囲気で、地味ながらもキラリと光るメロディに魅せられまくり。曲の最後にSimon & Garfunkelの"Homeward Bound"の冒頭部分っぽいメロディがちらっと顔を出すのも心憎い(ブックレットにPaul Simonに関して一言述べられているのは、メロディを引用しているからでしょうか)。そんな事もあり、Simon & Garfunkelが好きな人なら、この曲とかは堪らないものがあるんじゃないのかなぁ。名曲。

この後の2作目も良さそうなので、いずれ聴いてみます。それと、4 Way Streetっていうバンドでもアルバムを1枚出していますね。廃盤っぽいんで、こっちはそれなりの所から入手する必要がありそうな。

日々の音盤 2008/04 [1]

2008/04/01 - 2008/04/05

Dixie Chicks / Fly
Bob Dylan / The Freewheelin' Bob Dylan
Eliza Gilkyson / Lost And Found
Norah Jones / Come Away With Me
Mark Knopfler / Shangri-La
Tom Petty And The Heartbreakers / Pack Up The Plantation: Live!
Josh Rouse / Country Mouse City House
Chris von Sneidern / Wood And Wire
The Trash Can Sinatras / I've Seen Everything
Whiskeytown / Strangers Almanac
The Woods Band / S.T.
Gary Wright / Gary Wright's Extraction/Footprint

Gary Wrightと言えば、一般的には1976年のヒット曲"Dream Weaver"が最も知られているでしょうね。全米1位だったように記憶していたけど、2位ですね。同じアルバム(1975年リリースの3作目"The Dream Weaver")に収録の"Love Is Alive"も2位まで上がるヒットだったようだけど、こちらは未聴。私の認識もその程度でした。ちなみに、Spooky Toothのメンバーでもあり、1974年の解散まではバンドでの活動がメインだったんでしょうか(近年になって再結成したようですね)。

そんな彼の初期の作品が良いらしいとの評判で、この初期の2作を1枚にまとめたCDを入手しておりました(1971年と1972年のリリース)。シンプルなシンガー・ソングライター作品という音を勝手に想像していたんだけど、そうではなかった。それなりに泥臭さを感じさせるロック・スタイルの曲がメインで、本人によると思われるオルガンが演奏面でのアクセントになっていると言えそう。"Dream Weaver"での洗練されたスタイルとは随分と異なる趣がありますね。

ヴォーカルには存在感があるし、バックの演奏もしっかりしていますね(George HarrisonがGeorge O'Hara名義で参加、他には、Jim KeltnerやAlan Whiteなど)。曲作りに関しては、オーソドックスなスタイルという印象で、飛び抜けた何かを示すタイプではなく、安定したクオリティを保つタイプのように感じました。

George Harrisonの傑作"All Things Must Pass"では、逆にGary Wrightが参加するなど、親密な繋がりがあったようで、1972年のGeorge Harrisonのインド訪問の際には同行したそうです。他にも、Ringo Starrの作品に参加もしていて、The Beatles人脈と近い位置にいたようですね。ブックレットを見ていると、有名どころの名前がいっぱい出て来ますよ。

あんまり関係ないけれど、Garyという名前は『ゲイリー』ではなく、『ギャリィ』ぐらいが本来の発音に近いはずですね。『ギャリー』や『ギャリ』辺りもありでしょうか。まあ、固有名詞なので確実ではないけど、一般的には『ゲイリー』と発音しないはず。間違っていたら、ごめんなさい。

日々の音盤 2008/03 [6]

2008/03/26 - 2008/03/31

Neal Casal / Anytime Tomorrow
The Chamber Strings / Month Of Sundays
Rita Coolidge / Delta Lady: The Rita Coolidge Anthology
Adam Daniel / Blue Pop
The Grays / Ro Sham Bo
Mark Knopfler / Shangri-La
Marah / Let's Cut The Crap And Hook Up Later On Tonight
Redd Kross / Third Eye
Josh Rouse / Country Mouse City House
Travis / The Man Who
Lucinda Williams / Car Wheels On A Gravel Road
Neil Young / Tonight's The Night

The Chamber Stringsの2001年リリースの2作目"Month Of Sundays"を久々に聴いていました。Velvet Crushの4作目やThe WaxwingsのアルバムをリリースしていたBobsledレーベルからの発売でしたね。良いレーベルになりそうだったけど、近頃は名前を見かけなくなりました。

そんなに聴いていなかったアルバムで、しんみりとした作品というのが印象として残っていたんだけど、改めて聴いてみると、なかなかの出来に軽く驚きました。木漏れ日の中で演奏していたThe Pearlfishersが、降り出した雨のため、部屋の中でひっそりとその続きを・・・っていう感じでしょうか。しっとりとしたメロディが良い感じで響きます。The Pernice BrothersのThom Monahanと中心人物のKevin Juniorによる共同プロデュース作品。John Stirrattとの共作"Make It Through The Summer"(The Autumn Defenseのアルバムにも収録されていましたね)も収録。

Rita Coolidgeの"Delta Lady: The Rita Coolidge Anthology"は2004年リリースの2枚組のコンピ盤。1971年のデビューから現在へと至る過程をきっちりと収録した充実盤です。アルバムのタイトルにもなっている『Delta Lady』は彼女のニックネームで、そこから連想されるような南部風のソウル・ミュージックの影響を強く感じさせる初期の作品から、AORに接近を見せるなど、作風に変化も感じられる近年の作品まで、かなり聴き応えがありますよ。

彼女に関するトリビアを少々。知っている人も多いでしょうけど。Eric Claptonの在籍していたDerek & The Dominosのヒット曲"Layla"の後半部分は、実は彼女の曲を元ネタにしたものであろうという話。どういう経緯で曲が拝借されたのかは書きませんが、拝借の事実に怒ったBooker T.は、彼女の妹Priscillaとのデュオ(2人は夫婦)でのアルバムで原曲をカヴァーして、収録(曲のタイトルは"Time")。この曲、以前はRitaの公式サイトで聴く事ができて、私も聴きましたが、確かにそれっぽい感じだったように記憶しています(今はサイト構成が変わっていて、見つけられませんでした)。この件については、『レコード・コレクターズ』誌の2004年10月号(The Kinksがメイン特集の号です)に記載されているので、興味がある人はチェックしてみて下さい。

MarahはAmericana系のバンドで、"Let's Cut The Crap And Hook Up Later On Tonight"は1998年リリースのデビュー作ですね。音の方はレーベル繋がりのThe V-Roysをこってりさせたと言うか、酒臭くしたような感じかな。まあ、日本では人気が出そうにないタイプっていうとこでしょうか、悲しい事に。でも、良いバンドですよ。私は初期の2作しか聴いていませんが、その後もコンスタントにリリースが続いていて、すでにシーンを代表するような位置にあると言えそう。本作に収録の"Formula, Cola, Dollar Draft"は名曲でしょう。YouTubeでチェックできるので、聴いてみて下さい。

遅れてしまいましたが、Josh Rouseの昨年のアルバム"Country Mouse City House"を初聴き。近作で感じられた緩やかなグルーヴ感はそのままに、ポップさを増した仕上がりになっていて、かなり良いですね。私生活での幸福感をそのまま反映していると言えるのかも。コンスタントに良作を届ける才能には本当に頭が下がります。ちなみに、ブックレットに写っているCDですが、私も持っているのを15枚ぐらい確認できました。

以上、長々と書きましたが、全てウソです。