日々の音盤 2008/01 [5]

2008/01/21 - 2008/01/25

Bee Gees / Horizontal
The Elms / Truth, Soul, Rock & Roll
Eliza Gilkyson / Lost And Found
Will Hoge / Blackbird On A Lonely Wire
Jack Frost / S.T.
Damien Jurado / On My Way To Absence
Tom McRae / S.T.
Tom Petty / Highway Companion
Piebald / We Are The Only Friends We Have
Powderfinger / Odyssey Number Five
Josh Rouse / Under Cold Blue Stars
Toad The Wet Sprocket / Dulcinea

微妙にいつもと違う顔ぶれ・・・のような気がしなくもない。そんなに聴き込めていないので、コメントも浅めで。

Eliza Gilkysonの"Lost And Found"は2002年の作品。"Hard Times In Babylon"の次作に当たる作品でしょうか。前作と同様、曲は良く書けているし、演奏もじわりと迫ってきます。ルーツ色はこちらの方が少し濃いかな。どちらもじっくりと聴き込もう。

Jack FrostはGrant McLennanとSteve Kilbeyを中心としたバンド。Steve KilbeyはThe Churchの、Grant McLennanはThe Go-Betweensの、それぞれ主要メンバーですね(当時、The Go-Betweensは解散していました)。どちらもAustraliaの代表的なバンドだし、重要な作品と言えるかも。音の方は1991年のリリースという事もあり、80年代的な音処理が所々で残っていて、好きじゃない部分もありますが、Grant McLennanの声を聴けるだけでも良しという感じでしょうか。3曲目のようなシンプルな作りの方に魅力を感じますね。

遅まきながら、Piebaldを初聴きです。すでに解散してしまったんですよね。sundayさんがファン・サイトを運営されている事もあり、早く聴いてみなくてはと思っていたんですが。"We Are The Only Friends We Have"は3作目でしょうか。ストレートでありながら、ひねくれているようにも思えるアルバム・タイトル。音の方も同様という感じ・・・と言いたいとこですが、想像していたよりは真っ当な雰囲気。勢いだけで突き進まずに、切なさが滲み出るような感じで、なかなか好印象。ブックレットが分厚いな、関係ないけど。

PowderfingerはAustraliaのバンドで、"Odyssey Number Five"は2000年リリースの4作目でしょうか。特徴のあるジャケがずっと気になっていました。Towerのワゴンから救出です。本国ではかなりの人気のようで、本作も含めて、近作は全てチャートの1位になっていますね。音の方はSemisonic辺りに近いかなという印象。まずまず良さそう。メンバーのBernard Fanningは2005年にソロ・デビューしていますね(USでは翌年にLost Highwayからリリース)。ジャケの雰囲気も良いし、気になっているアルバムです・・・って、Wikipediaによると、OZの音楽賞のARIA AwardsのAlbum of the Yearを受賞しているようですね。

日々の音盤 2008/01 [4]

2008/01/16 - 2008/01/20

Blue Rodeo / Outskirts
Richard X. Heyman / Actual Sighs
The High Llamas / Hawaii
Peter Holsapple & Chris Stamey / Mavericks
The Jayhawks / Smile
Damien Jurado / Rehearsals For Departure
Ben Lee / Awake Is The New Sleep
Paul McCartney / Chaos And Creation In The Backyard
Matt Nathanson / Beneath These Fireworks
Matt Nathanson / At The Point
Minnie Riperton / Capitol Gold: The Best Of Minnie Riperton
Josh Rouse + Kurt Wagner / Chester

Matt Nathansonの"At The Point"は2006年リリースのライヴ盤。2003年リリースの佳作"Beneath These Fireworks"に続くアルバムで、ポップな資質を持ったシンガー・ソングライターである彼のライヴでの姿をきっちりと収めているという印象です。曲間のMCもそのまま収められていて、会場から起こる笑い声も全編を通して耳に届き、会場内の雰囲気の良さが伝わってきます。耳なじみの良い曲が多く、楽しく聴かせてくれますね。昨年リリースの久々のオリジナル・アルバムはあまり話題になっていないようだけど、どんな感じなのか気になるところ。

青春18きっぷをもらったので、19日の土曜日に倉敷まで行って来ました。時間が限られている事もあり、街中をぶらぶらしたり、美術館に行った程度ですが、楽しい時間を過ごして参りました。列車の車窓から外を見ていて気付いたのが、山の変化。加古川を過ぎた辺りから山肌がそのまま見えているような所が多くなり、しばらく西へ行くと、すらりとした落葉樹がかなり目立つように。うちの近所の山は冬でもそれなりに緑が多く、そんなに距離が離れている訳でもないのに、こんなにも違うのかと軽い驚きがありました。

訪れたのは大原美術館で、一通り見て回ると、3時間ほど経過していて、かなり見応えがありました。普段は美術館などとは無縁の生活だけど、なかなかに興味深い作品が多く、思っていた以上に楽しませてもらいました。何だか良く分からない絵とかもいっぱいあったけど、それも含めて、見に行った甲斐があったかな、と。そんな中で最も素晴らしく感じられたのが、こちらの絵画。音楽と同じで、素朴な味わいのある作品に惹かれてしまいました。大きい絵が多い中、手頃なサイズで描かれていて、その中で静かに広がる景色が妙に心を落ち着かせてくれるように感じられて、しばらくの間、そこに釘づけになって見入っていました。

旅も良いもんですね、たまには。

日々の音盤 2008/01 [3]

2008/01/11 - 2008/01/15

Binocular / S.T.
The Elms / The Big Surprise
Peter Gabriel / So
Eliza Gilkyson / Hard Times In Babylon
The Honeydogs / Seen A Ghost
Ralph McTell / Streets ...
Tift Merritt / Bramble Rose
The Redwalls / Universal Blues
Josh Rouse / Nashville
Sister Hazel / Chasing Daylight
Ian Tamblyn / S.T.
The Woods Band / S.T.

The Elmsのデビュー作"The Big Surprise"は少し前にワゴンで安く売られているのを発見して、購入。2作目も安値で入手したはずで、ちょっと申し訳ないような。何度か聴いた感じだと、2作目よりも聴きやすいように感じたけど、2作目もそんなに聴き込んだ訳じゃないので、また引っ張り出して聴いてみようかと。ポップな仕上がりですね。

Eliza GilkysonはTexas州Austinをベースに活動しているシンガー・ソングライター。キャリアはかなり長く、アルバムもそれなりの枚数がありますね。私もきちんと聴くのはこれが初めてですが、とても良いじゃないですか。Lucinda Williams辺りを引き合いにして語られるのを見かけたりもしますが、それも頷けるだけのものがあるように感じる。ルーツ色は思ったほど濃くもなく、フォークを基調にしたシンガー・ソングライター作品という感じで、自然に耳に溶け込んできます。曲によっては語り調で歌われていて、今っぽい雰囲気もあるかな。

上記の2枚に加え、Ralph McTellやThe Woods Bandなど、入手したまま聴いていなかったものを徐々に聴き始めています。まだかなりあるな。

Peter Gabrielの"So"の事も書いとこう。久しぶりにじっくりと聴いたけど、やっぱり素晴らしい。20年以上も前の作品なんですよね。凝りまくったビデオ・クリップも手伝って、シングルもかなりヒットし、一気にポピュラーな存在になったのですが、話題が集中しがちなシングル曲以外の方が今の耳にはフィットしますね。1曲目の"Red Rain"や6曲目の"Mercy Street"など、本当に最高です。シングル曲では、"In Your Eyes"が一番好き。名曲です。本当によく聴いたアルバムなので、歌詞も大体覚えていて、"In Your Eyes"とかは一緒に歌わずにはいられません。

Mr. D

久しぶりにCD Babyをさまよっていたら、良い感じのアーティストを発見できました。いくつか良さそうなのがあったけど、今夜は最も印象に残ったものだけを。

Mr. Dの2007年リリースの"Wings & Wheels"が良い。Mr. DはScotlandのGlasgowのシンガー・ソングライターで、本名は調べがつきませんが、ファースト・ネームはPaulとの事。Glasgowと言えば、Teenage Fanclubが真っ先に思い浮かぶのですが、彼のサウンドも通じる部分がありそう。アルバム制作の初期段階ではPaul Quinn(ex-TFCの人のはず。同姓同名でなければ)も関わっていたようだし、影響下にあるのは間違いなさそう。

シンガー・ソングライター作品に特有の肌触りにポップな香りが適度に加わり、とても聴きやすい。ヴォーカルもどこかで聴いた事があるような安心感を与えるような雰囲気がありますね。myspaceでも試聴できる"Island Girl"は何かに似ているんだけど(いくつかの曲を合わせたような感じもする)、タイトルが出てこない・・・と思って、記事のアップを1日延ばしていたら、Eaglesの"Lyin' Eyes"かなと。部分的にですが。

Scotland特有の淡い透明感を下地に、アメリカ音楽への憧憬を隠さずに表出させたような感じでしょうか。日本人好みの音のようにも思えるので、日本盤が出れば、まずまずの人気を集めそうな気がする。どこかがリリースしないかな。

CD Babyの商品ページは、こちら
myspaceは、こっち

日々の音盤 2008/01 [2]

2008/01/06 - 2008/01/10

Chris Laterzo / WaterKing
Chris Laterzo / Driftwood
Milkwood / How's The Weather
Gurf Morlix / Diamonds To Dust
Willie Nile / Beautiful Wreck Of The World
Nitty Gritty Dirt Band / Uncle Charlie And His Dog Teddy
The Sheers / Goodbye World
Sherwood / A Different Light
Shoes / Boomerang
Travis / The Boy With No Name
Lucinda Williams / West
Zubia Brothers / Voices On The Street

Willie Nileの"Beautiful Wreck Of The World"は2007年の旧譜のベストにもランク・インしていて、以前にも少しコメントをしています。改めて聴き返していて、ちょっと気付いた点がありました。3曲目に収録の"Bread Alone"という曲が、Patty Smythの"Never Enough"というアルバムに収録の"Call To Heaven"にそっくり。Patty Smythのアルバムは少し前に久しぶりに聴いていたので、すんなりと思い当りました。

んで、まず、Patty Smythの方のクレジットを見ると、"Call To Heaven"はTony Clarkinなる人の作曲との事。次にWillie Nileの方を確認したら、そのTony Clarkinに加えて、Willie NileとRick Chertoffが共作者としてクレジットされています(Rick ChertoffはCyndi LauperやHootersの作品でおなじみのプロデューサーで、Patty Smythのアルバムでもプロデューサーとして名を連ねています)。私が勝手に抱いた疑惑は瞬時に晴れました。曲調はほぼ同じで、歌詞が変更されているんですね。

ちなみに、"Never Enough"には、Willie NileとRick Chertoffによる共作の"Sue Lee"という曲も収録されており、今回の事がきっかけで初めて気付きました。アルバム自体もHootersのメンバーの貢献なども手伝って、なかなかの好盤。Tom Waitsの名曲"Downtown Train"のカヴァーも収録。この曲は後にRod Stewartもカヴァーしてヒットさせますが、Patty Smythのヴァージョンを下敷きにアレンジがなされたのではという話もあるようです。

Best Albums Of 2007 - II

今日は2007年のリリース作品からベストの10枚を。オリジナル・アルバムに限定するなど、対象アルバムの基準は前年と同じで、枚数は前年比約半分の20枚ほどから選びました。近年で最少の新譜購入枚数であり、そういう状況で選んだものだという事を認識した上で見てもらえればと思います。

01. Jesse Malin / Glitter In The Gutter
02. Lucinda Williams / West
03. Gurf Morlix / Diamonds To Dust
04. America / Here & Now
05. Jason Falkner / I'm OK... You're OK
06. Travis / The Boy With No Name
07. Sherwood / A Different Light
08. Fountains Of Wayne / Traffic And Weather
09. Mark Olson / The Salvation Blues
10. Future Clouds & Radar / S.T.

上位の3枚はどれを上に持ってくるかで迷ったけど、勢いのあったJesse Malinとしました。そんなに期待して聴いた訳ではなかったので、初めのうちは軽いショック状態で、何度も繰り返して聴いてしまいました。ある程度の段階を経てからの、さらに聴きたいと思わせる魔力という点では、去年のWillie Nileに一歩譲りますが、それでも素晴らしい曲揃いの傑作ロック・アルバムでしょう。やられた!

Lucinda Williamsの"West"を2位に。これまでに何度となくグラミー賞を受賞している事を持ち出すまでもなく、USのルーツ・ミュージックにおける最重要人物の1人。1998年の"Car Wheels On A Gravel Road"はアメリカ音楽の到達点を示した金字塔的作品だったと私は認識していますが、その後の作品は意識的にそこから遠ざかろうとしているような印象を受けていました。前作辺りで、その答えが見つかりかけているのかなと思わせましたが、それが当たらずとも遠からず・・・というのが新作を何度も聴いての感想。すでにAmericanaというタームでは語りにくい音楽性を示しているし、これまでのファンの間でも評価は分かれそう。私は高く評価しました。傑作。ラストのタイトル曲"West"は今年最も心を奪われた曲。

Gurf Morlixの"Diamonds To Dust"は2000年の遅いデビュー作から数えて4作目。そして、2007年最大の驚きでもある奇跡の来日も果たしました。Lucinda Williamsとの関連も含めて、半ば伝説化して捉えてしまっている部分があるもんで、未だに信じられない。そんな来日の寸前にリリースされた作品。これが期待以上に素晴らしく、彼の最高傑作と言える仕上がり。CDが届いてからライヴまでは1週間ぐらいだったはずだけど、すんなりと曲が心になじみ、ライヴへの期待感を煽り、そして、その期待に十分に応えるライヴを披露してくれたのでした。再来日へ向けての一歩として、彼の作品を聴いた事がない人にも聴いてもらいたい。傑作です。

4位のAmerica。これが一番すんなりと順位が決まりました。デビューから35年を経ての作品とは全く思えないような瑞々しさを感じさせ、この年、最も幸せな気分を運んでくれたアルバム。新旧の共演もあってか、70年代のポップ・ミュージックの空気感が現在形で表現されたような感じがあります。かつてのAmericaのファンはNada SurfやFOWを、Nada SurfやFOWのファンはAmericaを・・・っていう感じで本作を通じて出会うと良いのだけど、実際はそんな期待通りにはならないのかなぁ。

Jason Falknerの9年ぶりの新作がやっと届き、淡い期待でもあった来日がついに実現。目を閉じて思い起こせば・・・あの笑顔がまだ思い浮かびますよ。過去の2作はずっと聴き続けてきたし、特に2作目は心の名盤とも言える存在なので、そちらとの比較はしないのです。過去に比較して聴いたせいで良さに気付くのが数年遅れとかいう経験を何度となくしているのでね。そんな訳で大きな期待を抱きつつも、心を落ち着けて聴いたアルバム。最初はじわりと感じるぐらいですが、ある段階を経ると、急速に独特の音世界が脳の波長と結びつくような感覚。うまく説明はできないけど、これは他では感じられない。新たな魅力を発しつつも、彼らしさは健在。次作は待たせずに届けて欲しい。

Travisの5作目"The Boy With No Name"。1999年の2作目"The Man Who"が出会いのアルバムで、当時はシングルCDも買ってしまっていたほどでした。これ以上ないと思えるぐらいのメロディを秘めた曲の数々に心酔していたのでした。その後の2作も水準以上の出来ではあるけれど、2作目に感じられた天然の香りが薄れてしまったようにも感じていました。それが戻っているのかと言えば、ちょっと違うかなとも思うのだけど、その2作にはなかった何かが感じられるのも事実。能力の高さを示してみせた秀作。

Sherwoodの2作目"A Different Light"。2005年のデビュー作を随分と気に入り、それに追い打ちをかけるようにリリースされました。以前にもコメントした通り、素朴さの残るデビュー作に比べると、メジャー仕様となった2作目はきっちりと作り込まれていて、本来の持ち味の一部が薄れてしまったように感じられるのです。まあ、世界へと羽ばたこうとしているバンドとしては当然のステップなんだろうとは理解していますが。その辺りを冷静に捉えてみると、確かな曲作りに支えられたポップ・ロック作品として光を放っていると思う。ライヴで魅力爆発のはずで、来日が待たれます。日本盤もリリースされるし、ブレイクは近いか。

Fountains Of Wayneの4作目"Traffic And Weather"。今年一番の問題作・・・かな。例年だったら、ベスト10には入っていません。高い評価をする人もあるようで、それはそれで興味深くもあるけれど、これまでとは明らかに感触の異なるアルバムで、聴きたいと思わせる魅力が少ないように感じる。まあ、ライヴで良さを認識した曲もあるし、当初に比べると随分と耳になじみ、良いなと思えるようになりました。次作がどうなるのか、かなり気になります。

Mark Olsonの"The Salvation Blues"は初のソロ名義での作品。ex-The Jayhawksと言っても、考えてみれば、10年以上昔の話。その後の活動は断片的にしか追いかけていませんが、ポップ・ミュージックとしては語りにくい感じでもあったので、期待と不安の入り混じるソロ・デビューでした。実際に耳にしてみると、うん、良いかな・・・という感じ。円熟へと向かう数歩手前の微妙な感覚があるとでも言いましょうか。もっと素晴らしい作品を書けるはずとの思いは残るので、せっかちながら、次作へ期待を込めたいですね。Gary Lourisとの関係も引き続き気になります。

10位のFuture Clouds & Radarはex-Cotton Matherによるバンドで、いきなりの2枚組でデビューしました。Cotton Matherに比べると、より幅広い音楽性を示しており、色々なタイプの曲を披露しています。意欲的な作品に仕上がっているけど、2枚組でもあり、少し散漫かも。いや、私の耳がまだ追いついていないだけか。しばらく行方不明になっていたので、通して聴いたのは10回ちょいぐらいだし。普通に考えると、曲数を絞って、50~60分ぐらいの1枚組にすれば、完成度は高くなったように思うけど、その辺りは承知の上での確信犯的な2枚組だったはずで、真意が分かるのは次作以降なのかも。

以上、『3+1+3+3』という感じの10作。聴いていない作品の中に素晴らしい作品があるはずという思いは例年以上に強く、ここはベスト番外地という感じ。まあ、上位のアルバムは素晴らしいものばかりで、聴いてみる価値はあるんじゃないかと思っています。好みの問題とかは当然ありましょうが。

この10作以外では、Paul McCartney、John Mellencamp、Kim Richey辺りがまずまず良かったかな。他の方のベストをいくつか見させてもらいましたが、聴いていない作品が本当に多いなぁ・・・と。軽く目眩がしてしまいますよ。そこに登場していなくて気になっているものもあるし、気が遠くなりそうです。まあ、その前に手持ちで聴いていないものから片付けていかないと。皆さんのベストも参考にして、周回遅れで追いかけて行きますよ。

簡単に書くつもりでしたが、だらだらと長文に。今年も良い音楽に出合えるように。そして、音楽を心から楽しめるように。

Best Albums Of 2007 - I

2007年リリース以外のものからスタートです。Sugarplum Fairyは本国では2006年のリリースなので、そちらに準拠しました。前年に続いて、今回も枚数が多く、順位は大体の感じで付けてみました。リストに挙げ忘れているものもありそう。

01. Sherwood / Sing, But Keep Going (05)
02. Will Kimbrough / Americanitis (06)
03. Chris Laterzo / WaterKing (00)
04. The Frank And Walters / A Renewed Interest In Happiness (06)
05. Chris von Sneidern / California Redemption Value (05)
06. Jackie Greene / Sweet Somewhere Bound (04/05)
07. Ben Kweller / S.T. (06)
08. Carey Ott / Lucid Dream (06)
09. Gin Blossoms / Dusted (89)
10. Hotel Lights / S.T. (04/06)
11. Sugarplum Fairy / First Round First Minute (06/07)
12. Chris Laterzo / Driftwood (04)
13. Speedboat / Satellite Girl (99)
14. Sloan / Never Hear The End Of It (06)
15. L.E.O. / Alpacas Orgling (06)
16. Guster / Keep It Together (03)
17. Willie Nile / Beautiful Wreck Of The World (99)
18. Shoes / Boomerang (82)
19. Dan Kibler / ForEverAgo (06)
20. Barbara Keith / S.T. [2nd] (72)
21. The Honeydogs / Amygdala (06)
22. Mando Saenz / Watertown (04)
23. Lindisfarne / Fog On The Tyne (71)
24. Peter Bruntnell / Ghost In A Spitfire (05)
25. Sufjan Stevens / Michigan: Greetings From The Great Lake State (03)
26. The Sheers / Goodbye World (06)
27. Tucker Livingston / S.T. (04)
28. Milkwood / How's The Weather (72)
29. Bob Egan / The Glorious Decline (06)
30. Vinyl Kings / Time Machine (05)

振り返ってみると、結構な枚数を聴いていますね。よく聴いたものもあれば、そんなに聴いていなくて、聴き込めば良さを増しそうなものもある。まあ、それはいつもの事です。傾向としては、数年前の作品がほとんどで、70年代の作品がチラホラ程度。80年代は食指が伸びるものがあまりないし、90年代のブツはほぼ一通り聴いていて、今年は新たな発見は少なかったという感じでしょうか。

すでに2作目もリリース済みのSherwoodのデビュー・アルバムを1位としました。素朴な雰囲気の残るポップなロックで、とても新鮮に響きました。曲も粒揃いで、1年を通してコンスタントに聴いていました。2作目を聴いてみても、しっかりとした才能のあるバンドだと思う。先が楽しみでもあり、ちょっと不安でもある。来日、ありそうかな?

Will Kimbroughの"Americanitis"は3作目のソロ・アルバム(レア音源集を除く)。これまでの田舎の香りが漂うギター・ポップ作品という雰囲気から少し離れ、ルーツ色を増したアルバム。現在のアメリカの情勢と向き合ったアルバムのようで、かなり力の入った作品という印象です。従来のポップさを残した曲では、The Beatlesっぽさが相変わらず感じられ、これが堪らないんです。

前年に続いて、Chris Laterzoが上位に。"WaterKing"は2作目で、デビュー作に比べると聴いた回数は少なかったんだけど、改めて聴き返してみたら、もう、どうしようもないぐらいに素晴らしい。ややロック色を強めて、従来のNeil Young的な雰囲気だけでなく、もっと間口の広い作品に仕上がっていますね。3作目の"Driftwood"もとても良く、この人の作品はどれも本当に高水準。知る人ぞ知る状態なのが不思議です。

ついに復活作の届いたThe Frank And Waltersの5作目"A Renewed Interest In Happiness"。3作目から4作目にかけて電子音の比率が増し、バンド自体が失速しているように感じられていたんだけど、ここでは初期のトリオ・バンドらしいシンプルな音作りに戻っており、曲もとても充実した出来栄え。来日して欲しい!

Chris von Sneidernの6作目"California Redemption Value"。前作でもそうでしたが、90年代の作品のようなパワー・ポップ的な色合いは薄れ、60年代から70年代初頭ぐらいのポップ・ミュージック寄りにシフトしてきていますね。まあ、でも、メロディを大切にする姿勢は一貫しており、この人らしさはきっちりと感じられる。今後も聴き続けたいアーティストです。

Jackie Greeneは前年も上位に選んでいましたが、この3作目もとても良い。その前作よりも落ち着きを増して、シンガー・ソングライター的な色合いが強まった印象。相変わらずの曲の良さと声の魅力に脱帽です。まだ聴いていない作品にも期待感が募ります。

4年ぶりの来日ライヴも実現したBen Kwellerの3作目"Ben Kweller"。デビュー作が最高傑作との評価は全く変わりませんが、シンプルで心に残る曲の数々はさすがだと思わせます。次作がどんな感じになるのか、今後を占う作品になりそうな気がするだけに、とても気になります。

Carey Ottは期待の新進シンガー・ソングライター。Ron Sexsmithに通じるような雰囲気もあるけど、もうちょっと垢抜けている感じかな。何かきっかけがあれば、一気に人気を集めても不思議じゃないかな。今後が楽しみな存在。

Gin Blossomsのデビュー作"Dusted"は思わず笑顔の快作。後の作品で再演される曲も何曲か含んでおり、この時点ですでに光るものをしっかりと持っていますね。ファンなら間違いなく楽しめる作品で、復活を果たした事でもあり、再々発が待たれるところ。

Hotel Lightsはex-Ben Folds FiveのDarren Jesseeによるバンドで、そのデビュー作。TravisなどのUKのバンドに通じるような作風で意表を突かれましたが、曲もきっちりと書けているし、丁寧に作られているなという印象。『動』の部分がもう少し欲しいように思えますが、まずは上々のデビューと言えそう。

以上が上位10作。ここで挙げただけでも30枚あるし、他にも色々とあり、そんなに聴き込めていないものも多く、下位にランクのものでも後になって良さを再認識するようになるものもあるはず。最初にも書きましたが、大体の順位であり、参考程度に考えて下さい。11位から30位の作品にも、それぞれに良さがあり、過去にコメントをしたものもあるし、今後のblogで言及する事もあるでしょう。そういう訳で、ここではコメントは割愛します。

手持ちのアルバムで良さを再認識したものを挙げると、The Daysの"The Mystery Of The Watched Pot"、Alex Loweの"Dreamcatcher"、Sloanの"Action Pact"辺り。他にもあったはずだけど、記憶を手繰り寄せきれない。とにかく、手持ちの作品をいっぱい聴いた年でした。

こうやって振り返ってみると、CDをあまり買っていないつもりだったけど、それなりの枚数は聴いているもんですね。でも、何枚聴くかという事よりも、何度も聴く中で発見できる事の方が大事に思えている昨今でもあり、うまくバランスの取れた聴き方をしていきたいなと考えています。急いで作成したベストでもあり、自分の中でも整理できていない部分も大きいけれど、これを見ている人にとって何らかの参考になればと願っています。

日々の音盤 2008/01 [1]

2008/01/01 - 2008/01/05

America / Here & Now
Jason Falkner / I'm OK... You're OK
The Frank And Walters / A Renewed Interest In Happiness
Future Clouds & Radar / S.T.
Dan Kibler / ForEverAgo
Will Kimbrough / Americanitis
Jesse Malin / Glitter In The Gutter
John Mellencamp / Freedom's Road
Gurf Morlix / Diamonds To Dust
Mark Olson / The Salvation Blues
Scud Mountain Boys / Massachusetts
Denison Witmer / Are You A Dreamer?

2008年の聴き初め盤はDenison Witmerの"Are You A Dreamer?"でした。これ以外にはありません。心の名盤。来日してくれないと。そろそろ新作がリリースされても良さそうな時期でもあるし、今年は気にかけておきたい。

他はベストの選定で聴き返していたものが多いですね。改めて良さに気がついたりして、順位には悩むとこですが、まあ、順位はそれほど重要でもないでしょうし。新譜よりも旧譜の方が枚数も多く、充実していたかなというのが全体的な印象。ベストの記事は明日から2回に分けて書く予定。

日々の音盤 2007/12 ⑥

2007/12/26 - 2007/12/31

John Wesley Harding / Here Comes The Groom
John Wesley Harding / John Wesley Harding's New Deal
John Wesley Harding / The Confessions Of St. Ace
Buddy Miller / Cruel Moon
Teenage Fanclub / Songs From Northern Britain
Teenage Fanclub / Howdy!
Velvet Crush / Teenage Symphonies To God
Velvet Crush / A Single Odessey
Velvet Crush / Melody Freaks
Denison Witmer / Are You A Dreamer?
VA / Poptopia!: Power Pop Classics Of The '70's
VA / Poptopia!: Power Pop Classics Of The '90's

年が明けました。停滞気味のblogですが、今年もよろしくお願いします。

昨年はウェブサイトのレヴューのためにCDを聴く事が多く、新譜に目を向けるエネルギーも不足し、PCの故障&買い替えもあって、ここ何年かでは最もCDの購入枚数が少なかったはず。まあ、いちいち数えていないけど、去年の半分弱ぐらいかなというイメージ。そんな状況なのに、買ったまま聴いていないCDもあったりで、改めて音楽との付き合い方を考えてみる必要がありそう。

サイトのレヴューは書きかけで止まっているものも多くて、引き続き、そちら中心で音楽を聴く事になりそう。好きなアルバムがほとんどだし、普通に聴いている分には良いんだけど、レヴューを書くとなると、苦痛に感じてしまう部分もあり、ちょっと憂鬱な気分になってしまいそう・・・って、年明けから暗いトーンですが。

まあ、いずれにしても、音楽が好きだという気持ちに変化はないし、このblogも自分なりの視点で音楽について書いていこうと思います。そして、サイトの完成ですね。