今日の音盤 2007/01/28

画像今日の音盤。

Adam Daniel / Blue Pop (1999)

デビュー作。California州Los Angelesにて活動しているようです。情報があまりなく、ここに書ける事も少なめです。しかし、以前に少し触れた通り、このアルバムは本当に最高のポップ・ソングが詰まった傑作アルバムなのです。新作(未発表音源集)のリリースを祝してのレヴューです。

UCLA卒業後、セッション・ミュージシャンなどの裏方で活動しつつ、自らの曲のデモ作りなどを進めていたようです。その後、AMGというインディ・レーベルから声がかかり、"Blue Pop"のリリースへと繋がったようです。まずまずの注目を集め、CMJチャートのTop 100に8週間ランク・イン。インディ・デビューのオーソドックスなポップ系のSSW作品としては、まずまず健闘した方なんじゃないでしょうか。まあ、チャートには詳しくないので、良く分からんけれど。

この作品の発表後に、アルバムのプロモートのためなどもあってバンドを結成し、その頃の音源をまとめたのが昨年リリースの"4-Track Demos: The Adam Daniel Frequency"のようです。iTunesなどでの限定リリースのため、ちゃんと聴けていないのが残念ですが。その後の2002年に書かれた曲をまとめたのが"4-Track Demos: Where You Are EP"となっています。こちらの録音時期ははっきりしませんね。

その2002年にAdamは音楽活動を停止、音楽以外の創作活動(って、具体的に何なのでしょうね?)をするようになったとか。どうやら、現在も音楽活動は行っていないようで、非常に残念ですね。EPの録音時期次第では、音楽から離れている期間が長くなっている事になりますね。う~ん、この才能を眠らせておくのは・・・

さて、この"Blue Pop"ですが、長らく入手困難に近い状態でしたが、新作のリリースに伴い、ダウンロード販売される事になりました。耳に届く機会が増したのは喜ばしい。シンコーのパワポ本に採り上げられているように、パワポ・ファンに人気のようですが、パワポと呼ぶにはジェントルな空気が漂っており、特にこだわらずにポップ・ミュージックが好きな全ての人に聴いてもらいたいのです。

1曲目"Breaking Up"は親しみ易さいっぱいのポップ・ソング。少し鼻にかかったヴォーカルも曲にフィットしていて、とても良い感じ。2曲目"Battle Song"はパワポ・コンピ"International Pop Overthrow Vol. 3"にも収録されています。FOWの曲が冒頭に収録されているヤツ。彼の魅力を凝縮したような曲です。3曲目"Cured"はベホマラーあるいはベホマズンってなとこでしょうか。

4曲目"Lovebug"はギターの音色がとても印象的なスロウ・チューン。美メロ過ぎるぐらいの美しさ。しっとり。5曲目"Who'll Hold On (To My Heart)"は丘をゆっくりと登って行くように曲が盛り上がる感じでしょうか。これも激しくツボ。6曲目"Her Shake"は最高のポップ・チューン。世界一好きな曲かも。

7曲目"Why I Can't Be Beside You"はほろ苦くも切ない曲ですが、メロディは究極の甘さでとろけてしまいますよ。堪らん。8曲目"In Orbit"、この曲も脳内を心地良く刺激してくれます。ギターの波が間断なく押し寄せて来ます。9曲目"Simple Things"も切なくなるほどの静かな美しさ。

10曲目"Said Don't Go"はロック色がやや強めかな。良曲。11曲目"Guess I Got A Girl"は弾むような軽やかさのギター・ポップ。当たり前のように良い。12曲目"You Wrecked Me"は弾き語りでもあり、最もSSW作品的な味わいを感じさせる曲でしょうか。Emitt Rhodesとかに通じるような趣も。これも大好き。13曲目"Say Goodbye"では、静かに耳を傾けるのみです。

改めて聴いても、本当に素晴らし過ぎます。甘いメロディを書かせたら、この人の右に出る者はいないんじゃないかと思ってしまう。タイプは少し違うけど、Jason FalknerやKyle Vincentのファンには、これを聴かずに何を聴くと尋問したいぐらい。超名盤。

Adam Danielのオフィシャル・サイトmyspace。どちらも試聴あり。CD Babyでも試聴可能なので、そちらもチェックしてみて欲しいです。

日々の音盤 2007/01 ⑤

2007/01/21 - 2007/01/25

Aztec Camera / High Land, Hard Rain
Aztec Camera / Knife/S.T.
Ben & Jason / Hello
Ben & Jason / Emoticons
Counting Crows / Recovering The Satellites
Del Amitri / S.T.
Ben Folds / Rockin' The Suburbs
Ben Folds Five / The Unauthorized Biography Of Reinhold Messner
Jackie Greene / Gone Wanderin'
Ben Kweller / Sha Sha
Adam Richman / Patience And Science
Ron Sexsmith / Cobblestone Runway

旧譜を聴きまくり。そんな中、長年使ってきたヘッドフォンが故障、新しいのに買い替えました。前のに比べると随分と低温の音が出ています・・・って言うか、出過ぎ。オーディオの低音調整のツマミを仕方なく下げる事に。スピーカーで聴く時はこれまで通りにしなきゃならないし、ちょっと不便に。まあ、しょうがないか。この低音の出方って、ヒップ・ホップ向きとかに作っているっていう事なんでしょうね。ヴォーカルを中心に聴きたいんだけどもねぇ。

そのヘッドフォンで最初に聴いたのがRon Sexsmithのアルバム。低音の渦にRonの歌が飲み込まれそうになっていたので、程なく救助。彼の作品の中では最もコンテンポラリーな音作りだと思われ、初めは少し気になっていたのが思い出されます。改めて聴いてみても、余分な音があるなとは思うけど、結局は曲自体が素晴らしく良いので、そんなのはどうでも良く思えてくる。2002年の作品で、前作から1年ちょいでのリリース。ツアーも精力的にこなしながら、ハイ・ペースで作品をリリースし続けるのは頭が下がりますね。さすがに今年はアルバムのリリースはないと思うけど、彼の事だし、年末ぐらいには新作を届けてくれていたりして。

今日のYouTube。

Damien Jurado / Tragedy 《2007/02/26-リンク削除済》

Gurf Morlix "Diamonds to Dust" Tour in Japan 2007

- Dove World Headquarters Presents -
Cafe Goatee Supports


Voice from Austin, Texas vol. 9

Gurf Morlix / "Diamonds to Dust" Tour in Japan 2007



Information : Dove World Headquarters

4/21(土) 広島 ミュージックライフ タオ Hiroshima at Music Life Tao
Open 6:30 / Start 7:30 予約¥4,000 / 当日¥4,500 
<ワンドリンクつき>
with Fighting Ducks
【問】 タオ 《TEL》 082-262-7744 《e-mail》 tao_m_h@ybb.ne.jp

4/22(日) 広島 ウィンドフォール・カフェ Hiroshima at Windfall Cafe
Open 5:00 / Start 6:00 予約¥3,500 / 当日¥4,000 
<要ワンドリンク・オーダー>
Acoustic Solo
【問】 ウィンドフォール・カフェ 《TEL》 082-242-0030 《e-mail》 windfall_mit@ybb.ne.jp

4/26(木) 京都 ケニーズ Kyoto at Kenny's
Open 7:00 / Start 8:00 予約¥3,500 / 当日¥4,000 
<要ワンドリンク・オーダー>
with Wednesday Music Club
【問】 ケニーズ 《TEL》 075-451-3797 《e-mail》 info@k-country.com

4/27(金) 大阪 レインドッグス Osaka at Raindogs
Open 7:00 / Start 7:30 予約¥4,000 / 当日¥4,500 
<要1,000円分飲食チケット>
with Wednesday Music Club
【問】 レインドッグス 《TEL》 06-6311-1007 《e-mail》 raindogsmail@ybb.ne.jp

4/28(土) 東京 弁天 Tokyo at Benten
Open 7:00 / Start 8:00 予約¥4,000 / 当日¥4,500 
<要ワンドリンク・オーダー>
with Prince Trust
【問】 弁天 《TEL》 03-5340-8270 《e-mail》 music@benten55.com

4/29(日) 鎌倉 カフェ・ゴーティ Kamakura at Cafe Goatee
Open 6:30 / Start 7:00 予約¥3,500 / 当日¥4,000 
<要ワンドリンク・オーダー>
Acoustic Solo
【問】 カフェ・ゴーティ 《TEL》 090-8430-9708 《e-mail》 info@cafegoatee.com

4/30(月/祝) 横浜 サムズ・アップ Yokohama at Thumbs Up
Open 6:00 / Start 7:00 予約¥4,000 / 当日¥4,500 
<要ワンドリンク+ワンフード・オーダー>
with Prince Trust
【問】 サムズ・アップ 《TEL》 045-314-8705 《e-mail》 live@stovesyokohama.com

22日と29日のショーは、それぞれ完全にガーフ単独のアコースティック・ショーになります。後述するバンドを迎えてのショーとは異なる選曲になると思います。

その二つ以外のショーは、バンドが付きます。都合3つのバンドにサポートして頂く訳ですが、そのメンバーはこれからおいおいお知らせします。 バンドを迎えてのショーは、どれも基本的には新作“Diamonds to Dust”からの曲が中心になりますが、もちろん旧3作からの曲も演奏予定で、特にそこからの選曲が各ショーで微妙に異なったものになると思います。

全公演、入場は、“チケットにある通し番号順”となります。

チケットの予約、一般発売は2月1日を予定しておりまして、その前に先行予約を受け付ける予定です。

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Gurf Morlixの奇跡の来日が実現、日程が発表されました! 上記の文章はいただいた文章をほぼそのまま掲載しております。彼に関する事などは徐々に書いていく予定です。4作目となる新作も4月にリリース予定との事。相変わらず独特のセンスのジャケですが、内容の方は今回も間違いなく良いはず。楽しみに待ちたいところ。

Gurf Morlixのオフィシャル・サイトmyspace

日々の音盤 2007/01 ④

2007/01/16 - 2007/01/20

The Afters / I Wish We All Could Win
Aztec Camera / Love/Stray
Ben & Jason / Goodbye
Jeff Buckley / Grace
Josh Clayton / Beautiful Nowhere
Josh Clayton / Felt Like Making A Live Record
Josh Clayton-Felt / Inarticulate Nature Boy
Josh Clayton-Felt / Spirit Touches Ground
Josh Clayton-Felt & Friends / Center Of Six
Will Kimbrough / Americanitis
Ben Kweller / S.T.
The Sportsmen / Spirited

Will Kimbroughの"Americanitis"は昨年リリースのソロ3作目(他に未発表音源集あり・・・って、それは未聴だけども)。以前にレヴューを書いているぐらいですから、お気に入りさんです。期待に応える出来に思わずニヤリ。タイトルやジャケからも連想できる通り、Americaをテーマに据えたアルバムですね。現在のUSおよびそれを取り巻く状況について、でしょうか。ポリティカルなアルバムと言っても良さそうかな(内容の詳細までは吟味できてませんが・・・)。ここ数年の状況とかを考えると、こういうアプローチも当然ありだと思いますね。

これまでの『田舎のThe Beatles』的なポップさは後退(それでも、ポップな曲でのツボ度数は相変わらずだけど)、"Jerusalem"以降のSteve Earle作品のざらついた感触に近いものを感じさせる部分が多少ありますね。全体的にルーツ寄りにシフト、ロック誕生以前のアメリカ音楽ってな雰囲気の曲もあり。割りとヴァラエティに富んだ内容になっているけれど、きっちりとアルバムとしてのまとまりが感じられるのは、彼の本気さが伝わって来るからか。聴き始めたばかりではあるけれど、去年の秋ぐらいに入手できていれば、ベストの上位に入っていたかも。Brad Jones(大活躍!)、Todd Snider、Pat Sansoneなどが参加。"Americanitis"の意味あるいは定義はアルバムを入手すれば分かります。

今日のYouTube。

Lifehouse / Out Of Breath 《2007/02/21-リンク削除済》

今日の音盤 2007/01/19

画像今日の音盤。

Josh Clayton-Felt / Spirit Touches Ground (2002)

Bostonを拠点に活動、90年代前半に2枚のアルバムを残したバンド、School Of Fish。その中心人物だったJosh Clayton-Feltのソロ2作目。他にウェブ限定(あるいはライヴ会場などでの販売とか?)のアルバムが2枚あります。1996年のデビュー作から6年ぶりにリリースされた本作ですが、2000年1月19日に彼はアルバムのリリースを見届ける事なく他界し、遺作となってしまいました。

音楽雑誌の片隅に小さく紹介されていた"Spirit Touches Ground"の記事に目を留めたのを今でも覚えています。細かい部分までは記憶にはないけど、このアルバムを作った本人はすでに亡くなっている事や内容が素晴らしいという事が書かれていたはず。その雑誌の講読は数年前にやめてしまっているけど、あの記事に出会えた事は幸運だったし、感謝しています。その後、ネットを始め、Josh Clayton-Feltの情報も得られるようになり、それ以来、彼の命日は少なからず特別な日として過ごすようになりました。

彼のソロ・デビュー作はA&Mレーベルからのリリースでした。デビュー作の後にレーベルからのサポートを得られない中で、Tori Amosのオープニング・アクトとしてライヴ・ツアーが決まります。その音源を収めたライヴ盤があり、それを聴く限りだと、当時の状況を逆境として捉えているのではなく、自らの音楽を奏でる事の喜びが大きく溢れていて、それまでよりも音楽に対する姿勢は真摯さを増していたように感じられます。結局、レーベルの統合などもあり、A&Mとの契約は切れる事に。その時期とか、次作に向けての音源などの版権云々の絡みとか、その辺りは詳しく分からないのだけど、リリースまでに時間を要した事などから見て、面倒な事になっていたのかも知れません。

そんな状況でアルバムの制作に入ったのだけど、背中に身に覚えのない痛みを抱えるようになったようです。それでもアルバム作りを止める事なく続け、最終ミックスまで完了させました。そして、検査のために入院。ところが、その入院から1ヶ月も経たずに彼はこの世を去ってしまいました。特殊な種類の癌だったそうです。

彼は自分の病状はそれほど悪いと思っていなかったようなのだけど、このアルバムを聴いていると、すでに何かを予見していたかのように思える歌詞が少なくなくて、何とも言えない気分になってしまいます。前作までは流行の音を取り入れたような部分もあったのだけど、ここではそれも見られなくなり、曲そのものの純度を限りなく高めたような作風と相俟って、聴く者の心に静かに浸透して来ます。この世から失われた才能、その事を思わずにはいられません。でも、Joshが自信を持って完成させた音、これが最終的にリリースされ、多くの人の耳に届いたのは素直に喜びたいですね。そして、時代に流されない音の結晶がこれからも聴き継がれて欲しいと切に願っています。

1曲目"Building Atlantis"は1stシングルになった曲ですね。彼はファンク・ミュージックやR&Bの影響を受けていると思われるんだけど、本作ではポップな方向に大きくシフト。この曲はそれを象徴するような曲で、彼の魅力を端的に表していると言えそう。聴いていると自然に体はリズムを刻み、歌に合わせて口ずさんでしまう。もう数え切れないぐらいに繰り返して聴いたけれど、全く飽きずに楽しく聴いていますよ。名曲でしょう。

2曲目"Diamond In Your Heart"はこれまた魅力的な曲。ギターがラフに引っ張る感じで始まり、甘いメロディのサビへの転換する辺りの妙が心地良いなぁ。3曲目"Backwards World"はJoshの決意表明とも取れそうな曲でしょうか。静かな闘志とも言えそうな感じで、この上なくマイルドなメロディが耳について離れません。4曲目"Invisible Tree"はちょっとダークな雰囲気ですね。Joshのファルセットが少し妖しく響きます。

5曲目"Love Sweet Love"は歌詞も一捻りしてのラヴ・ソングといった感じでしょうか。曲の良さだけでなく、その辺りにも彼のセンスを強く感じ取れますね。6曲目"Too Cool For This World"は静かな中にも強い願いを込めたような曲ですね。一聴しての印象は地味かも知れないけど、曲の完成度はかなり高い。名曲でしょう。7曲目"Kid On The Train"は前作からの流れにあると言えそう。基本的にはリズムありきの人なんでしょうね。

8曲目"Half Life"はアルバム中で最も好きな曲かな。これはSSW作品あるいはフォーク調の曲で、メロディの展開の仕方が何ともツボですねぇ。バックの演奏もとても良い感じだし、Joshのリラックスした歌も最高だなぁ。9曲目"Deer In The Headlights"は言葉もないぐらいに美しいバラード。聴く度に切なくなります。名曲です。この2曲の並びは強力ですねぇ。

10曲目"Spirit Touches Ground"はファンク色が濃くて、彼本来の音楽性が表れているんじゃないでしょうか。この曲はすごい。11曲目"Night Of A Thousand Girls"の妙に頭にこびり付くようなメロディ、歌詞の内容とも相俟って、夢の中に迷い込んでしまったような曲ですね。異色の曲のようにも思えるけど、意外と前後との流れも合ってるんですよね。

12曲目"Already Gone"を聴いていると感傷的な気分になってしまいます。こちらが思ってしまうような事とは違う意図で書かれたんだとは分かっているのですが。13曲目"Waiting To Be"は弾き語りを基調にした曲で、そこに幾つかの楽器が加わっています。ライヴで聴くと絶対に良いはずですよ。14曲目"Dragon Fly"は最後を飾るのに相応しい、雄大な光景が脳裏に浮かぶような曲ですね。

何度も繰り返し聴いたアルバム。でも、聴く度に感じ入るものがありますね。必ずしも明るいトーンではないし、彼の死もあって重く感じてしまう部分もあるんだけど、聴き終えると不思議と温かい気分に包まれるような気がします。

このアルバムの事も含め、オフィシャル・サイトでは色々と情報が入手可能です。興味のある方は是非ともチェックしてみて下さい。試聴もフルでできます。また、CD Babyでは彼のアルバムの取り扱いがあるので、そちらも見て欲しいです。ただ、彼の人柄を知る上でも貴重な作品であるライヴ盤が在庫切れになってしまっているのが残念。かなりの数の動物が集う(?)、楽しくも和やかな雰囲気のライヴなんですよねぇ。

Thanks for great songs, Josh. I really love them.

日々の音盤 2007/01 ③

2007/01/11 - 2007/01/15

The Autumn Defense / Circles
Aztec Camera / Frestonia
Beachwood Sparks / S.T.
Brendan Benson / The Alternative To Love
Ben Folds Five / Whatever And Ever Amen
The Gimmecaps / S.T.
Ben Kweller / On My Way
The Mayflies USA / Walking In A Straight Line
Gurf Morlix / Toad Of Titicaca
R.E.M. / Reveal
Vega4 / Satellites
Lucinda Williams / Sweet Old World

新作のリリースが間近になってきたLucinda Williams。"Sweet Old World"は1992年リリースの4作目。彼女の最高傑作は1998年リリースの5作目"Car Wheels On A Gravel Road"だと信じていますが、この4作目も素晴らしいアルバムです。バック・バンドの中心的存在であり、プロデュースも共同で手がけたGurf Morlixの手腕も光っていますよ。この2人の関係とかは別の機会にでも書くとして、この"Sweet Old World"のタイトル曲は、Emmylou Harrisが1995年のアルバム"Wrecking Ball"でカヴァーしていますね(バック・ヴォーカルにNeil Youngを迎えて)。この曲に関しては、Emmylouのヴァージョンの方が好きかな。

さて、Lucinda Williamsをこれから聴いてみようという人には、入手しやすさなども含めて考慮すると、この"Sweet Old World"が良いんじゃないでしょうか。若さと円熟味が何とも良い具合で同居していて、得がたい魅力を放っています。

今日のYouTube。

Bruce Springsteen / Growin' Up 《2007/02/16-リンク削除済》

The Autumn Defenseの新作

ベスト発表も終わり、先週は抜け殻状態だったせいか、blogの更新も定期記事のみ。実際には、HPの制作に手を回していたので、あまり一息もつけていませんが。

そんな中、気になるリリース情報が。John StirrattとPat Sansoneによるデュオ・ユニット、The Autumn Defenseの新作"The Autumn Defense"がUSにて1月16日にリリースされるようです(HMVでは1月9日になっているけど)。リリースを心待ちにしていたなんて事はないのだけど、こうしてリリースされるのを知ると、やはり嬉しいものがあります。

John StirrattはUncle Tupelo~Wilcoでの活動が有名ですが、それ以前にはThe Hilltops(残念ながら未聴。Johnが去った後に、Blue Mountainへと発展)に在籍していましたし、2004年には双子の姉(?)のLaurie Stirratt(The Hilltops~Blue Mountain)とのデュオ、Laurie & Johnでのアルバムもリリースしましたね。この双子は外見があまり似ていなくて、かわいい顔のJohnに比べて、Laurieは貫禄満点で、一緒にジャケに写る姿は母と息子かと思ってしまいます。なお、JohnにはThe Gimmecaps名義でのソロ作(?)があり、これは最近入手したので、今になって聴いております(Wilcoの"A.M."で再演された"It's Just That Simple"のオリジナルを収録してますね)。

そんなJohnの音楽仲間のPat Sansone、彼の事はあまり良く知らないのだけど、たまに参加ミュージシャンの欄で見かける事がありますね。AMGで調べてみると、Ryan Adams、Josh Rouse、Will Kimbroughなど、私好みのアーティストの作品への参加が少なくありませんね。ピアノを始めとした鍵盤類では腕利きのようです。

さて、AMGついでですが、The Autumn Defenseの1stの評価が3.5星になっていますね。データを取ってあるので分かるのだけど、以前は2.5星でしたよ。最初にこの評価を見た時に、これを書いた人はちゃんと聴いてないんやろうなぁ~と思ったのを今でも覚えていますよ。傑作ではないにしても、忘れられない佳作ですよ、このアルバムは。そう言えば、The Jayhawksの"Tomorrow The Green Grass"も今でこそ4.5星だけど、前は4星でしたよ。まあ、あの印もその程度のものですね。しかし、AMGには世話になりまくりなんだけどもね。

2ndも良いアルバムだったし、新作となる3rdも期待できそう。ちなみに、私がJohn Stirrattの存在を意識するようになったきっかけは、Blue Mountainの1997年のアルバム"Homegrown"に収録されている曲で最も好きだった曲"Myrna Lee"がJohn作曲だったから。この曲は最高ですよ~♪

John Stirrattの主要参加作品をまとめておきましょうか。Wilcoのライヴ盤は未入手のままですねぇ・・・

The Hilltops / Hollar (1989)
The Hilltops / Big Black River (1990/1997)
The Gimmecaps / S.T. (1991/1997)
Uncle Tupelo / Anodyne (1993)
Wilco / A.M. (1995)
Wilco / Being There (1996)
Billy Bragg & Wilco / Mermaid Avenue (1998)
Wilco / Summerteeth (1999)
Billy Bragg & Wilco / Mermaid Avenue Vol. II (2000)
The Autumn Defense / The Green Hour (2001)
Wilco / Yankee Hotel Foxtrot (2002)
The Autumn Defense / Circles (2003)
Wilco / A Ghost Is Born (2004)
Laurie & John / Arabella (2004)
Wilco / Kicking Television: Live In Chicago (2005)
The Autumn Defense / S.T. (2007)

最後にリンクを。The Autumn Defenseのオフィシャル・サイトmyspace

日々の音盤 2007/01 ②

2007/01/06 - 2007/01/10

Air / Original Motion Picture Score For The Virgin Suicides
Howie Beck / S.T.
Cotton Mather / The Big Picture
Del Amitri / Some Other Sucker's Parade
The Dream Academy / Remembrance Days
Gin Blossoms / Dusted
Guster / Keep It Together
Ben Kweller / S.T.
The River Bends / ...And Flows Into The Sea
Adam Schmitt / Demolition
Chris von Sneidern / Sight & Sound
Chris von Sneidern / California Redemption Value

Gin Blossomsのインディからリリースされていた正真正銘のデビュー盤"Dusted"をやっと聴く事ができました。こんなアルバムがあったなんて事はネットを始めて数年経つまでは知らなかったのですが、その頃には程なく入手困難になっていました(2002年の再発CDです)。制作中のHPでもきっちりと扱うつもりだったので、入手せねばと思っていたら、eBayにて発見。こそこそ~っと落札。んで、実際に聴いてみたら、これが想像していた音とは違ったものの、めちゃくちゃ良いじゃないですか~! 後にメジャー・デビューするのも必然でしょう。"Found Out About You"とか、33回転のLPを45回転で再生したような感じで、何だか微笑ましい。UKのギター・ポップ系のバンドとの近似性も随所で感じられます。驚きいっぱい。再度の再発をすべきでしょう。

Ben Kwellerもちょっとだけ。1曲目とか6曲目は初聴きでも一緒に歌えそうなぐらい。他の曲も良さそうな雰囲気を醸し出してます。来日も控えてますからね。聴き込み開始です。

最後にもう一丁。Chris von Sneidernの2005年のアルバム"California Redemption Value"(一般の流通に乗ったのは2006年なのかな)、随分と遅れたけど初聴きです。これまでに傑作アルバムを何枚も残している彼ですが、今回はいつになくサウンドにメジャー感があり。音圧がアップ&音像がクリアになっているような気がする。曲の良さがポイントであるのは変わりないですが。彼が活動を続けているSan Franciscoをそのままタイトルに冠した曲もあるし、彼にとっても重要な作品なのかも知れません。カヴァー曲が今回も収録されていて、何とJackson Browneの"These Days"。私の手元にあるだけでも、この曲のカヴァーはこれで3曲目かな。惹きつける何かがあるんでしょうね。出来の方は聴いてみてのお楽しみって事で。

今日のYouTube。

Ben Folds / Army 《2007/02/11-リンク削除済》

日々の音盤 2007/01 ①

2007/01/01 - 2007/01/05

Josh Clayton-Felt / Spirit Touches Ground
The Connells / One Simple Word
Steve Earle / Jerusalem
Gin Blossoms / Major Lodge Victory
John Wesley Harding / The Confessions Of St. Ace
The Honeydogs / 10,000 Years
Freedy Johnston / Right Between The Promises
Damien Jurado / Water Ave S
Tom Petty / Highway Companion
Jonny Polonsky / The Power Of Sound
Jules Shear / Dreams Don't Count
Matthew Sweet / Earth

新年1発目に聴いたのがJohn Wesley Hardingの2000年のアルバム。その声やThe Attractionsの面々をバックに迎えた事もあり、デビュー後しばらくはElvis Costelloとの比較をされていましたが、復帰作となった1996年のアルバム以降は独自のセンスを発揮した良盤が目白押しです。私が初めて聴いた彼のアルバムがこの2000年のもので、本当に良曲揃いの充実盤だった事もあり、すぐに他のアルバムを集め始めました。Bob Dylanの例のアルバムからの命名からも分かる通り、フォークが出自の人ではありましょうが、Chris von Sneidernと仲良しさんである事からも推測できるようなポップ・センスも持ち合わせている人なんですよね(一緒に来日したんですよねぇ・・・)。そんな彼のDVDが昨年の後半にリリースされてるんですよね。早めに確保しとかねば。今日のYouTubeは珍しく関連映像です。ライヴも見たい!

今日のYouTube。

John Wesley Harding / Humble Bee 《2007/02/07-リンク削除済》

Best Albums Of 2006 - IV

では、2006年リリースのアルバムの上位5枚です。

① Jules Shear / Dreams Don't Count
② Willie Nile / Streets Of New York
③ Dixie Chicks / Taking The Long Way
④ Roger Joseph Manning Jr. / Solid State Warrior
⑤ Ron Sexsmith / Time Being

① Jules Shear / Dreams Don't Count
初めの地味な印象からは想像もつかないぐらいに好きなアルバムになってしまいました。他のCDを聴いていても、何だかこのアルバムの事が気になって、早くこっちを聴きたいなと思ってしまう。彼が素晴らしい曲を書くのは十分に分かっていたけど、ここには尋常じゃないぐらいに心に響く曲が収められています。情景を描くかのように鳴らされるバックの演奏もシンプルかつ豊かで、作品の質をこの上ないものに高めています。彼の最高傑作は1992年の"The Great Puzzle"だと思ってきたけれど、それを凌ぐ作品だと言い切ってしまいたい。本当に素晴らしい。心の名盤。

Willie Nile / Streets Of New York
2006年最高のロック・アルバム。昨年を締めくくる形でレヴューを書きましたが、本当にすごいアルバムですよ。彼にとっての音楽的ヒーロー達の影響を少なからず受けて作品に反映させながらも、アルバム全体としては比類なき存在感で聴く者に迫って来ます。日本では全くと言っていいぐらいに注目されていないようだけど、これを素通りしてしまうのは何とももったいない。手を伸ばせば、そこに何かがあるはず。

Dixie Chicks / Taking The Long Way
これも忘れられない1枚ですね。豪華なゲスト陣の貢献も見逃せないと思うけど、この3人の才能があってこそ。充実した楽曲、素晴らしい演奏、心をとらえて放さない歌。音的にもロック寄りにシフトした作品だとは思うけど、音以外の部分とも共鳴しつつ、この作品はより強い輝きを発しているように思えます。某雑誌風に言えば、断固支持! あるのか、来日は?

④ Roger Joseph Manning Jr. / Solid State Warrior
復活と言えば、この人も忘れてはいけませんね。初のソロ名義でのアルバム、彼の美意識を反映したとでも言えそうな究極のピュア・ポップ作品となっていて、聴く度にうっとり夢見心地です。色々とできてしまう人だけに、あれやこれやと手を広げて多彩さを披露する事も可能だったのでしょうが、この作品は曲そのものの純度を高める事に専念したような印象で、おそらくファンの多くが正に期待していたものだったんじゃないでしょうか。あえて欠点を探せば、その隙のない完璧さでしょうか・・・と、訳の分からん事を書いてみたり。奇跡の来日を果たしてのライヴも最高に楽しかったですね。今後の活動にも注目&期待してます。あ、US盤を早く聴いてみなくては・・・

⑤ Ron Sexsmith / Time Being
Don Kerrと組んだ2005年のアルバムに続いて、早くも登場したアルバム。1995年のメジャー・デビュー以来、レア音源集なども含めると、これで9作目。そのどれもが忘れられない傑作と言える出来で、それらが10年強の間に出されたというのは改めて驚異的な事だと思わずにはいられません。史上最高のソングライターとの私の認識はさらに強固に。さて、久々にMitchell Froomと組んだ本作、最初はいつも以上に地味な印象でしたが、気がつけば例によって夢中になって聴いていましたよ。これまでになかったようなタイプの曲もありつつ、微妙に初期の頃に近づいたような感触もあり、とても楽しませてもらいました。裏1位を選ぶなら、これ。来日が東京&朝霧だけだったのが何とも痛恨でした・・・

悩み抜いた末の順位です。これで良かったのだと思いたい。レヴューした盤については、そちらを見ていただくのがベストで、コメントもコンパクトに。どれも本当に良いアルバムですよ。もっと気の利いた事を書きたかったのだけど、文才が追いついてくれないので勘弁を。Jules Shearについては、過去の作品を聴いた上で新作を聴く方が良いかなと思います。

ベストの発表は以上という事で、ここでは2006年の積み残しについて少々。要するに、聴けなかったアルバムですね。名前を挙げてみると、Ben Kweller、Will Kimbrough、Jess Klein、The Honeydogs、Neko Case、Bob Eganなどなど、他にも色々。最初の3枚は今日になってやっと届きました。タイミングが良いんだか悪いんだか。

2006年は新譜の購入枚数も多めだったし、色々なセールに乗せられて旧譜もいっぱい買ってしまいました。ちょっと疲弊気味なので、今年は少なめにします。1枚ごとに時間を多く割くようにしたいな。まあ、音楽を楽しみたいとの気持ちは変わりませんが。

それでは、今年が良い年になるよう願いつつ・・・

Best Albums Of 2006 - III

今日は6位から10位です。

⑥ Linus Of Hollywood / Triangle
⑦ Gin Blossoms / Major Lodge Victory
⑧ Soul Asylum / The Silver Lining
⑨ Mando Diao / Ode To Ochrasy
⑩ Golden Smog / Another Fine Day

⑥ Linus Of Hollywood / Triangle
待望の3rd。期待を裏切る事なく相変わらず素晴らしいポップ・ワールドを構築していて、とても嬉しくなってしまいますね。聴いていると自然と気持ちもほぐれて、笑顔に。現代最高のメロディ・メイカーの1人でしょう。まさかの来日も果たして素敵な歌を聴かせてくれたし、もう言う事なし。次はあまり待たせないで作品を届けてくれると良いなぁ。

⑦ Gin Blossoms / Major Lodge Victory
復活がキー・ワードとなった2006年、最も嬉しかったのがGin Blossomsの新作のリリース。同じようなスタイルのバンドはあれども、何かが違う。やはり、ヴォーカルのRobin Wilsonの声は特別なんだと再認識。安定した演奏、手際良く音を配したアレンジ、そして何よりも曲がどれも良く書けているのがポイントでしょう。かつての面影も残しつつ、年齢を重ねての洗練も加わり、非常に良質な作品に仕上がっています。国内盤が未だに出ていないとは罪な話です。

⑧ Soul Asylum / The Silver Lining
こちらも復活組。そんなに期待せずに買ったのですが、良い曲だらけのアルバムでとても楽しませてもらいました。3曲目から5曲目までの流れは2006年最強でしょうか。ベーシストの死を経ての作品との事ですが、そんな状況を経てリリースされた作品はとても前向きで力強さに溢れていました。こんなに素晴らしいバンドだったのかと認識を新たにしました。タイトルが示すように未来が明るく拓けるよう願いたいし、そうなるように頑張らなくては。

⑨ Mando Diao / Ode To Ochrasy
話題先行気味だったのも以前の話で、流行を追うのに忙しい人や気まぐれな人は次第に離れて行ったような印象ですね。前作を酷評する声もあったりしたようだけど、私には理解できず。絶賛したり酷評したり、ご苦労な事で。私にとっては、過去2作と同様にごちゃごちゃ考えずに楽しめる作品でした。サウンド面での変化も元来の魅力を殺しているようには感じられないし、良い感じでバンドとしての幅を広げているんじゃないのかな。ライヴも楽しかったし。

⑩ Golden Smog / Another Fine Day
期待が大きかったので、諸手を上げて喜べる内容とまでは言えないかな。曲数が多いせいか、ちょっと散漫な印象がありますね。5曲目"Corvette"や9曲目"Hurricane"は問答無用のキラー・チューンで、特にラフさを残した演奏の"Hurricane"は2006年のベスト・ソングかも。女性ヴォーカルを迎えた曲は意外でしたが、これが妙にツボ。10曲目はThe Bandへのオマージュか。何だかんだで良い曲も多いし、存在感は示してくれました。

頭を抱えながら順位をつけましたが、そんなに決定的な差はなくて、ここ最近の気分を反映しつつの順位といった感じ。この後の上位5枚はさらに頭を悩まされましたねぇ・・・

初めて表のHTMLタグを使ってblogの記事を書きましたが、確認画面の時と全く違う表示になってしまってますねぇ・・・ ど~したもんでしょう・・・ 色々と試したけど思ったようになってくれないので、表組みは諦めました。画像もなしです。便利なようで不便ですね、blogは。 《最終段落だけ追記》

Best Albums Of 2006 - II

では、今年リリースのアルバムのベスト作品を。対象となるのは、私が購入したものの中で、ベスト盤などのコンピ盤やカヴァー曲を中心に構成されたアルバム以外とします。カヴァー曲について、トラッド・ソングの扱いは迷うところですが、対象外としました(Bruce Springsteenのあれです)。なかなか難しい部分もありますが、暫定措置ですね。以上の中から対象となったアルバム数は50枚弱で、聴けた回数の少ないものを除いた約40枚から最終的に選びました。

今日は11位から20位までを。

⑪ The Feeling / Twelve Stops And Home
⑫ Roddy Frame / Western Skies
⑬ Mojave 3 / Puzzles Like You
⑭ Tom Petty / Highway Companion
⑮ Neal Casal / No Wish To Reminisce
⑯ Guster / Ganging Up On The Sun
⑰ Josh Rouse / Subtítulo
⑱ David Mead / Tangerine
⑲ Josh Ritter / The Animal Years
⑳ Tim O'Reagan / S.T.

⑪ The Feeling / Twelve Stops And Home
リリース・ラッシュの煽りで、今年は新人さんのアルバムを聴く機会をほとんど持てなかった。そんな中で聴いたThe Feeling。至って真っ当なサウンド・アプローチ、耳馴染みの良いポップな楽曲。それらを前面に押し出したアルバム。これを超えるような2作目を作れるかどうかに注目したい。ライヴも良いらしいですね。

⑫ Roddy Frame / Western Skies
これ以前のソロでの2作はアプローチこそ違うものの、どちらも直球勝負と言える内容だったと思う。この新作は曲調やアレンジに幅を持たせ、これまでに見られなかったようなタイプの曲もあったりして、少なからず戸惑ってしまいました。でも、繰り返し聴いていると、やっぱり良いんですよねぇ。素敵な年の重ね方をしていますよね。

⑬ Mojave 3 / Puzzles Like You
これまでになくポップな方向へシフト。ファンの間でも評価が分かれそう。ポップなのもOKな私としては、これはこれで楽しませてもらいました。キラー・チューンもあるし、今後も聴き続けたいと思わせるだけのクオリティはありますね。この後の方向性も気になります。

⑭ Tom Petty / Highway Companion
今回は久々のソロ名義。さらには、Jeff Lynneがプロデュース。膨らむ期待をさらっとかわされたような印象も初めだけで、いつの間にか一緒に歌えるぐらいに肌に馴染んでしまってました。特別な事をやっている訳じゃないと思うのだけれど、特別な存在なんですよ、これが。現在も上昇中。

⑮ Neal Casal / No Wish To Reminisce
色々とリリースがあったので意識はしてなかったんだけど、オリジナルの曲によるアルバムとしては6年ぶりぐらい。その間に書かれた曲がメインだと思われるだけに、曲も粒揃い。逆に言えば、ちょっと決めの一手に欠けるのかも。それと、2曲目はハイライトとなるべき曲なんでしょうが、演奏がこじんまりとまとめられてしまっていて、曲の良さを活かせてないように感じられて残念。全体的には作風に微妙な変化が感じられるものの、彼らしさは健在で好印象のアルバム。来日中ですね。

⑯ Guster / Ganging Up On The Sun
彼らのアルバムを聴くのは前々作(ライヴ盤を除く)以来。そちらはあまり印象に残っていなくて、前作が割りと評判になっていた記憶があったものの手を出せずじまいでした。今回はあっさりと入手してみたら、これがかなり良い。一捻りではなく、半捻りぐらいの感じで抑えているせいか、即効性を持ちながらも、じわじわ来る部分もある。器用な人達なんでしょうね。良い曲を書いています。○○っぽいというのが曲によって感じられたのが若干のマイナス・ポイントですが、この辺りは聴く人によって感じ方の違う所でしょう。前作も聴いてみます。

⑰ Josh Rouse / Subtítulo
快調なペースでのリリースに充実ぶりが表れていますね。前作"Nashville"を聴いた時に前々作の"1972"の頃の姿を求めてしまう自分がいたのだけど、この新作を聴いてみると、前作からここへの流れがJosh Rouseの資質をより反映しているのだろうなと考えを改めました。"Nashville"の素晴らしさも再発見、この新作も素晴らしいですね。1曲目とか、言葉で表現するのを放棄したくなるような名曲でしょう。Spainに移住、新しい動きもあるようで、今後も目が離せません。

⑱ David Mead / Tangerine
前作はミニ・アルバムで、その前が2004年の名盤"Indiana"。あれを超えたら気絶するしかなかったんだけど、気絶はせずに済みましたね。でも、そんな比較をしなければ、やはり素晴らしいアルバムですよ。この人にしか表現できない音世界を今回も示してくれていて、聴いていると心も和らぎます。ミニ・アルバムの時点からインディ・レーベルからのリリース、"Indiana"もすでに本国では廃盤っぽく、これには全く納得できませんよ。もっと広く聴かれて欲しいし、ライヴもまた見たいもんです。

⑲ Josh Ritter / The Animal Years
V2レーベル期待のSSWで、本国のネット・ショップではリリース時期にかなりプッシュされていましたね。これが4作目なのかな。ルーツ風味は薄めで、適度にエレクトロな処理も交えたサウンド(基本はフォークの人なのでしょう)。歌詞が少なからずポイントと言えそうで、日本人としてはニュアンスを掴みづらい部分もありますね。でも、ツボをさわさわっと撫でるようなメロディは妙に心に引っかかるし、気がつけば繰り返して聴いてしまっています。SSW作品が好きなら、手に取ってみてはどうでしょうか。

⑳ Tim O'Reagan / S.T.
The Leatherwoods~The Jayhawksと活動してきたTim O'Reaganのソロ・デビュー作。初ソロながら気負うところもなく、淡々と良い曲を紡いでいるような印象で、好感の持てる作品ですね。The Jayhawks人脈を中心とした参加ミュージシャンによる演奏やバック・ヴォーカルが何とも言えない気分にさせてくれます。期待通りの良作。

それぞれに良さがあって比較も難しいし、順位もあってないようなもの。年月の経過に連れて評価も変化するでしょう。

この他では、Tim Easton、Mindy Smith、Fernando辺りも差がなく続き、Five For FightingやRhett Millerなども忘れられませんね。KeaneやPete Yornは微妙な作品だと思うけれど、Keaneの方は印象が悪くなく、あの変化もOKでしょうし、次が重要なポイントになりそう(頑張れ~!)。

明日からは上位10枚を2回に分けて。

Best Albums Of 2006 - I

2006年リリース以外のものからスタートです。選びきれないので、ダラダラと30枚。Denisonは断然。The Connellsも最高。10位ぐらいまではかなり強力。他は順位はつけたけども、気分次第で微妙に変化しそう。2006年になる前に入手済みのも少し含まれています。

01. Denison Witmer / Are You A Dreamer? (05)
02. The Connells / Ring (93)
03. Chris Laterzo / American River (97)
04. Judee Sill / S.T. (71)
05. Joe Mannix / A Town By The Sea (05)
06. St. Thomas / I'm Coming Home (02)
07. Jackie Greene / Gone Wanderin' (02)
08. Lindisfarne / Nicely Out Of Tune (70)
09. Tal Bachman / Staring Down Ths Sun (04)
10. Alan Hull / Squire (75)
11. Jonny Kaplan & The Lazy Stars / Ride Free (04/05)
12. Dorian Gray / The Sounds Of Dorian Gray (99)
13. Mark Henley / Riversong (76)
14. Peter Bruntnell / Normal For Bridgwater (99)
15. The Salteens / Let Go Of Your Bad Days (03)
16. Dishwalla / Opaline (02)
17. Roger Morris / First Album (72)
18. Nick Garrie / The Nightmare Of J B Stanislas (69/70)
19. Superdrag / In The Valley Of Dying Stars (00)
20. Julian Lennon / Photograph Smile (98)
21. Loose Diamonds / Fresco Fiasco (97)
22. Minibar / Fly Below The Radar (03)
23. Tim Reid / Any Given Day (03)
24. Sam Roberts / We Were Born In A Flame (03)
25. Slobberbone / Everything You Thought Was Right Was Wrong Today (00)
26. Robert Earl Keen / Walking Distance (98)
27. Squeeze / Argybargy (80)
28. The Vessels / S.T. (02)
29. Kasey Chambers / Wayward Angel (04)
30. Ray Paul / The Charles Beat (00)

今年リリースの新譜はなかなかの豊作だったと言えそうなんですが、旧譜もそれに負けずに良盤に出会えました。#01や#02はレヴューを見てもらうとして、#04・#08・#10などの名盤として語られる70年代の作品はそれだけのクオリティをしっかりと持っていて、納得すると共に満足感いっぱい。ですが、それ以上に今年のポイントとしては#03・#05・#06・#07・#11などの一般にはあまり知られていないアーティスト達です。#07のJackie Greeneだけは現在はVerve Forecastに所属して、それなりの注目を集めていますが、それ以外は語られているのをほとんど目にしません。私の耳がおかしい可能性もあるけれど、どれも傑作と言えるぐらいの素晴らしい出来のアルバムですよ。今年もこんなアルバムを拾い上げたいものです。

次はこれまでも普通に聴いていたけれど、今年になって新たな良さに気付いたものを。特に順位はありません。Chuck Prophetの"Whole Lot More"を何度も何度も聴いていました。

Beachwood Sparks / Once We Were Trees (01)
The Cavedogs / Joyrides For Shut-Ins (90)
Cosmic Rough Riders / Too Close To See Far (03)
Gorky's Zygotic Mynci / Spanish Dance Troupe (99)
The Long Ryders / Native Sons/10-5-60 (83/84)
Longwave / The Strangest Things (03)
The Promise Ring / Very Emergency (99)
Chuck Prophet / Homemade Blood (97)
Raisins In The Sun / S.T. (01)
The V-Roys / Just Add Ice (96)

最後に、ベストの枠では語れないもので、印象に残っている事を。まずは、Kyle Vincentの来日。感想など詳しくは、こちらこちら(英文)。あの2日間の事は短い言葉では語りきれないけれど、音楽というのは作り手と聴き手とのリレーションシップが作り上げるものなのだと改めて思い知りました。自らの歌を聴いてもらいたいと強く願う人がいて、それを聴きたいと切に願う人がいる。その結晶と言える場に自分が居られた事は本当に幸せだったと思う。色々な意味で、この流れを今後に繋げて行きたい。

最後に、Grant McLennanの事を。彼の死は2006年の最も悲しい出来事の一つでした(記事は、こちら)。私達の耳にしている音楽はその多くがCDなどの形態で発売されているものです。アートという側面がありながらも、商売として成り立つ事も欠かせない部分なのでしょう。でも、メディアの煽りで形成される流行やその中にあるアーティストやバンド、そして何よりも聴く側の意識というものを見ていると、これで本当に良いのかと思う事もしばしば。そんな悶々たる思いへの回答とも言えそうな活動を続けてきたバンドがThe Go-Betweensだったように私には思えていました。残された曲が聴き継がれる事はもちろん、そんな姿勢を受け継ぐようなバンドやアーティストが多く現れて欲しいなと思う。

日々の音盤 2006/12 ⑥

2006/12/26 - 2006/12/31

Dixie Chicks / Taking The Long Way
Gin Blossoms / Major Lodge Victory
Linus Of Hollywood / Triangle
Rhett Miller / The Believer
Willie Nile / Streets Of New York
Willie Nile / The Arista Columbia Recordings 1980-1991
Ron Sexsmith / Time Being
Jules Shear / Dreams Don't Count
Mindy Smith / Long Island Shores
Snow Patrol / Eyes Open
Soul Asylum / The Silver Lining
TV Eyes / S.T.

Willie Nileの"The Arista Columbia Recordings 1980-1991"はタイトル通り、Aristaレーベルに残した1stと2nd及びColumbiaレーベルの3rdを完全収録した2枚組。初期2作は特に入手困難だったので、嬉しい再発だ。基本的には新作とあまり変わりのないスタイルで、Bruce Springsteenなどの影響と思われる部分がより素直に音に反映されているのかなという印象。新作に比べると、曲の練れ具合やヴォーカルの表現力などでの差は感じるけど、評判を集めたのも頷けるだけのクオリティはあるなと思いました。新作を気に入った人なら、入手できるうちに買っておいた方が良さそう。

2007年になりましたね。今年も当blogをよろしくお願いします。

今日のYouTube。

Indigo Girls / Closer To Fine 《2007/02/01-リンク削除済》