今日の音盤 2006/12/30

画像今日の音盤。

Willie Nile / Streets Of New York (2006)

New York州Buffalo出身のシンガー・ソングライターの6作目(ミニ・アルバムを含む)。SSWと言うよりは、ロック・アーティストの方がしっくり来るかな。デビューは今から遡る事26年の1980年で、翌年には2作目をリリース。この新作は1999年の"Beautiful Wreck Of The World"以来のアルバム。

デビュー当時、Bob DylanからBruce Springsteenへと続く流れの次代のスター候補として語られる事もあったようで、評論家筋の評価は概ね良かったようです。セールスは期待ほどではなかったのかも知れないけど、それよりも何よりも版権絡みのごたごた(裁判とからしいです)に巻き込まれ、その後は活動停止に追い込まれてしまいます。シーンに復帰して3作目をリリースしたのは、2作目から10年後の1991年。1992年にミニ・アルバムをリリースして、再びリリースから遠ざかり、次の作品が出たのが1999年。そして、2006年に最新作となる本作がリリースされました。

細切れの情報を拾っての記述なので、あまり詳しく書けないのが残念なところ。Bob Dylanなどへの比較があったのは彼がGreenwich Villageを音楽拠点にしていたらという事もあるのだと思うのだけど、そこから連想するようなフォーク路線だけでなく、NYパンクにも影響を強く受けていたらしく、そういった部分も音の方に反映されているように思う。新作ではBruce Springsteenを感じさせる部分は少なかったけど、初期の3作(これをまとめたコンピ盤がリリースされてます)を聴いてみると、最初の2枚は特に影響下にあるのかなと思える音でしたね。贅肉をそぎ落としたロックを鳴らしていくと、そういう音に収束していくのかなと思ったりも。

前作はまだ聴けていない状況ではあるんだけど、この新作の充実ぶりから察するに、近年の彼の制作意欲は非常に高くなっていたんじゃないかと思う。1949年生まれだから、今年で57歳になるはずなんですが、この作品を聴けば年齢云々は頭から吹っ飛んでしまいます。全14曲で65分弱。最初の一音から最後の最後まで、どうにも形容できないぐらいに素晴らしい曲が詰まっていて、本当に最高のロック・アルバムに仕上がっています。Lucinda Williamsを始め、色々なアーティストから賛辞を浴びているのも納得。

ここ数年、ポップなものやルーツ・ロックなどを多く聴くようになり、ロックを真正面から意識するような作品はあまり聴いていなかったような気がするけれど、そんな私にロックのすごさを改めて思い知らせるような作品でしたよ。かつての不遇の時代の憂さを晴らすかのような痛快なロック・アルバム。タイトルが"Streets Of New York"でタイトル曲も最後に収録されていて、そのNew Yorkを舞台にした曲も何曲かあって、New Yorkという街を描いた連作短編小説のような趣もありますね。1曲ごとの完成度の高さがあり、それらが組み合わさってスリリングな流れを形成しているから、そんな風に思えるんでしょうね。

1曲目"Welcome To My Head"はタイトル通り、このアルバムへ誘う(いざなう)ような曲。軽快かつ力強い。曲の始まりからして何か違いますよね。2曲目"Asking Annie Out"はマンドリンが耳をくすぐるミドル・テンポな曲。曲も良く書けていいるし、ヴォーカルも良い。3曲目"Game Of Fools"はWillie本人のお気に入りの曲。私もお気に入り。この人のヴォーカルは心をつかむ力に溢れていますね。

4曲目"Back Home"は彼のルーツの一端を如実に反映しているのだろうなと思わせる曲ですね。歌い方、メロディ展開、歌詞の内容などなど。オルガンの音が堪りませんなぁ。ここでまとめて触れておきますが、バック・バンドのメンバーはプロデュースもWillie Nileと共に担当、そのプロデュース・ワークの良さも含めて、心に残る素晴らしい演奏を聴かせてくれています。この演奏がなければ、本作がここまでの輝きを発する事はなかったんじゃないかな。

5曲目"The Day I Saw Bo Diddley In Washington Square"はハイライトの1つと言える曲でしょう。ケルト・サウンドを見事に取り入れた演奏、人生の1ページを描いたような印象的な歌詞、これらが最高の形で結実したような曲。名曲。6曲目"Best Friends"はポップで軽快なロック・チューン。7曲目"Faded Flower Of Broadway"は切ないメロディがとても印象的。最高の歌を聴かせてくれてます。アルバムの核を形成する曲の1つでしょう。

8曲目"When One Stands"はレゲエですね。歌詞もかつてのレゲエが持っていた『現状を打破するための闘い』というニュアンスが感じられるますね。これも良い。カモォ~ン♪ 9曲目"Whole World With You"はとんでもない曲です。正に世界を手中に収めそうなぐらいの勢いで疾走しまくりのロケンロ~ル。最強。信じられんぐらいに熱くて、かっこいい。10曲目"On Some Rainy Day"は一転してゆるやかな曲です。他の曲でもそうなんだけど、彼の声はJohn Lennonを思わせる瞬間がありますね。

11曲目"Cell Phones Ringing (In The Pockets Of The Dead)"は2004年のMadridでの列車爆破事件を受けて書かれた曲らしく、Willieのヴォーカルが異様なまでのテンションで曲を引っ張ります。曲の冒頭のスパニッシュ・ギター、後半の終わると思わせて終わらずにラストに突入するところなど、聴く者の耳を釘付けにするような展開には脱帽です。すごい。当然ながら、歌詞にも注意を払いたいところ。12曲目"Lonesome Dark-Eyed Beauty"はメロディがBruce Springsteenの"No Surrender"を思わせる部分がありますね。例のCD3枚組みのライヴ盤のスロウなヴァージョンだと、より分かりやすいかな。全体的には、Bob Dylanの影響の色濃いフォークといった感じ。沁みますねぇ。

13曲目"Police On My Back"はThe Clashの"Sandinista!"に収録の曲のカヴァーですね。作曲はEddy Grantという人。The Clashは"London Calling"しか持ってないので、あんまり分かってないんですが、この曲も特に浮く事なく、アルバムの勢いを加速させるのに一役買っていますね。14曲目"Streets Of New York"はピアノの弾き語りに導かれる切ないバラード。最後を鮮やかに締めているのだけれど、これで大団円ではなく、曲が終わった瞬間から街がまた動き出すような、そんな微妙なニュアンスまでも表現しているように感じるのは勘繰り過ぎか? そう思ってしまうのは、1時間を越える大作であり、聴き終えた後の充足感も尋常じゃないのに、何度も繰り返して聴きたくなってしまうから。いずれにせよ、彼の才能の豊かさを物語るような名曲でしょう。

名盤の誕生です。『隠れた』という形容詞が頭に付いてしまうかどうかは私達次第でしょうか。これを聴くと、New Yorkに行ってみたいなと思いますね。でも、AMGのレヴューでも触れているように、これを聴けば、New Yorkの街を旅行して周ったような気分になるのも確か。ライヴも見てみたいですね。本作を曲順通りに再現するライヴなら、号泣は避けられそうにありませんよ。とにかく、このアルバムが少しでも多くの人の耳に、そして心に届くよう願っています。

YouTubeに"Streets Of New York"のドキュメンタリー映像があるので、リンクを載せておきます。こちらへ。myspaceは、こっち

日々の音盤 2006/12 ⑤

2006/12/21 - 2006/12/25

Tal Bachman / Staring Down The Sun
Johnny Cash / American III: Solitary Man
Pete Droge / Under The Waves
Bob Dylan / Modern Times
Bill Fox / Shelter From The Smoke
Bill Fox / Transit Byzantium
Roger Joseph Manning Jr. / Solid State Warrior
The Mice / For Almost Ever Scooter
Willie Nile / Streets Of New York
Ooberman / Carried Away
Josh Rouse / Subtítulo
St. Thomas / I'm Coming Home

Bob Dylanの久々の新作"Modern Times"、1976年の"Desire"以来のBillboardのアルバム・チャートでの1位に輝いたりと話題にもなりましたね。しかし、これは言葉では表現しにくい作品ですよねぇ。近作は耳にしていなくて、ここに至るまでの変化の過程とかが分かっていないだけに、その変貌ぶりに軽く目眩が・・・ かつての質感が全くなくなったっていう感じでもないとは思うんだけども。その昔、彼の音楽の良さが分からなかったりもしたのだけど、Traveling Wilburys以降ぐらいから良さに気付き始め、最近では初期から70年代頃までの作品を中心に作品を揃えているような感じなので、この"Modern Times"の本当の良さが分かるのは近年の作品などをきちんと聴いてみてからなのかも。

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Travis / Turn 《2007/02/01-リンク削除済》

そして、伝説へ・・・

昨日の有馬記念のディープインパクトは強かったですねぇ。まあ、いつも強かったんですが。あのレースで引退というのはもったいないとも思えるけれど、種牡馬としての役割もあり、しょうがない事だと言えるでしょうね。来年以降のレースが寂しくなりそうにも思えるけど、この2年間ぐらいが特殊だった訳で、従来の姿に戻って、また熱いレースが繰り広げられるんでしょうね。

レース後には盛大な引退式も行われ、一夜明けた今日、北海道へ旅立って行ったようです。第二の人生と言うか馬生(?)のスタートです。順調ならば、彼の仔がデビューするのは3年半後ぐらい経った頃から。2010年の夏ぐらいには注目を集めてるんじゃないかなぁ。あの強さが仔にどのように伝えられるのか、楽しみは尽きません。期待しましょう。

でも、あれほどの強い馬はもう二度と誕生しないかも知れませんねぇ・・・ 最後のレースの最中もそんな思いをしながら見ていました。すでに伝説とも言えそうな、そんな名馬でしたね。

んで、その有馬記念の2着がポップロック。メルボルンCの時にこのblogでも少し話題にした馬です。このblog的に注目したい馬名だけに、これはちょっと嬉しいかな。来年の主役候補に躍り出ました。

さらに、同じ日にディープインパクトの弟が出走、兄に続けとばかりに快勝、デビューから2連勝となりました。まあ、比較するのはかわいそうだけど、今後も注目を集めそう。んで、そのレースの3着がコーナーストーン。Richard X. Heymanの3作目のタイトルと同じですよ、旦那。近い将来、ラップルダップルとかコンティキなんてな馬が颯爽と走っているかも知れませんな。

さて、話は変わって、音楽情報を少々。まずはMinibar。このblogでは何度かちょこちょこと取り上げていますが、UK出身でCalifornia州Santa Monicaにて活動しているバンドですね。3作目が少し前にリリース済みです。Miles Of Musicではかなりプッシュされているようで、ウィークリー・チャートでトップになっていますね。彼らのmyspaceは、こちら

次に、Dan Wilson。ご存知の通り、Semisonicの中心人物ですね。今年リリースのDixie Chicksのアルバムでは、かなりの存在感を見せていましたが、自身の作品が2007年にリリースされるようです。ソロ作品ですね。myspaceは、こちらです。Semisonicはどうなったのか気になるところではありますが。

以上で終わりのはずでしたが、投稿直前に訃報を目にしてしまいました。あのJames Brownが12月25日に亡くなられたそうです。彼の曲は数曲を知っている程度で、きちんと聴いた事はないのだけれど、どれも素晴らしい歌を聴かせてくれてました。これまで目にした映像とかでも元気に楽しそうに歌っている姿ばかりだったので、突然の事で驚いています。これを機にっていうのは申し訳なくもあるけど、どれかアルバムを買って聴いてみます。とにかく、ご冥福をお祈りいたします。

今日の音盤 2006/12/22

画像今日の音盤。

Bill Fox / Transit Byzantium (1998)

Ohio州Clevelandのバンド、The Miceの中心メンバーだったBill Foxのソロでの2作目。spinARTレーベルからのリリース。デビュー作はCherry Popレーベル盤とspinARTレーベル盤とがあり、多少内容が異なるそうです(私の持っているのは前者)。The Miceは1985年に結成、1988年に解散との事で、この間に6曲収録のミニ・アルバム"For Almost Ever"とアルバム"Scooter"をそれぞれ1986年と1987年にリリースしております。この2作を1枚にまとめた"For Almost Ever Scooter"がScatレーベル(Guided By Voicesで有名かな)から2004年に再発されています。"Scooter"はシンコーのパワポ本に掲載されていますね。

あまり知られた存在ではないけれど、この人の2枚のソロ・アルバムはどちらも素晴らしいのです。基本的にはフォーク系のSSW作品といった感じで、彼のアコギでの弾き語りがメインとなっていて、曲によっては他の楽器も加わります。バンド時代のロックあるいはパワー・ポップ的な部分はそんなに感じられませんね(デビュー作の方がロック色が強め)。メロディや歌詞の歌い回しの感じとか、初期の頃のBob Dylanを想起させるような雰囲気がありますねぇ。制作にお金をかけてないためか音質が悪いんですが、この作風には却って合っていますね。知らない人に聞かせたら、絶対に90年代後半の作品だとは思わないでしょう。一度聴いたら忘れられないような、そんな魅力を持ったアーティストです。

さて、彼の何がすごいかと言えば、とにかく良い曲を書くんですよ。どんな感じなのか説明しづらいけど、浮遊感のあるような、夢の中で聴いた事のある音楽のような、どこかこの世のものではないような雰囲気を漂わせているような。かと言って、親しみにくいなんて事もなく、一緒に歌えそうな感じでもあるんですよねぇ。ちょっと不思議な感性を持った人なんじゃなかろうかと想像したりします。要は実際に聴かなきゃ分からないっちゅ~事です。

1曲目"From A Dark Night"は私が最初に聴いた彼の曲です。アコギのフェード・インで始まり、同じフレーズが繰り返されるという曲展開もあり、気がつけば頭から離れなくなっていました。どフォークにして、名曲。2曲目"Down To Babylon"は微妙に西洋的なイメージからは外れるようなメロディですね。拍手の出来損ないのような、ちょっとクランチィ(?)な音は何なのかな? 3曲目"I'll Give It Away"はBob Dylanの弟がThe Byrdsをバックに歌っているような感じで、これは最高に素晴らしい。名曲。

4曲目"Thinking Of You"は少しナイーヴな感じのメロディや呟くように歌われる歌詞、そしてハーモニカの胸を締めつけるような響きが言葉もないぐらいに心に迫って来ます。これも名曲でしょう。5曲目"Lay You Down"は軽快なポップ・チューン。6曲目"Song Of A Drunken Nightingale"は音の悪さも手伝って、70年代のマイナー・プレスのSSW作品っていう感じ? これが良いのよ。

7曲目"Quartermaster's Wintertime"はBob Dylanの例の曲に似ちゃってますね。でも、あの曲もトラッドを下敷きにした曲との話を目にした記憶があるなぁ。8曲目"Sycamore"は夜中に寝ぼけて目が覚めた時に脳の中で鳴っていそうな曲だという事にしときましょう。9曲目"Mary Of The Wild Moor"はアルバム中唯一のトラッド・チューン。印象的なメロディで一緒に歌いたくなりますね。多分、他で聴いた事はないかなぁ・・・と思って調べていたら、Johnny Cashの"American III: Solitary Man"に収録されているのを聴いていた事が判明。んで、そちらをかなり久々に聴き返してみたら、これまた素晴らしい。Johnny Cashのアルバムはこれしか持ってないんだけど、他のも聴きたくなってきましたよ。"American III"を買った2001年頃から現在に至るまでの間に自分の耳が変化していたっていうのを改めて実感してしまいました・・・

10曲目"All Dried Up"はピアノも加わっていて、他の曲よりも力強い印象。ピアノも例によって音が悪くて苦笑いしてしまいそうだけど、これがまた良い曲なんですよねぇ。11曲目"Dixie Darling"もBob Dylan化しています。でも、良いのだ。12曲目"My Baby Crying"はメロディ・メイカーとしての才能が如実に発揮されたような曲で、シンプルながらも美しい旋律が心をぎゅっと掴んで放しません。これも名曲だなぁ。

13曲目"Burning Down A Snowflake"は1分20秒ぐらいの地味な曲。気を抜いていると、次の曲になっていますよ。14曲目"Bonded To You"はかき鳴らすギターが何ともアップな気分にさせてくれます。ハーモニカも曲を盛り上げてます。15曲目"Saga Of Bus Station Joe & Rag Luck Addie"はちょっとブルーズを思わせるような空気を漂わせていて、本作中では異色の曲調ですね。

16曲目"Portland Town"はいかにもフォークの弾き語りっていう感じで進行するんだけど、曲が盛り上がりへ向かう時の高揚感のあるメロディが堪りませんなぁ。17曲目"For Anyone That You Love"は地味ながらも、じわじわと沁みて来るんですよねぇ。18曲目"When I Blow"はバックのちょっと頼りなげな演奏と何度となく繰り返されるシンプルなフレーズが妙にうまく溶け合って、何とも不思議な温かみのある曲に仕上がっています。これも良いなぁ。

やっぱり素晴らしいアルバムです。たっぷり18曲。今の音楽事情を考えると広く受け入れられるタイプの音楽ではないのかも知れないけど、好きな人にとっては最高の存在となり得るんじゃないでしょうか。ただ、彼のCDの入手はそれなりに困難なのが残念なところです。でも、CDに拘らないのであれば、iTunesには2作ともあるようだし、興味を持った人には聴いて欲しいなって思います。

そして、気になるのが現在の状況なんですよね。この2作目が1998年だから、もう8年とか9年も経っている訳です。バンドの解散からソロ・デビューまでも同じぐらい作品のリリースから遠ざかっていたので、普通の人とは違う時間感覚を持った人なのかも知れません。みんなが忘れた頃に、ふと素敵な作品を届けてくれたりしたら嬉しいなぁ。生でも聴いてみたい。

日々の音盤 2006/12 ④

2006/12/16 - 2006/12/20

The Bottle Rockets / Zoysia
Peter Bruntnell / Normal For Bridgwater
Fernando / Enter To Exit
Jackie Greene / Gone Wanderin'
Mark Henley / Riversong
Alan Hull / Squire
Jonny Kaplan & The Lazy Stars / Ride Free
Chris Laterzo / American River
Joe Mannix / A Town By The Sea
Glen Phillips / Mr Lemons
Josh Ritter / The Animal Years
Jules Shear / Dreams Don't Count

2001年リリースの前作を以前にレヴューしたFernandoの今年リリースの新作"Enter To Exit"、期待通りに良いですね。前作同様の少しダークな雰囲気を漂わせた曲もあるんだけど、ポップな仕上がりの曲が多くなったような印象で、前作よりも一般受けしそうな気がします。ソングライターとしても相変わらず良い曲を書いているし、声も味がありますねぇ。バンドではあるけれど、SSW作品とも言えそうな感触もあります。もっと認知されて欲しいもんです。なお、レヴューを書いた時点では前作はCD Babyではout of stock状態でしたが、現在では購入可能になっていますね。

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Bryan Adams / Heaven 《2007/01/22-リンク削除済》

ハンカチを・・・

ベスト・アルバムの選定を念頭に置きつつ、今年入手したCDを新旧関係なく振り返って聴いていましたが、昨夜、あるアルバムを聴いていると目から鱗が・・・ 入手した頃とかに聴いた時も良いなと思っていたんだけど、色々と買っていた頃だったせいか十分に集中して聴けてなかったんでしょうね。さて、そのアルバムとは・・・

Chris Laterzo / American River (1997)

某サイトで紹介されていたので、CD Babyで軽くチェックしてみて購入したんですよね。まあ、これだけなら普通なんだけど、少しだけ続きが。その後、我が家にCDが到着してから何日か後に古いメモを発見。彼の名前が書いてあるんですよね。はっきりとした記憶はないんだけど、多分、ネットを始めてそんなに間もない頃にCD Babyの存在を知って、色々と調べていた時のものだと思うんですよね。それなりにアンテナを張っていれば、きちんと巡り巡って出会えるものなんだなぁ・・・って、ちょっとしみじみしたりしてました。

でも、そんなアルバムを何度か聴いて、「うん、良いな」で放置気味にしちゃってましたよ。色々と聴かないと出会えないんだけど、色々と聴き過ぎていると、その素晴らしさを見過ごしてしまう。難しいところです。

ジャケの雰囲気もNeil Youngっぽいですが、音の方も影響を強く受けているようです。ブックレットの写真やスケッチ、さらには収録曲の手書きの感じとかまで、そういう目で見てしまうからか、Neil Youngの影を感じてしまいます。でも、それが(少なくとも私には)マイナス面だと感じられないのは作品全体を通しての彼の音楽に対しての真摯な姿勢が伝わってくるから。曲の出来がどれも半端じゃないぐらい素晴らしいのは言うまでもなく。Neil Youngより良いんでないのと思ってしまうぐらい。他のアルバムも入手した上でレヴューとかもしたいので、今日はこのぐらいにしておきましょう。ちなみに、ハンカチが必要になりそうになったのは5曲目です。

さて、今年のマイ・ベストの発表(そんな大げさなものでもないんだけど)なんですが、年明けの予定。旧譜と新譜は分けて、記事としては4回に分割する事になりそう。それなりにコンスタントにblogも書いてきているので、これまでに全く触れてないものが上位に来たりってのはないので、それほど意外性とかはないはず。人のベストとかを見るのって楽しいし、私のものも楽しんで見てもらえればと思っています。

日々の音盤 2006/12 ③

2006/12/11 - 2006/12/15

Elvis Costello & Allen Toussaint / The River In Reverse
Tim Easton / Ammunition
The Format / Interventions + Lullabies
Gary Jules / S.T.
The Little Willies / S.T.
Ooberman / Carried Away
Pal Shazar / Cowbeat Of My Heart
Bruce Springsteen / We Shall Overcome: The Seeger Sessions
Matthew Sweet And Susanna Hoffs / Under The Covers Vol. 1
The Vessels / S.T.
The Yayhoos / Fear Not The Obvious
Pete Yorn / Nightcrawler

Pete Yornの3rd"Nightcrawler"は微妙なアルバムですねぇ。曲はまずまず良く書けていると思うんだけど、全体の雰囲気がややダークな事もあってか(『夜』がテーマだし)、今の自分の波長に合わないっていう感じ。まあ、どうしても1stの頃の姿を求めてしまう自分がいるので、作品に素直に接するという姿勢に欠けているのかも知れないけれど。こういう場合はしばらく聴かずにいるのも手ですね。

初期の頃のロゴが復活したOoberman。あまり話題になっていないのが悲しいけれど、なかなか良さそうな印象。聴き込み中。

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Nada Surf / Always Love 《2007/01/18-リンク削除済》

Adam Daniel is back!

嬉しい情報をキャッチしました。1999年に傑作アルバム"Blue Pop"をリリース後の音沙汰がなかったAdam Danielの新作がリリースされていました! と言っても、現在までのところ、iTunesでのダウンロード販売のみ(その後、他のサイトでのダウンロードも開始するようですが)で、その辺がちょっと残念なとこですが。私の場合、iTunesはインストールだけしてあって、ダウンロードとかの利用はしてないので、これを機に始めてみようかと思案中。

そう言えば、このblogで取り上げるのを忘れていましたが、同じく1998年の2nd"Capsule"をリリース以降の状況が分からなかったDan Kiblerも同じ形態で数ヶ月前に新作"ForEverAgo"をリリースしていました。コストの問題とかもあって、CDをプレスせずにダウンロードのみでのリリースっていうケースは増えそうですよね。しょうがないと理解はできるものの、やっぱりCDという形態の方が良いなぁ・・・と思ってしまうのは前世代的な発想なのかな。Dan Kiblerの最初の2作はルーツ風味も適度に感じられるポップな作品で、Big Dealレーベルからのリリースのものとしては、Splitsvilleの3rdと並んで大好きなアルバムですね。

Adam Danielに話を戻しましょう。前述の"Blue Pop"は彼のデビュー作にして、大傑作ポップ・アルバムで、これでもかと言わんばかりに美メロのポップ・チューンがいっぱい収録されているんですよね。Jason FalknerやFountains Of Wayneにも負けないぐらいの。ヴォーカルはちょっと線が細くて、ナイーヴな感じかな。そこをマイナスと見るか、楽曲やバックの演奏とマッチしていると見るか、その辺が好き嫌いの分かれるポイントでしょうか。私は大好き。Cotton Matherの"Kontiki"と並んで、90年代のポップ・ミュージックの隠れ名盤に認定です(CvSの一連のアルバムやMark Johnsonの"12 In A Room"もついでに認定)。

さて、新作なんですが、ミニ・アルバムとフル・アルバムの2種類あって、どちらも4-trackでのデモ音源のようですね(同時リリースだったのかどうか分かりませんが)。1年ほど前にオフィシャル・サイトを覗いた時には、新作の制作に向けて動いているとかって書いてあり、1曲だけだったか新曲が試聴可能だったような記憶があります。でも、彼の話題を他で目にする事もなく、忘れかけておりました。まあ、運良く早めに気付いて良かったです。

新作も含めた全3作、試聴可能です。オフィシャル・サイトでは数曲がフルで、CD Babyでは全曲が例によって2分間です。新作の1曲目の"Cameo"とかはダンサブルな感じになっていて、ちょっと違和感を感じてしまうけれど、彼らしさを感じられる曲も相変わらずあって、期待が高まります(全部試聴してしまうと、実際に聴いた時の感激が薄れてしまうので、数曲で我慢です)。

私が彼の存在を知ったのはシンコーのパワポ本でしたが、これを読んでないと今も知らないままだった可能性が高そうだなぁ。そんな感じですから、彼の存在を知っている人は少ないと言えそうですよね。実際のとこ、日本のショップでは全く見た事がない。これほどのアルバムがそんな状況なのは何とももったいない。"Blue Pop"に収録の曲はどれも素晴らしいんだけど、中でも特に"Her Shake"は恐ろしいぐらいの奇跡のポップ・チューンで、これを聴けば、いつでもハッピーな気分になっちゃいます(う~わ~う~♪)。んで、この"Her Shake"がオフィシャルで試聴可能じゃないですか! 未聴の方は是非とも。

日本発で人気に火がついたりしてくれないもんでしょうか。今後に期待です。

日々の音盤 2006/12 ②

2006/12/06 - 2006/12/10

Edie Brickell & New Bohemians / Stranger Things
Jesse Harris / Mineral
Linus Of Hollywood / Triangle
Mando Diao / Ode To Ochrasy
The New Pornographers / Electric Version
Willie Nile / Streets Of New York
Tom Petty / Highway Companion
Josh Ritter / The Animal Years
Josh Rouse / Subtítulo
Mindy Smith / Long Island Shores
Soul Asylum / The Silver Lining
Scott Thomas / Lovers And Thieves

2006年のベストとかが話題になりつつある今日この頃、私もそれなりに意識しつつ聴いています。新譜を聴くのに割いている時間も去年よりは5割増しぐらいかも。その甲斐あってか、去年よりは良作に多く出会っているように思う。

そんな中、Soul Asylumの復活盤が浮上中。1992年の"Grave Dancers Union"は結構よく聴いていたんだけど、その後の作品はあまり聴いてませんでした。そんなもんで、それほど期待していなかったんですが、これは良いですね。直球勝負とも言えそうな素晴らしいロック・アルバムに仕上がっているんじゃないでしょうか。以前のアルバムもまた聴いてみよう。

そして、Fountains Of Wayneの今日のライヴ、無事に行われたようで良かったですね(Chrisの具合がどうだったのか心配ではありますが)。チケットを持っていた人はドキドキだったんじゃないかと思いますが、それだけに実際にメンバーが登場して演奏が始まった時の感動は大きかったんじゃないのかなぁ。新作は4月にリリース予定との事ですから、それに伴うジャパン・ツアーが実現するよう期待してますよ。

今日のYouTube。

Fountains Of Wayne / Denise 《2007/01/11-リンク削除済》

Chris、大丈夫か?

Fountains Of Wayneの単独ライヴが明日だなぁ・・・と思っていたら、今日のゲスト出演でのライヴはChrisの体調不良でキャンセルとの事。一昨日のライヴの際の観客の反応が寒かったらしく、そのせいかどうか分かりようもないけれど、う~ん、何だかなぁ・・・って、やるせない気分に。

blog検索で少し調べてみると、メイン・アクトのファンの冷たい記事もチラホラ。その程度の認識なのかと愕然としてしまいますねぇ・・・ 3年前のFOWの来日の際の川崎のライヴでFOWのオープニングを務めたバンドだし(他の場所でも?)、そういうのも経ての現在でもあるはずなんだけど、多くのファンにとってはそんなの無関係で、どこの馬の骨か分からん外タレ・バンドってとこなんでしょうかねぇ。何か悲しいなぁ・・・ 東京だけにしか来てくれないのかと嘆いていましたが(横浜にも来たとは言えるけど)、このせいで日本そのものを避けられたりしたら嫌だなぁ・・・

本当はここに書いている事の何倍もの事が心の中を交錯しているけれど、収拾がつかなくなりそうだし、書きません。このblogを普段から見てくれている人なら行間を読んでくれるでしょうし。とにかく、明日のライヴが無事に行われ、最高に盛り上がるよう、心から願っていますよ!

気を取り直して、CD Babyでおもしろそうな音でも探すか。アリーナ・クラスでライヴをしそうにない音に絞って探してみるべ。

日々の音盤 2006/12 ①

2006/12/01 - 2006/12/05

Ray Davies / Other People's Lives
Pete Droge / Under The Waves
Bob Dylan / Modern Times
Farrah / Moustache
Fernando / Enter To Exit
Five For Fighting / Two Lights
Gary Jules / S.T.
David Mead / Tangerine
Rhett Miller / The Believer
Tim O'Reagan / S.T.
Jules Shear / Dreams Don't Count
Slobberbone / Everything You Thought Was Right Was Wrong Today

今年リリースの作品を中心に聴いていました。Rhett Millerは前作がツボ過ぎたせいか、この新作の初めの印象はあまり良くなかったんですが、間を置いて聴いてみたら、やっぱり良いじゃないですか。前作には及ばないにしても、等身大のRhettの姿が反映された好盤っていう感じでしょうか。また来日してくれるかな。

今夜はもう一丁。Jules Shearの新作、最初は地味過ぎるかなと思ってたんですが、これは聴くほどに沁みる作品で、1人のアーティストの到達点とも言えそうな傑作でしょう。かつてのような甘酸っぱいポップさは後退していますが、そんな事は気になりませんよ。緩やかな起伏のメロディや印象的な歌詞、素晴らしいバックの演奏、そして彼の声。それらが融合した音世界、まさに極上の響きと言えるんじゃないでしょうか。さらに聴き重ねれば、また違った魅力を感じるようになりそうな予感。これからの季節にも合いそう。

今日のYouTube。

Traveling Wilburys / Handle With Care 《2007/01/06-リンク削除済》

夢物語

そんな訳で、こちらがコメントからの続きです。

サマソニのステージの1つをルーツ・ロック系に限定して構成してみて欲しいもんです。私がセレクトすると・・・

<初日>
Gin Blossoms
The Thorns
Uncle Tupelo
Dixie Chicks
Steve Earle
Lucinda Williams
Tom Petty & The Heartbreakers
The Jayhawks
<2日目>
Neal Casal & Ryan Adams
Mindy Smith
The Honeydogs
Old 97's
The Yayhoos
Counting Crows
Ian McNabb
Neil Young & Crazy Horse

・・・って、遊びのつもりで考え始めたら、途中から真剣になってました。これなら、5万出してでも絶対に行く! Uncle Tupeloも無理矢理再結成です。当然ながら、Greg LeiszやDon Heffingtonなどもバックで大活躍です。Buddy Millerはどうしただの、John Hiattが選ばれてないとは話にならんとか、そんな会話をする人が集まるフェスですよ・・・って、どんなんや。お約束として、Tom PettyのとこでBob DylanとJeff Lynneが登場、最後のNeil Youngのとこでは霊界から様々なアーティストの霊魂が降臨です・・・って、危なそうなフェスですね。

この面子なら、海外からも見に来る人もいるはずで、盛況になると思うんですが、どうでしょうね。でも、観客の平均年齢は他のステージより確実に10歳ぐらい高そう。まあ、どう転んでも日本では無理かなぁ・・・ これと別のステージでFountains Of Wayneが演奏してたりすると、どちらを見るのか、もう究極の選択ですねぇ。

以上、空想ならぬ、妄想でした・・・?

日々の音盤 2006/11 ⑥

2006/11/26 - 2006/11/30

Beachwood Sparks / Once We Were Trees
The Byrds / Sweetheart Of The Rodeo
Dixie Chicks / Top Of The World Tour: Live
Dixie Chicks / Taking The Long Way
Bob Dylan / Nashville Skyline
Gorky's Zygotic Mynci / Spanish Dance Troupe
Guster / Ganging Up On The Sun
Lisa Loeb / The Way It Really Is
Nitty Gritty Dirt Band / Uncle Charlie And His Dog Teddy
Richmond Fontaine / Miles From
Jules Shear / Allow Me
Lucinda Williams / World Without Tears

久しぶりにGorky'sの"Spanish Dance Troupe"を聴いてみたら、めちゃくちゃ良いじゃないですか。これの前々作に当たる1997年の"Barafundle"は好きなアルバムで、思い出した頃に聴いたりしていたんだけど、他のアルバムはあまり聴いてなかったんです。メンバーのソロが出たり、ついに解散してしまったりとのニュースを何ヶ月か前に見て、また聴いてみようと思っていました。以前は普通の出来かなと思っていたアルバムが全く違う作品かというぐらいに素敵なアルバムに変身してました(しかも、9曲目のお経あるいは呪文に聞こえるフレーズは、「これ、えらい大きい小さい」と聞こえて夢に出て来そうだし、最後は笑うしかありません)。う~ん、何でこの魅力に気付いてなかったんでしょうね。そう思い始めると、解散がとても残念に思えてきますねぇ・・・ こんなバンド、今の時代に他にないもんねぇ・・・

今日のYouTube。

U2 / Where The Streets Have No Name 《2007/01/01-リンク削除済》