今日の音盤 2006/07/30

画像今日の音盤。

Mojave 3 / Excuses For Travellers (2000)

シューゲイザー・ムーヴメントの代表的なバンドだったUKのSlowdiveの解散後に、元メンバーのNeil Halstead、Rachel Goswell、Ian McCutcheonがSimon Roweを加えて結成した4人組のバンドの、これが3作目ですね。

バンド名のMojaveはモハーヴィ砂漠の事(だったはず)で、Gram Parsonsが死去した後に埋葬されたJoshua Tree砂漠(国立公園?)は南カリフォルニアのMojave砂漠とColorado砂漠の境界付近に位置するらしく、その辺からバンド名を採ったっていうような記事を見かけた記憶があります(曖昧ですみません・・・)。そんな訳で、音の方にも彼らなりのUS音楽への憧憬が表れているように思います。

Slowdiveの頃と比べて、US的な音へ単純にシフトしたのではなく、メロディと歌を重視する作風へと移行し、それを表現するに当たって、聴いてきた音楽や好きな音楽からの影響を自分達なりに素直に表現したような印象ですね。でも、作品全体を覆う独特のウェット感はUK出身ならではなのかなと思ってしまったりも。所属する4ADレーベルのアーティストの作品は耽美的で自己完結しているような印象を受けるものが少なくないんだけど、このバンドはもう少し解放的と言うか、緩やかな音空間を作っていて、聴いていても本当に心地良い気分にさせてくれます。いつまでも地道に活動を続けて欲しいバンドですね。

さて、この3作目はそれまでの2作に比べるとポップさが増したような印象で、淡かった音像が全体的にクリアになったように感じられますね。でも、方向転換とかではなく前作までの延長線上だと思うし、バンドとしての成長に伴う充実期に突入したと言えるんじゃないでしょうか。曲ごとの練れ具合が本当に素晴らしく、アルバム全体でも適度にメリハリの効いた構成になっていますね。フォークやカントリーなどの要素をアコースティックな肌触りで独特のポップ・ミュージックに昇華した、得がたい魅力を放つ傑作アルバムです。

1曲目"In Love With A View"は究極とも言える美しさを持った曲で、この年のベスト・ソングと言ってしまいたいぐらいに素晴らしい名曲中の名曲。6分間の音絵巻、言葉はいりません、聴き入るのみです。3曲目"My Life In Art"はNeilの呟くようなヴォーカルが不思議な雰囲気を醸し出していますね。良い。4曲目"Return To Sender"も普通に良いですね。気が付けば、サビ(なのか?)の部分を一緒に歌っている自分を発見?

5曲目"When You're Drifting"はどこか懐かしさを覚えるようなメロディ。穏やかな風に頬や髪をくすぐられるような、そんな雰囲気。大好きだなぁ。6曲目"Anyday Will Be Fine"は聴く者を骨抜きにするキラー・チューン。抵抗不可。これも名曲でしょ。7曲目"She Broke You So Softly"はタイトルにも目を奪われますが、味わい深い曲でじわりと来ますね。

9曲目"Bringin' Me Home"はRachelがリード・ヴォーカルの曲ですね。表現しづらいタイプの声の持ち主ですが、この曲は程良いポップ感が好ましい曲ですね。10曲目"Got My Sunshine"は静かな喜びをかみしめるような曲で、これまでの彼らにはなかったタイプの曲じゃないでしょうか。バンドの成長を物語っているような気がします。最後の12曲目"Always Right"は意外とあっさりとした曲で、さり気なく幕を閉じる感じでしょうか。

このレヴューに向けて改めて聴いてみたけれど、やっぱり良いなぁ。聴く度にさらに好きになるような感じ。SSW作品を聴いているような味わいもあり、いつまでも愛聴できる作品だなって思う。Neil HalsteadとRachel Goswellはそれぞれソロ・アルバムをリリースしてるんですよね。考えてみると、未入手のままでした。そちらも聴いてみるべきでしょうねぇ。

この後の作品としては2003年の4作目"Spoon And Rafter"と今年リリースされた5作目"Puzzles Like You"があります。4作目は3作目の路線をもうちょっとポップに表現したような印象で、これも素晴らしいです。新作は1曲目のイントロでストーンズかと一瞬思ってしまったんですが、そこまでではないにしても、ラフさが表出した新機軸の音作りになっていますね。入手後の日が浅いので、これから聴き込む事になりそう。

Mojave 3の日本での認知度って、どんなもんなんでしょうね? Slowdive時代のファンがどれぐらい今でも聴いているのか謎だし、新たなリスナーをどれぐらい獲得しているのかも謎です。良いバンドなんだけどなぁ。来日とか、してくれないもんでしょうか。

惜しかったなぁ・・・

キングジョージのハーツクライ、めちゃくちゃ惜しかったですねぇ・・・ 一旦は先頭に立ったんで、これは勝ったかなと思いましたが、3強の他の2頭に最後は抜き返されて、3着。レース間隔が開いていたのが最後になって響いたのかなぁ・・・ う~ん、残念。

勝ったハリケーンランは、1999年の凱旋門賞で日本馬のエルコンドルパサー(Simon & Garfunkelでお馴染みの"El Condor Pasa"ですな)を2着に下したモンジューの仔で、親子揃って日本競馬の偉業達成を阻んでくれちゃいましたよ。手応えは悪く見えたんだけど、そこから盛り返してくる底力は恐ろしいものがありますねぇ・・・

でも、負け惜しみでもなんでもなくて、力の差はほとんどなくて、状態が違えば結果も違うだろうし、昨日の状態でもレース運び次第では勝っていた可能性もあったと思う。管理する調教師の橋口さんの言葉にも悔しさがありありで、勝てるチャンスが十分だった事が窺えます。

順調なら、ハーツクライは秋には日本でレースをするはずで、ジャパンCで今回は苦杯を舐めさせられたハリケーンランやエレクトロキューショニストと再戦する可能性もありますね。それに、凱旋門賞に出走予定のディープインパクトが今回の1・2着馬と対戦する可能性も高いですね。今回の結果を見る限り、ディープインパクトが万全でいつも通りの力を出せば、頂点に立つ確率はかなり高いなっていう気がしましたね。

残念かつ惜しかったってのが正直な感想だけど、ハーツクライはめちゃくちゃ頑張って走ってました。お疲れ様でした。秋を楽しみにしてますよ。

Roddy Frameの来日決定

Fuji Rockが開催中なんですね。いつかは行ってみたいですねぇ。Mark OlsonとGary Lourisの黄金コンビでThe Jayhawksが復活して、トリを務めるとかだったら、絶対に行くんだけどなぁ。復活の確率とトリを務める確率、両方を考慮すると、道を歩いている時に頭に隕石が直撃する確率といい勝負かも知れませんが。

最近の私のおもちゃ的な存在のYouTubeでも、最も印象に残る映像はThe Jayhawksでしたねぇ。Garyはフィルム映えするタイプじゃないし、画質も悪いんだけど、ずっと聴いてきた名曲を実際に歌っている姿は感動的です。

YouTubeは他にも楽しめる映像がいっぱいですよね(Peter Wolfの"Come As You Are"も久々に見ました)。日本からのアクセスも多いようで、本当に色々な映像があって驚いてしまいますね。著作権をクリアしてないものも多そうで、今は過渡的な状態なんじゃないかと思うけれど。

そんなこんな中、嬉しい情報をキャッチしました。昨年のサマソニの感動のステージが忘れられないRoddy Frameの待望の来日が決定しました。詳しくは、こちら。9月18日~21日に、名古屋・東京・大阪の3ヶ所で行われる予定だとか。ただ、名古屋もそうなんですが、大阪はブルーノートでの1日2回公演と何とも微妙なんですよねぇ・・・ でも、見に行きますよ、多分。

もうすぐです

ハーツクライが出走する英国のG1レース『キングジョージ6世&クイーンエリザベスDS』まで、残すところほぼ丸1日になりました。発走予定時刻が日本時間の30日の午前0時20分らしいから、あと25時間かな。この『キングジョージ』は凱旋門賞と並んで、欧州の競馬の最高峰レースとして知られています。

音楽の事ばかり書いているblogなので、ハーツクライの事を軽く紹介しておきましょうか。3歳時は日本ダービーの2着など、素質はあるものの追込脚質などもあって大レースでは勝ちきれないような印象でした。4歳になると、宝塚記念では2着と成長の跡を窺わせました。秋になって、世界レコードでの決着となったジャパンCでは3cm差での惜しい2着、そして、有馬記念では史上最強との声も高いディープインパクトに初めて黒星をつける激走で待望のG1勝利。5歳になった今年はUAEで行われたドバイシーマクラシックで逃げ切り勝ちでG1を連勝、一流馬としての地位を確固たるものにしました。

今回のキングジョージはそのドバイでのレース以来になりますね。もしかしたら、ディープインパクトもキングジョージに出走かもと天皇賞終了時に書きましたが、ディープインパクトは秋に行われる凱旋門賞に出走予定で、そちらも今から楽しみです。さて、ハーツクライなんですが、ライバルはハリケーンランとエレクトロキューショニストの2頭と見られているようです。オッズはこの2頭に続く3番人気だとか。出走するのが8頭だけで、紛れが起こりにくそうかな。

ハードルは決して低くないと思うけど、熱い走りをしてくれると思うし、栄冠を掴み取って欲しいなぁ。頑張れ!

《訂正》 出走頭数は8頭ではなく、6頭のようですね。有力視されている馬が強いと見られていて、頭数が減って来ているんでしょうか。頭数が少なく、少し寂しい感じもありますが、そんな事に関係なく素晴らしいレースになるよう期待してますよ。

日々の音盤 2006/07 ⑤

2006/07/21 - 2006/07/25

Baby Lemonade / The High Life Suite
Howie Beck / S.T.
The Feeling / Twelve Stops And Home
Gallagher And Lyle / Willie And The Lapdog
Gin Blossoms / Congratulations I'm Sorry
George Harrison / Brainwashed
Barry Mann / Lay It All Out
The Promise Ring / Wood/Water
Todd Thibaud / Northern Skies
The Tyde / Once
Paul Williams / Someday Man
Wondermints / Mind If We Make Love To You

The TydeはUdoのフェスで来日してましたね。2ndからはRic Menckも参加との事で(来日してたの?)、その頃に存在を知ったものの、未チェックのままでしたよ。まあ、このバンドの人達はBeachwood Sparksと陣容がかなり重なっていて、音の方の想像はついていたんですが。Ric Menckが惚れ込むのも分かるような気がしますね。でも、Beachwood Sparksの方が好きかなぁ(The Tydeの2ndを聴くまでは保留しときますが・・・って、3rdもリリース済みですやん)。少し前までは、Beachwood Sparksは1stの方が良いと思っていたんだけど、最近になって2ndの凄さに気付いたんですよね。もう、Beachwood Sparksとして活動しないのかな?

P.S. 今日はCDに収穫ありですが、ちょっと省略。1枚だけ書いておくと、何と、Mark Henleyの"Riversong"を中古でゲット。やりましたよぉ~♪

日々の音盤 2006/07 ④

2006/07/16 - 2006/07/20

Coldplay / A Rush Of Blood To The Head
Dixie Chicks / Top Of The World Tour: Live
Scott Fisher / S.T.
Ian McNabb / Before All Of This
Mojave 3 / Puzzles Like You
The Muffs / Happy Birthday To Me
Ron Sexsmith / Time Being
Simon & Garfunkel / Bookends
Starbelly / Everyday And Then Some
The Thorns / S.T.
Ware River Club / Cathedral
The 45s / S.T.

ちょっと久しぶりにThe Thornsのアルバム(以前のレヴューは、こちら)を聴いてみましたが、やっぱり良いなぁ。3人の個性が自然な感じでブレンドされて、極上の音楽を生み出してるんですよね。いつの日か、これに続く第2弾が出れば良いなぁ。雨続きの空模様もあり、6曲目の"No Blue Sky"が特に心に響きます。

今後のライヴなど

Udoのフェスがいよいよ今週末に迫ってますねぇ・・・って、結局は行けないんですが。朝一のRhett Millerの観客の入りがちょっと心配だし、Ben Foldsを始めとして見たいアーティストもあるけれど、今回は断念。盛り上がるように願うのみです。

ついでに言えば、サマソニもパスです。Udoとサマソニを足して、おいしいとこ取りをしたようなラインナップなら良かったんですが・・・ まあ、色々と事情があるんで、今年はしょうがないと思って来年に期待しましょう。

フェスに行けない分、秋は単独のライヴにいくつか行く事になりそう。まずは、記事でも書いたAsylum Street Spankers。次に、行けるかどうか分からないけど、Roger Joseph Manning Jr.。んで、関西にも来てくれれば、Ron Sexsmith。

そんな感じなんですが、数日前に嬉しい情報をキャッチしました。アイリッシュ・トラッド・ミュージックの人気バンドのLunasaが12月に来日するようです。詳細は未発表ながら、毎年開催されているケルティック・クリスマスでの来日となっています。前回の来日は2003年なので、約3年半ぶりになりますね。あの時はCDとかで音源に触れないままにライヴを見たんだけど、これでもかと繰り広げられるグルーヴ感に溢れた演奏に酔いしれたのでした。年間200本ぐらいのライヴをこなしてきたのも納得の素晴らしいライヴでしたねぇ。さらにパワー・アップしたバンドの姿を見せてくれるんじゃないかと期待がふくらみます。まあ、まだ先の話ではありますが・・・

フェスに行かれる人は思い切り楽しんで来て欲しいですね。blogなどでレポや感想を読ませてもらう事になりましょうか。行かないと決心してみると、寂しいような、ホッとしたような、ちょっと変な気分ですね。今年の夏はマイ・ペースの音楽生活になりそうです。

日々の音盤 2006/07 ③

2006/07/11 - 2006/07/15

Jackson Browne / I'm Alive
The Cash Brothers / How Was Tomorrow
Dixie Chicks / Taking The Long Way
Roddy Frame / Western Skies
Nicky Hopkins / The Revolutionary Piano Of Nicky Hopkins
Jack's Mannequin / Everything In Transit
Oh-OK / The Complete Recordings
Glen Phillips / Winter Pays For Summer
Chuck Prophet / Brother Aldo
John Sebastian / Tarzana Kid
Sexsmith & Kerr / Destination Unknown
Denison Witmer / Are You A Dreamer?

Dixie Chicksの新作"Taking The Long Way"がかなり良いです。これまでの彼女達の作品をちゃんと聴いた事がないので(ライヴ盤だけは持ってるんだけど、あまり聴いてなかった・・・)、これまでとの比較はできないけれど、この濃度は尋常じゃないです。強くて、しなやか。そんな言葉が頭に浮かびます。メジャー・レーベルの作品にありがちな、作り手の表情が見えない演奏ではなく、演奏者の息遣いのようなものが感じられる気がしますよ。プロデューサーのRick Rubinはもちろん良い仕事をしてるし、曲作りで参加しているDan WilsonやGary Lourisなどの貢献も見逃せないし、書き切れないぐらいの参加メンバーも表記を見ているだけで嬉しくなるけれど、Dixie Chicksの3人があってこそなんでしょうねぇ、きっと。それを確かめるべく、遡って聴くしかないよ、これまた。とりあえず、その辺にあるライヴ盤からだ!

東京だけなの?

知らない間にRon Sexsmithの来日が決定してますね。でも、今のところアナウンスされているのは東京のみ。それぢゃ~いかんだろ。許せません。

それにしても、東京偏重に拍車がかかってるような気がしますね。普通の人が年に何度も他の地方から東京へライヴ目的で行くなんてのは簡単じゃありませんからねぇ。1億2000万人もの人口を抱えてるのに、良質な音楽への需要ってそんなものなのかなぁ・・・

いや、実は上の文章の後に私なりの意見(って言うか、愚痴?)を書き連ねたんだけど、読み返してみると悲しく思えて来たので、削除。読んだ人の気分まで悪くしちゃいそうだ。

そんな訳で気分を和らげるべく、Denison Witmerの"Are You A Dreamer?"を聴いてます。少し出遅れての出会いとなったアルバムですが、これが2005年リリースの作品ではベストですね。初めて聴いた時にも衝撃を受けたんだけど、聴き重ねる毎にどうしようもないぐらいに引き込まれてしまう。名盤やわ。国内盤、ちゃんとリリースしましょうよ。

他のアルバムも何枚か発注したんだけれど、未だに届かず。2作目の"Of Joy And Sorrow"は廃盤のようですね。でも、頑張って入手せねば。どれも本当に聴くのが楽しみだなぁ。

日々の音盤 2006/07 ②

2006/07/06 - 2006/07/10

Caesars / Paper Tigers
Tim Easton / Break Your Mother's Heart
Evan & Jaron / Half Dozen
Ben Folds / Songs For Silverman
Gallagher & Lyle / The Best Of Gallagher & Lyle
Bruce Johnston / Going Public
The Leatherwoods / Topeka Oratorio
Chuck Prophet / The Hurting Business
The Rocket Summer / Calendar Days
The Rocket Summer / Hello, Good Friend
Snow Patrol / Eyes Open
Unicorn / Blue Pine Trees

Bruce JohnstonはThe Beach Boysのメンバーとしてもお馴染みだし、それ以前はソロやBruce & Terryとしても作品をリリースしていますね・・・って、その頃の音は聴いた事はないけれど。彼の作品で特に有名なのがThe Beach Boysのアルバム"Surf's Up"に収録されている"Disney Girls"でしょうか。この1977年リリースのソロ・アルバムはその曲を含めて、The Beach Boysで発表済みの曲や他のアーティストへの提供曲などのセルフ・カヴァー曲を中心に構成されたような作りになっていますね。The Beach Boysが好きなら聴いても損はないって言うか、良いアルバムだと思う。数ヶ月前に国内盤が紙ジャケでリリースされて、入手も容易になったようです。個人的にお気に入りの曲は"Deirdre"や"Disney Girls"に加えて、カントリーのミディアム・バラード調の曲をジェントルなポップ・チューンに仕上げた"Rock And Roll Survivor"かな。

今日の音盤 2006/07/10

画像今日の音盤。

The Rocket Summer / Calendar Days (2003)

Texas州Colleyville出身のBryce Avary君(やはり、『君』をつけてしまいますね)のソロ・ユニットのデビュー作(リリースは注目レーベルのThe Militia Groupから)。曲作りから演奏まで、全てを自分でこなしてしまう天才肌のアーティストですね。1982年生まれだから、これをリリースした頃は20歳そこそこでした。

早熟なんだけど、老成している訳じゃない。弾けるようなポップ・フィーリングに溢れながらも、ツボを心地良く刺激するような要素も併せ持っている。このアルバムを入手して何度か聴いているうちに、恐ろしいまでの才能に裏打ちされた曲の数々に心を強く打たれたのが思い出されます。音楽を奏でる事の喜びがどうしようもないぐらい曲全体から放射されているんですよね。音楽を愛する人に届いて欲しいとの熱い想いをひしひしと感じます。

1曲目"Cross My Heart"はゆったりしたイントロから一気に伸びやかなBryce君のヴォーカルがメロディアスな曲を彩っていく青春ポップ(?)。誰もこんな曲は書けん。名曲。2曲目"Skies So Blue"はタイトル通りに爽快なポップ・チューン。ツボを心得た作曲術にクラクラ。3曲目"This Is Me"はBryce君の自分宣言と言えるのかな。夢の世界だけでしか聴けないはずのポップ・ソングがここに。体調次第では気絶してしまいますよ。

4曲目"Saturday"は全てのポップ・ソングの最高到達点ですよ。初期The Beatlesも真っ青っていうぐらいに底抜けのポップさ。仮に、The Monkeesがこの曲を全盛期にシングル・カットしていれば、10週連続全米1位になっていましたよ。世に溢れるクズ音楽とは天と地の差を見せつけるような感じ。この曲をライヴで体験するまでは絶対に死ねません。究極の名曲と言い切らせて下さい。

5曲目"She's My Baby"はテンポを落とした曲で、大らかなグルーヴに包まれた感じ。良い。6曲目"That's So You"はスロウ・バラードで、こんな曲も魅力的だと思わせてくれます。この曲もライヴでは絶対にやってもらいたいですね。7曲目"Mean Thoughts And Cheap Shots"はかゆい所に手が届くような曲展開が心憎いポップ・チューン。参りました。

8曲目"Movie Stars And Super Models"は比較的オーソドックスな作りで、この曲辺りが意外と一般受けしやすいかも知れませんね。9曲目"What We Hate, What We Make"はピアノの弾き語りスタイルで進行、途中から通常の演奏スタイルになって、サビ部分では児童コーラスも加わります。う~ん、素晴らしい。そして、最後の10曲目"TV Family"は彼にしては抑制を効かせた感じの曲で、余韻を持ちつつアルバムを締めくくります。

改めて聴き返してみて思いましたが、本当にどうしてこんな曲を書けるのかって言うぐらいに素晴らしさが詰まっているアルバムですね。ただ単にポップなメロディっていうんじゃなくて、彼ならではの個性に溢れた楽曲は本当に貴重だと思います。これが一部のポップ・ミュージック・ファンにしか届いてない現状は犯罪ですね。しかも困った事に、すでに本国では廃盤っぽいんですよね。国内盤はCCCDでしたからね。どうしたもんでしょう。

今夜は冷静さを失った文章になっちゃいましたね。でも、それぐらいに好き。ロック色を増した2作目も良いです(デビュー作には負けてしまうけど)。このblogを見続けてくれている人の多くにはお馴染みのThe Rocket Summerだと思うけれど、そうでない人には是非とも聴いてみて欲しいですね。それと、今度こそライヴを見に行くので、また来日しておくんなまし。

日々の音盤 2006/07 ①

2006/07/01 - 2006/07/05

Cotton Mather / The Big Picture
Roddy Frame / Western Skies
Laurie & John / Arabella
The Long Ryders / Native Sons/10-5-60
Roger Joseph Manning Jr. / Solid State Warrior
Mojave 3 / Ask Me Tomorrow
The Muffs / S.T.
Ocean Colour Scene / A Hyperactive Workout For The Flying Squad
Daniel Powter / S.T.
Ron Sexsmith / Time Being
Starlet / From The One You Left Behind
Paul Westerberg / 14 Songs

Roddy Frameの新作もやっとの事で発送されて来ました。随分と待たされましたよ。まだ3度ほどしか聴いてないので、何とも言えない部分も多いけれど、Roddyらしさは十分に感じられますね。前作が完全な弾き語りスタイルで、サマソニでの感動のステージもそうだった訳で、今回は加わっている他の楽器が少なからずポイントになっていると言えそうですね。いくつか楽器が入るだけで曲の表情がガラリと変わるもので、是非とも実現して欲しい来日の際の編成はどうなるのだろうかと思いを馳せつつ、聴き込みますよ。それにしても、あのサマソニの日から11ヶ月も経ったんですねぇ・・・ 早っ!

新譜情報 Pete Yorn

何か記事にする事はないかなぁ~とCD Journalのサイトを見ていたら、ありました。おほほほ。

Pete Yornの新作が出るそうで(USでのリリースが8月15日の予定)。詳しくは、こちら。2003年の2作目"Day I Forgot"以来のアルバムですね。あっ、ライヴ・アルバムもリリースしてましたね。記事を見て初めて知ったのだけど、デビュー作から新作の3作目まではそれぞれ"morning"・"day"・"night"を扱った3部作との事です。これまでの2作にそんな思いが込められていたとは全く気付く事もなく、のほほ~んと聴いてしまってましたよ。

ライヴ・アルバムを除いた過去の2作では、2001年リリースのデビュー作が特に素晴らしかったですね。冒頭の3曲の濃厚なメロディは必殺とも言えるものだったし、最後から2曲目(隠しトラックを除く)の"EZ"は人生でも何度かしか出会えないだろうなと思わせるぐらいの名曲だと今でも思っています。他にも良曲揃いの傑作でしたね。すごい新人が現れたもんだとリリースされた当時は思っていました。期待が大きすぎたのか、2作目は停滞感を感じたけれど、実際はきちんとクオリティを保っていた訳で。果たして、今回は? とりあえず、Pete Yornのmyspaceにて新曲(かな?)"Go With It"が試聴可能ですね。

さあ、今年は当たり年になりそうな感じですねぇ。去年は少し低調に思えたんだけど、今年は良い作品に多く出会えそうな予感。まだ入手できてないものも多いんだけど、これまでの実績からも期待できるでしょうから。2005年のベストは発表し損なったけど、今年は発表したくなるような年になってくれそうかな。ちなみに、今年のこれまでのベストはRoger Joseph Manning Jr.の"Solid State Warrior"です。

日々の音盤 2006/06 ⑥

2006/06/26 - 2006/06/30

Baby Lemonade / 68% Pure Imagination
The Connells / One Simple Word
Freedy Johnston / Blue Days Black Nights
The Kinks / Phobia
Van Morrison & The Chieftains / Irish Heartbeat
Graham Parker + The Rumour / Heat Treatment
Pernice Brothers / The World Won't End
Chuck Prophet / Homemade Blood
Ron Sexsmith / Time Being
Umajets / Swollen And Tender
Weezer / S.T. [Green Album]
Whiskeytown / Strangers Almanac

少し出遅れてしまったけど、やっとの事で聴けたRon Sexsmithの新作"Time Being"。いつも通りに最初からガツンと来る感じではなくて、聴く回数を重ねる毎にそれぞれの曲の姿が像を結ぶような印象。ソロ名義での前作"Retriever"は正にそんな感じだったけど、今回もそうなりそうな予感。じわじわと良さを実感しつつあります。来たるべき来日に向けて、聴き込む事になりそう。

早いもので、私のblogも今日が1才の誕生日。最初の数ヶ月はハイ・ペースでやっていたけれど、その後は普通のペースに落とした事もあり、今日まで何とか続けて来られました(PCの故障で休んだりもしたけれど)。HP作成もじわじわと進めているんで、そちらが完成するまでは今の感じで続けて行こうと思っています。今後もよろしくです。