今日の音盤 2005/08/30

画像今日の音盤。

① Bruce Springsteen / Born To Run (1975) [pic]
② Bruce Springsteen / Tunnel Of Love (1987)
③ Roy Orbison And Friends / A Black And White Night Live (1989)

① 3作目。Bruce Springsteenの人気や評価を決定付けたアルバムですね。USのロックを聴いて行く上で、やはり避けては通れない作品でしょうか。以前ほどは彼の作品を聴かなくなってしまったけれど、90年代初め頃まではよく聴いていたし、かなり好きでした。もちろん、今でも好きなんですが。1984年発表のアルバム"Born In The U.S.A."とかは聴きまくったせいで、どの曲も一緒に歌えてしまうぐらい(今でも歌えるかどうかは怪しいけど)。ロックに関して、日本のメディアやファンはUK志向が強いんで、彼のような音楽は表面上のスタイルしか伝わっていないんじゃないかと思えたりする部分も多いですね。豪快さと繊細さを併せ持った、偉大なアーティストだと思う。
長くなりそうなので、簡潔に要点だけ。タイトル曲である"Born To Run"が最も有名だろうし、それももちろん名曲だと思うけれど、このアルバムでのベスト・チューンは1曲目の"Thunder Road"でしょう。何かが宿っているんですよね、この曲には。初めの方の歌詞で歌われる"Roy Orbison singing for the lonely"で、Roy Orbisonの存在を知ったんでしたねぇ・・・
この"Thunder Road"はニック・ホーンビィの作品(小説?)『ソングブック』で重要な曲として取り上げられていましたね。もちろん、彼ほどには深い思い入れはないけれど、とても興味深く読ませてもらいました(この『ソングブック』は音楽好きの人は読んでおきたい作品でしょう)。

② 8作目(ライヴ盤を除く)。歴史的ヒットとなったアルバム"Born In The U.S.A."、そして、それに伴うライヴ・ツアーは社会現象とも言えるぐらいに多くの人を巻き込んで行ったようで、それを収めたライヴ盤はLP5枚組(CDは3枚組)という膨大さにも拘らず、脅威のセールスを記録(このライヴ盤がUSにCDプレイヤーを普及させたと言われてますね)。そんな喧騒の後にリリースされたアルバムですね。アーティストとしての重要なターニング・ポイントにある作品と言えるんでしょうね。それまでの勢いに乗って突っ走って行く事も可能だったんでしょうが、ここで聴ける曲は等身大の1人の人間に立ち戻って紡がれた歌でした。その辺りに、彼のアーティストとしての資質が強く感じられます。
今でも一番よく聴く彼のアルバムはこれですね。穏やかさの中に見え隠れする不安や満たされなさ、じわりと迫って来ます。今年発表された新作"Devils & Dust"もじっくりと聴かせてもらいます。

③ 1987年9月に行われたRoy Orbisonのライヴを収めたアルバム。収録の16曲のうち、ほとんどが往年のヒット曲となっています。これは彼にとっては、第一線への復活のライヴと言えるものだったようで、それに華を添えるべく豪華アーティストが大挙参加しています。Bruce Springsteen、Elvis Costello(曲も提供)、Tom Waits、Jackson BrowneやBonnie Raittなどなど・・・ James BurtonやJerry Scheffなど、アメリカ音楽を支えて来たプレイヤー達もきっちりと参加しています。まあ、それだけ多くのアーティストたちに愛され、尊敬されていたという事なんでしょうね。その辺りは遺作となってしまった1989年発表のアルバム"Mystery Girl"でも窺い知る事ができます(非常に残念ながら、彼は1988年12月6日に死去しています)。
日本では映画のせいもあってか、"Oh Pretty Woman"の人ぐらいの認識になってしまっている節もあり、他の曲を伝えられていない無能なメディアのアホぶりには呆れ返ってしまいます。良曲いっぱいだし、この声は唯一無二です。この声に込められた思いをうまく受け止めたいものです。このライヴも聴いていると、胸が熱くなって来るような素晴らしさです。ライヴ映像もリリースされているんだけど、私は残念ながら見れていません。
G.H.(Fabだった人)、B.D.(最近、自伝を発表)、J.L.(20世紀最強のメロディ・メイカー)やT.P.(ナブラチロワと間違わないでね・・・すんません、オチに使わせてもらいました)らと結成した覆面バンドTraveling Wilburysでの素晴らしい曲の数々も忘れられません・・・

今日の音盤 2005/08/28

画像今日の音盤。

① Jess Klein / Draw Them Near (2000) [pic]
② Will Kimbrough / This (2000)
③ Marc Copely / Limited Lifetime Guarantee (2002)

① New York出身のアーティストの2作目(他に自主制作でカセット・テープの作品を出していたようです)。1998年にデビュー作をインディ・レーベルからリリースし、この2000年のアルバムでメジャー・デビューとなりました。そちらは入手困難なため聴けてませんが、本作はこちらの予想を大きく上回る充実盤でした。Brad Jones、Will Kimbrough(②で紹介)、Ken Coomer(元Wilco)やDavid Henryなどといった申し分のないメンバーをバックに迎えて、本当に良く書けた曲を独特な声を持った彼女が彩り豊かに歌い切っています。彼女が全曲を作曲しており、シンガー・ソングライター的な側面も十分にあるんだけど、躍動感を強く感じさせる曲もあり、あまりイメージを限定するような紹介の仕方はしない方が良さそうかな。とにかく、良い曲ばっかり。長く聴き続けるであろう名盤。
この作品後、(Voices On The Vergeへの参加はありましたが)リリースから遠ざかってしまって心配したんだけど、今年の2月にMarc Copely(③で紹介)をプロデューサーに迎え、新作"Strawberry Lover"を発表。この2人、一緒にライヴ・ツアーをしたりしているらしく、気が合ったんでしょうかね。

② 自身のバンドWill & The Bushmenでの作品に加え、様々なアーティストのアルバムでセッション・ギタリストとして活動して来た彼のソロ・デビュー作。自らのレーベルからのリリースといった事もあり、あまり注目を集めなかったんだろうけど、これは彼のキャリアを反映したような好盤になっていて、埋もれさせるにはもったいないアルバムですね。適度なルーツ風味を纏った楽曲はUSらしい大らかさを感じさせ、聴いていると心地良い気分に浸れます。何度か聴けば一緒に歌えそうな親しみ易さも兼ね備えているんですよね。Pat Sansone(The Autumn Defense)やKim Richeyを始め、参加メンバーも充実しています。本当にとても良いんだけどなぁ・・・
この後、2002年に2作目のソロ・アルバムをリリースしています。そちらも良かったです。

③ Massachusetts州Boston出身のアーティストのデビュー作。上記の通り、Jess Klein絡みで購入してみました。それ以前から名前は知っていましたが。All Music Guideによると、彼は以前に交通事故で大けがをしたらしく、その逆境を跳ね返す形でプロのミュージシャンになって行ったようです。そういう事を知ると、やっぱり応援したくなりますよね。
さて、実際の音はと言えば、真っ当でストレートなロックあるいはポップ作品に仕上がっています。The Toriesとかに近い感じかな・・・って、例えがちょっとマイナーっすか。飛び抜けたメロディではないけれど、繰り返し聴いていると知らないうちに耳に馴染んで来るような感じですね。ただ、ここしばらくの音楽状況では黙殺され易い音と言えそう。実際、3年ぐらい前のアルバムなのに、既に廃盤となってしまっているようです。厳しい現実ですね。交通事故のダメージを乗り越えたように、今後も音楽活動を続けて、素晴らしい作品を届けてもらいたいところですね。

2005年夏の音楽生活

8月最後の週末と言う事で、夏も残りわずかになって来てしまいました。暑さが苦手な私としては、早く涼しくなってもらいたいのだけれど、夏が過ぎ去って行くのは寂しくもあり・・・

そんな感じではあるけれど、音楽に関しては季節に関係なく聴き続ける毎日であります。まあ、聴くCDは山ほどあるんで(何枚あるんだか自分でも分かってません・・・)。正直、あり過ぎて困ってしまう状況だとも言えますね。聴いているCDを項目で分けてみると・・・

① blog内で『今日の音盤』として紹介するCD(その候補なども含む)。
② 今年の初めから制作中のweb siteで取り上げているCD。
③ 整理と称して、(スペース節約のために)あまり聴けていないCDを薄型ソフト・ケースに移す前に確認のために3度ぐらい通して聴く。
④ 数ヶ月以内に購入したCD。
⑤ ふと聴きたくなったCD。
⑥ 好きなCD。
⑦ その他・・・①や②の関連などで聴いておきたいものとか。ライヴに行く予定のアーティストのCDは聴く回数も多くなります。

こんな感じですか。はっきり言って、時間が足りる訳がありません。気が付けば、大好きなCDを1年ぐらい聴いてなかったなんて事も少なくないですね。色々と聴いて来たからこそ出会えた音楽もいっぱいあるんだけど、何かを失ってしまったような気はしてしまいます。ここ何年かのペースで聴き続けられるのも、もしかするとそんなに長くはないのかも知れません。

とりあえず、なるべく早くweb siteを完成させて、肩の荷を軽くしたいですね。そんな訳で、このblogのペース・ダウンも予想されますが、完成の暁にはそれなりのものを届けられるんじゃないかと思っています。その際には、このblogの役目も変わっているでしょう。

今日の音盤 2005/08/26

画像今日の音盤。

① Kevin Tihista's Red Terror / Don't Breathe A Word (2001) [pic]
② Neilson Hubbard / Why Men Fail (2001)
③ Skydiggers / Bitter Sweet Harmony (2003)

① Triple Fast ActionというバンドのメンバーだったKevin Tihistaのユニットのデビュー作。当初は2枚組として発表される予定だったと聞いた事があります。真相は知りませんが。Atlanticレーベル傘下からリリースされたものの、傘下レーベルの閉鎖か何かによって、現在はParasolレーベルより発売されています。結果として、こういった音を探している人の耳に届き易くなったと言えなくもなさそう。
さて、音の方は極上の仕上がりと言えるんじゃないでしょうか。シンガー・ソングライター的な肌触りが根底にありながらも、微妙な浮遊感と言うか陶酔感のようなものを生み出しているサウンド志向は独特のものがあるように思えます。私はあまり賛成できないけれど、Elliott Smithとかが比較の対象になる事が多いみたい。曲も本当に良く書けています。もっと広く聴かれるべき傑作だと思う。昨年の9月に3作目を発表、今年の7月にソロ名義でのアルバム(自宅録音が中心?)をリリースしています。

② The Living Handというバンドで活動後、1997年にアルバム"The Slide Project"でソロ・デビュー。これは約4年ぶりの2作目ですね。本作で彼を知って、その後にデビュー作を聴いたんだけど、かなりの変貌ぶりにちょっとビックリしました。この2作目ではじっくりと思いを込めて歌うような感じであるのに対して、1作目ではストレートなロック寄りの曲が多かったんですよね。ただ、ソングライターとしての資質はソロ・デビュー時点ではっきりと表れていて、そちらも同じぐらい好き。その1作目、今となっては少し入手困難でしょうが。
Pernice Brothersや同じParasolレーベルからのリリースでもある①のKevin Tihistaなどに近い雰囲気でしょうか。ちょっと壊れそうでハイ・トーンなヴォーカルは好みが分かれそうだけど、じわりと沁みる曲はなかなかの出来だと思います。この後、2003年に3作目を発表。

③ Canadaのバンドの多分6作目(編集盤やライヴ盤を除く)。オリジナル・アルバムは1997年以来で、これは久々の作品になりますね。1991年にアルバム・デビューをしているようなので、それなりのキャリアを誇るバンドですね。The Cash Brothers(良いっすよ)のPeter Cashがかつて在籍していたバンドという事で入手したアルバムだったんだけど、これは買って正解でした。アルバム・タイトル通りの甘酸っぱい感じよりも、キャリアを反映したような安定感が全体から滲み出ていると言えましょうか。
日本での認知度は限りなく低そうだけど、とても良いバンドです。このアルバムしか持ってないけれど、他の作品も聴いてみたいと思わせてくれますね。

以上、今日は00年代前半の優良ポップ・アルバムを取り上げてみました。

今日の音盤 2005/08/24

画像今日の音盤。

① Semisonic / Feeling Strangely Fine (1998) [pic]
② Brian Charles / Sadderdaydreaming (2000)
③ Crashland / Glued (2000)

① USのMinnesota州のMinneapolisで結成されたバンドの2作目(ミニ・アルバムを除く)。メンバーは3人で、中心人物のDan Wilsonを含む2人はTrip Shakespeareというバンドで以前は活動していました。XTCの作品などで有名なPaul Foxをプロデューサーに迎えた前作も良かったんだけれど、ちょっとサウンドを作り過ぎているような部分もあったように感じられました。本作はその前作の延長線と言える作風ながら、明快なポップさを増していて、バンドとしての充実ぶりを示す快作になっています。結果として、まずまずのヒット作となったようです。"Closing Time"や"Singing In My Sleep"などの名曲を収録。
彼らのサウンドはどこか理知的な感じもあるんだけど、曲の持つメロディとかは人懐っこい感じで、そういった要素がうまくブレンドされているんですよね。ライヴを見てみたいバンドでもあります。2001年の3作目から4年半ぐらい経っているんで、新作の発表が待たれるところです。

② USのアーティストのデビュー作。これまでのところ、リリースされたアルバムは本作のみのようです。他のアーティストのプロデュースなども手がけていますね。私の持っているところでは、Gigolo Aunts(これは1曲のみ)やMiss Fortuneなどの作品に携わっています。どれもポップさが特徴でしょうか。このアルバムもかなりポップですね。それに加えて、一捻りされた感のある曲展開やアレンジメントは聴き応えありですよ。その辺りは他のアーティストの作品を手がけているだけに、お手の物なんでしょうね。見過ごすには惜しい良作でしょう。
このBrian Charlesもそうなんだけど、USのインディ・シーンって、マイナーだけど優れた資質を持ったアーティストが多いんですよね。そんなアーティスト達にもう少し注目が集まって欲しいもんです。

③ UKのバンドのデビュー作。Travisと同じIndependienteレーベルからのリリースでした。しかし、本作とシングルを数枚リリースしただけで、あっさりと契約を切られてしまったようです。良いバンドなのにねぇ・・・ セールスが伸びなかったんでしょうかねぇ・・・? Independienteを離れてからはシングルを1枚リリースしただけだったはず。
さて、埋もれてしまった感のある本作だけど、これが突き抜けたポップさを備えたアルバムに仕上がっているんですよね。良い曲いっぱい。若さ溢れるヴォーカルと演奏。ライヴを見てみたいなぁ~って思う。今でも活動しているんでしょうかね? まずは、1曲目の"Modern Animal"を聴いてみて下さい。抵抗不能、秒殺ですよ。

以上、今日は90年代後半から2000年にかけての優良ポップ・アルバムを取り上げてみました。

第116回TOEICの結果

本当は書きたくないんだけど、テスト前日に記事を書いたので・・・

え~っと、結果が届きました。全くダメでしたねぇ・・・ 何で、あんな点数なんだろ? 感触としては、前回よりも40~50点ぐらい良いんじゃないかと期待してたんすが・・・ その前回が予想よりも点数が高かったんで・・・って、今回の結果を見た後は頭の中が混乱してしまいました・・・

具体的な点数を書かないと、訳が分かんないですね・・・ 目標は900点だったんです。んで、前回が895点だったので、結果を開封する寸前までは900点を越えている事にほぼ確信があったんですけどねぇ・・・ 開けてみると・・・

850

・・・って、書いてあったんですよ。あぁ~、訳が分かんない・・・

これ以上書くと、支離滅裂になるので止めときます。次回受験予定は10月23日。次回こそは! ここで書いて、自分にプレッシャーをかけてみます。

今日の音盤 2005/08/22

画像今日の音盤。

① Wanderlust / Prize (1995) [pic]
② The Sugarplastic / Radio Jejune (1995)
③ Pockets / S.T. (1997)

① Scot Saxを中心としたバンドの(多分)デビュー作。このアルバムは良いですねぇ。数日前に久々に聴いてみたんだけど、以前よりも印象が良くなっていました。何よりも曲が良く書けています。何度か聴けば口ずさめそうな親しみ易さがあるし、演奏やアレンジメントもしっかりしてますね。ただ、この手の音は90年代中頃は注目を集めにくかったんだろうなぁ。この作品も含めて、この時期には割りとメジャーからPower Pop系のバンドの作品がリリースされていたと思うんだけど、その多くがすぐにメジャーから契約を切られてしまってますからね。良い作品も多いんで、埋もれさせてしまうのは勿体ないんですよね。
さて、その後のWanderlustはPower Pop系のレーベルとして有名なNot Lameから作品をリリース、中心メンバーのScot Saxはソロ作品も発表しています。Sloanとかのファンに聴いてもらいたいとこですね。

② Ben Eshbachを中心としたバンドのデビュー作。アルバムと同タイトルの1曲目でノック・アウト。いやぁ~、ポップです。このサビの部分で一緒に歌いたくならない人は早死にしてしまいそうです。少し調子を外してしまったような感じは狙ってやっているのか、単にヘナチョコなだけなのか。アルバム全体でも、ちょっと頼りなさげだけど、ポップさは隠しようもないぐらいにそこかしこに溢れ出てますねぇ。その頼りなさそうなとこを愛嬌と思えるかどうかが好き嫌いの分かれ目と言えそうかな。全体的に結構XTCっぽいっすかね(特に6曲目や7曲目とか)。USのバンドだけど、UKのエッセンスがたっぷり。佳作。
このアルバムを評価されてか、次作(2作目)ではメジャーに移籍。そちらはまずまず良かったかな。3作目からはインディに戻ってリリースを続けています。3作目は入手困難で聴けてないけれど、4作目はポップ度が少し抑え気味で実験的な要素が増した感じですね。3作目と4作目はCD Babyで試聴できます。

③ Denmarkで結成されたバンドのデビュー作。この後の事は詳しく知らないんだけど、アルバムはこれだけのようです。もしかすると、本国とかだけでリリースとかされているのかも知れませんが。これは理屈抜きに楽しめる傑作ポップ・アルバムですね。逆に、理屈をつけたがる人には能天気な音に聴こえてしまうのかも知れませんが。
The Beatlesの"Here Comes The Sun"のカヴァーを収録。アップ・テンポにアレンジされていて、なかなかに微笑ましい仕上がり。この曲がアルバム全体と違和感なく調和していると言えば、雰囲気も伝わるでしょうか。The Beatles~Oasisの流れにあるバンドでしょうが、大物感を漂わせたようなタイプじゃなくて、好きな事を素直にやっている等身大の魅力を感じますね。捨て曲なし、最初から最後までポップ。伸びやかに歌われるメロディの魅力にクラクラ・・・

以上、今日は90年代中頃の優良ポップ・アルバムを取り上げてみました。

Smile

画像今日はNHKのBS2で放送された特番を見てました。歴史上最も有名なお蔵入りアルバム"Smile"を特集していました。最初の20分ぐらいは見逃してしまいましたが・・・

このアルバムはThe Beach Boysの中心人物だったBrian WilsonがThe Beach Boysの他のメンバーがツアーに出ている間に構想を膨らませて、帰還したメンバー達と共に制作されるはずだったものです。1966年頃の事です。しかし・・・

当時の音楽界の状況を考えてみると、当然ながら、The Beatlesの存在抜きには考えられない訳です。それぞれのアーティスト達は互いに刺激を受けつつも、自分達ならではの新しい何かを生み出そうという強い意欲を持っていたように思うんです(当時の音楽を聴けば、それは確実に伝わって来ますよね)。そして、Brianもそんな1人だったはずです。きっと、誰よりもその思いは強かっただろうし、新しいものを作り出せる才能の持ち主でもあった訳で・・・

でも、そのような音楽的な挑戦に周りが同調してくれるとは限らないんですよね・・・ 結局、制作は途中で断念となってしまいました。ここで拒絶された事がBrianにとっては後々まで続くトラウマとなってしまったんですよね。この過程は文章などでそれなりには知っていましたが、今回の番組で新たに知った事もいくつかありました。

私がBrian Wilsonの音楽に出会ったのは1988年に発表された初のソロ・アルバムでした。それから次第に彼の経て来た道のりを知るにつれて、The Beach Boysや彼のソロの作品への愛着が増して行きましたねぇ。比類なき才能と繊細で傷つき易い心。そんな彼の音楽には、短期間の活動を完璧に走り抜けたThe Beatlesにはない何かが感じられるんですよね。それは普段の生活で感じたりする自分の中の弱さだったり、迷いだったり、時には喜びだったり・・・ そんな風に思いを重ね合わせられる魅力と言いましょうか、そんなものがあるように思うんです。

ちょっと文章が支離滅裂になって来たような・・・

さて、制作が断念されたままになっていた"Smile"を復活させる試み。こちらが想像する以上に困難だったようです。Brianの精神状態も浮き沈みがあったようです。彼にとっては、長年のトラウマを乗り越えるようなものだったのでしょうか。でも、近年活動を共にして来たバンド・メンバー達の協力などもあって、2004年の2月に"Smile"をLondonでのライヴで再現した訳です。これに力を得て、スタジオ録音の"Smile"も遂に昨年リリースされましたよね。そして、"Smile"ツアーで来日しました・・・

しか~し・・・ 私はそのライヴを見に行ってないぢゃないかぁ~! 何とバカな事を・・・ 今夜放送された映像や音に触れてみて、絶対に見ておくべきだったと大後悔・・・ 後の祭りですな・・・

そんな"Smile"、私の文章の表現力の数億光年の彼方にある素晴らしさです。未聴の方は是非とも。生で聴く"Smile"は天にも昇るような素晴らしさだったんでしょうね、きっと。

Summer Sonic 2005 後編

・・・続き。

さて、Bloc Partyです。危険でなさそうな位置まで下がって見てました。確かに刺激いっぱいの音かも知れないけれど、Roddy Frameを見た後ではねぇ・・・ 私に必要な音ではないですね、やっぱり。体には響いても、私の心には響かない。CDを聴いた時に感じた通りだったかなぁ。まあ、ファンも多いようで会場は盛り上がっていましたよ。

さあ、気分を変えて、Teenage Fanclubです。新作がちょっと微妙に思えたんで、どうなるかなと思っていたけれど、TFCはTFCでした。これまでの代表曲と新作からの曲をバランスよく配して、キャリアを積んで来たバンドらしく安定感のある演奏を披露してくれました。TFCのライヴ初体験の私には、曲ごとにヴォーカルが交替するのは分かっていても新鮮でしたね。やっぱり、良い曲がいっぱいあるなぁ~と再認識すると共に、他にも聴きたい曲がいっぱいですやん状態。分かっていた事とは言え、フェスでの演奏時間では物足りなかったです。当然ながら、アンコールもありませんからね。単独でのライヴを是非とも見たいっすね。

最後のThe La'sです。疲れてました。この日の良くも悪くも最大の問題のアーティストです。TFCとはファン層も被るのか、私の周りの観客はTFCから引き続き見る人が多かったですね。程なくして、メンバー登場。会場はちょっとしたどよめきに包まれました。伝説を目撃しているような気分も感じつつ・・・そんな感じでしょうか。そして、演奏開始。余分な装飾のない音をバックにして、やけに映えるLee Maversのヴォーカル。私にとっては、この日のThe La'sのライヴでの一番の発見はこのヴォーカルでした。彼らを神格化したような評価に多少の違和感を感じていたし、実際のライヴに触れて等身大のバンドとして見ると、Lee Maversの歌声が最も力を帯びて現実味のあるものとして響きました。熱心なファンには反発されそうだけど、この日のライヴには長期間の空白への答えは感じられなかったし、伝説なんてどうでもいいと思った。でも、Lee Maversのヴォーカリストとしての力量は本物だと思ったし、これからはもっとファンの近くで活動を続けて欲しいなって思いましたね。あのライヴを単なる同窓会にしないためにも、今後の活動に期待したいですね。"There She Goes"を超えるような名曲で、みんなを驚かせてもらいたいもんです。

さて、この後は時間的にOasisを見れたはずなんだけど、疲れていた(The La'sの途中で気を失いかけてしまってます・・・)のかOasisを見るなどという発想も起こらず、帰路に。思い返してみると、もったいない事をしてしまってますねぇ・・・ 昨年と同様、帰宅後にリストバンドをカットして、今年のサマソニも終了・・・

以上、私のSummer Sonic 2005でした。疲れたけれど、やっぱり楽しかった♪

Summer Sonic 2005 中編

さあ、待ってましたのRoddy Frame。もしかしたら(5%ぐらいの確率で?)、バンドを引き連れてのライヴかもと思っていたけれど、ステージは楽器や機材も片付けられ(Roddyの使うギターが客席から見てステージの右側にありましたが)、とってもシンプルに。やっぱり弾き語りかぁ~と思いつつ、じっと待っていました。

そして、Roddyが登場。みんなの気持ちが表れたかのような歓声が。何だか、とても良い雰囲気だなぁ。軽く挨拶をして、Roddyが歌い始めました。すると、その場の空気が魔法にでもかかったかのように、不思議な緊張感と何ともふんわりとした柔らかい温かさのようなものに満たされたような気がしました。彼のギター・プレイは素晴らしかったし、気持ちを込めて歌われる曲はこれ以上ないぐらいに心打たれるものがありましたね。目に涙を溜めながら見て、そして歌えるところは一緒に歌いました・・・

初めの方はソロ作品からの曲がメインでしたね。最初にAztec Camera時代の曲をやった時には、会場からも大きめの歓声が上がりました。ファン歴の長い人が多かったんでしょうね、やっぱり。ソロ作品の曲もとても良かったし、Aztec Cameraの曲もギターでの弾き語りで聴くと、新たな素晴らしさで心に響いて来ましたね。後半に演奏されたAztec Cameraの1stに収録の"Oblivious"は観客も一緒に歌って、コーラスを。言葉にならないぐらい気分が高まりました。そして、最後の曲と前置きしてから、"Somewhere In My Heart"が演奏され、会場のみんなで一緒に歌いました。これも良かったなぁ。もっともっと聴いていたかったけれど、大満足。

文句なしに2005年の私のサマソニのベスト・アクトはRoddyに決定! 音楽フェスと言えば、大音量でガンガン盛り上がるようなイメージがあったりすると思うんだけれど、そんなイメージからかけ離れたようなライヴでした。あの会場でギターだけを手にして歌うRoddyの姿は本当に感動的でした。この夏一番の思い出になりそう。Roddyをサマソニに招待してくれた事に感謝すると共に、今後も客集めに偏り過ぎないアーティスト選定を期待します。

気分が高ぶっていたのか、どの曲を演奏していたのかはっきりと覚えてないので、ネットを彷徨ってセット・リストを手に入れねば。その曲順でMDを編集したいのね。

Whole lotta thanks for wonderful songs, Roddy! Hope you coming back soon!

Summer Sonic 2005 前編

13日、大阪でのサマソニに行って来ました。サマソニは去年に次いで、2度目。

本町駅にて友人と合流、会場へ。電車を降りて、リストバンド交換所を目指して歩きました。去年は交換までに手間取ってしまい、時間を無駄にしてしまったけど、今年は多少は余裕があったような。交換後、早めに簡単な昼食を済ませ、入り浸り予定のSonic Stageへ。Caesarsからスタートです。

同じSweden出身であるMando Diaoと比較すると大物感には欠けるけれど、ポップなメロディには聴くべきものがある・・・ってのが、アルバムを聴いての印象でした。ライヴを見ての感想も同様でしたね。特色であるキーボードの音がうるさく感じられる時もあったけれど、あのメロディは気分を駆り立てますね。iPodのCMに使われた"Jerk It Out"で一番盛り上がってたけれど、他の曲もなかなかに魅力的。結構楽しめましたよ。最新アルバムしか持ってないので、以前の作品も聴いてみます。

Caesars終了後、客席後方の休憩ゾーン(?)へ。ここで休みつつ、次のLittle Barrieを聴いてました。曲もMCもとても元気な感じでしたね。途中、ちょっとSpin Doctorsみたいな曲があったような・・・? Open Air Stageで11時10分からThe Othersを見て、この時間帯に昼食にした方が良かったかも。

そして、Death Cab For Cutieです。Caesarsに比べると、観客もちょっと少なめでしょうか。言葉で表現しにくいタイプの音で、何とも言えない感覚で響いて来ます。時に心地良く、時にざらついた感触だったり。彼らのアルバムは初期の2枚しか聴いてないんだけど、CDで聴くよりもかなり印象が良かったですね。予想通り、ライヴの方が良いバンドだなぁ~と思いました。ライヴを見た上で改めてCDを聴くと、これまでとは違う部分も発見できそう。新作のリリースも控えているし、その後の作品もチェックしたいところ。もうちょっと小さめのキャパの会場で改めてライヴを見たいですね。

続く・・・

今日の収穫 2005/08/14

画像今日の収穫・・・CD。

① Azymuth / Carioca (1989)
② Izzy Stradlin And The Ju Ju Hounds / S.T. (1992)
③ Richmond Fontaine / Safety (1997)
④ Stephen Bruton / Nothing But The Truth (1999)
⑤ Robert Forster / Danger In The Past (1990) [pic]

価格(税込)・・・①②③各250円、④200円、⑤1150円
状態等・・・①~⑤全て中古、輸入盤

① その昔よく聴いていたNHK-FMの番組『クロスオーバーイレブン』。そのオープニング曲がAzymuthというバンドの曲だと最近になって知りまして、機会があればアルバムを通して聴いてみたいなと思っていました。そのオープニング曲は"Fly Over The Horizon"というタイトルらしく、このアルバムには入っていないんだけど。まあ、何らかの雰囲気は掴めるかなって。Brazilのバンド、Fusion系なんでしょうかね。
そして、その『クロスオーバーイレブン』は数年前に終了していたんだけど、企画CDでの注目を受けてか、特別番組として復活するらしいのです。8月15日(月)~19日(金)の午後11時20分から深夜0時20分まで、NHK-FMにて放送されるそうな。明日からですね。聴いてみなくては。

② 元Guns N' Rosesですね、一般的には。自らの名前を冠した初のアルバム。この後の2作目を少し前に聴いていて、そちらがなかなかに痛快なアルバムだったんで、こちらも聴いてみようかと思った訳です。

③ Countryの要素を持ったRoots Rock系のバンドとの認識はあったものの、これまでは聴けていませんでした。これはデビュー作ですね。お安い値段でもあり、きっちりと入手。その筋では、かなり評価の高いバンドなんで、内容への期待度は高いです。

④ この人は最近になって知りました。Roots Rock~Americanaの流れのアーティストと言えるんでしょうね。つい最近、新作も出たようです。まずはここから入ってみます。重要レーベルになったNew West Recordsからのリリース。

⑤ The Go-Betweensの中心人物の1人。これは解散後に発表されたソロ・デビュー作(今は再結成されています)。この人の実力はThe Go-Betweensの作品で知られている通り、とても高いものがありますよね。もう1人のGrant McLennanのソロ作品は持っているものの、Robert Forsterは持っていませんでした。シンガーとしてはGrantに惹かれるけれど、ソングライターとしては甲乙つけ難いけれど、Robertの方が好きかも。他のソロ作品もゆっくりと揃えたいですね。

追伸・・・サマソニに関しては、日を改めて書ければと思っています。

今日の音盤 2005/08/12

画像今日の音盤。

① Teenage Fanclub / Grand Prix (1995) [pic]
② Teenage Fanclub / Songs From Northern Britain (1997)
③ The La's / S.T. (1990)

① ScotlandのGlasgowのバンド、Teenage Fanclub。オリジナル・アルバムとしては、4作目(コンピ盤を除く)。前作も良い作品ではあるけれど、ちょっと停滞感のようなものがあるようにも思えました。そんな思いを吹っ飛ばすような快作でしょう、これは。それぞれのメンバーが持ち味を出しつつ、それだけじゃない何かが作用したかのような充実ぶり。そういった作用を生み出せるのは良いバンドである証拠でしょうね。みんなに愛されているのも納得です。傑作。
個人的にも、彼らのアルバムの中ではこれが最も好きだし、聴く回数も多いですね。明日のライヴでも、ここから何曲ぐらいやってくれるのか楽しみなところ。

② 5作目。それまでに比べ、ジャケットの雰囲気がガラリと変化。音の方もナチュラルな穏やかさとでも言いましょうか、そんな感じに変化しているように思えます。大らかで優しさが溢れるようで、聴いていると、これ以上ないぐらいの幸福感に包まれます。"Grand Prix"よりも好きかもとかって思えたりもします。前作までの伸び行く勢いから、成熟へと向かうバンドの姿が浮かび上がって来るようです。それぞれのソングライターは個性を発揮しつつも、作品全体としての整合感は過去最高なんじゃないでしょうか。脱帽の名盤。Scotlandに行ってみたいなぁ・・・
ここ最近、サマソニに向けて繰り返し聴いていたんだけど、本当に良いアルバムですねぇ。ますます、彼らの事が好きになっている今日この頃です。

③ 1990年発表の唯一のアルバム。シングルとして発表済みだった"There She Goes"を除いて、Steve Lillywhiteがプロデュースしています("There She Goes"でもmixを担当しているようですが)。そのSteve Lillywhiteによってプロデュースされた音が気に入らないという事で、中心人物のLee Maversがスタジオ内で延々と作り直しているなどといった噂をされていましたね。それに愛想を尽かしたメンバーのJohn PowerはCastを結成、とか。どこまでが本当だったのかは分かりませんが。
音そのものに目を向けてみると、派手さとかギミックとは無縁の音楽なんですよね。Guitar Popとして語られる事が多いようだけど、ちょっと違うような気もします。もっとラフで黒っぽさも漂わせた音なんじゃないかと思うんですよ。まあ、その辺のとこも含めて、どんなライヴになるのか、サマソニでの復活には注目ですね(昨日の単独ライヴはどうだったんでしょうね?)。

サマソニ目前です

ここ最近はサマソニの予習と言いましょうか、サマソニでライヴを見る予定のアーティストのCDを中心に聴いております。そんな事もあって、ここでの音盤紹介も滞りがち。1回の記事で3枚を同時にレヴューってのも、ちょっと足枷になっているかな。それなりに関連のあるものを3枚選んでいるので、選択肢を限定してしまってるんですよね。今後はフォーマットを変更する事も視野に入れています。

そのサマソニももう目前と言って良いでしょうね。13日の大阪に参加です。1ヶ月前の時点では迷いもあったけれど、どれを見るかはほぼ決まりました。Sonic Stageに入り浸り状態になりそう。特に楽しみなのが、Roddy FrameとTeenage Fanclub。Roddy FrameはAztec Camera時代も含めると、かなりのキャリアの持ち主ですからね。それなりの思い入れを込めて、じっくりと楽しみたいところ。Teenage Fanclubは質の高い作品を発表し続けて来たバンドですよね。充実した楽曲がずらりと並んだライヴになりそうで、とっても楽しみ。

Sonic Stageのラストに登場するThe La's。残したアルバムは1枚のみ、しかも15年前ですからね。正直なところ、どんな事になるのか想像できません。歴史的な復活なんで、見逃したくない思いも強いけれど、リスナーを大切にして活動を続けて来たTeenage Fanclubがトリを飾るべきだったんじゃないかなとは思いますね。とは言え、The La'sのライヴが日本で見られるなどと思ってた人はほとんどいなかっただろうしねぇ。そう考えると、やっぱりラストに登場するのが相応しいのかも。なんだかんだ言っても、楽しみなのであります。

未聴CDが増加の一途で、ちょっと憂鬱だなぁ~と思いつつ・・・

今日の音盤 2005/08/07

画像今日の音盤。

① Roddy Frame / The North Star (1998) [pic]
② Roddy Frame / Surf (2002)
③ Aztec Camera / The Best Of Aztec Camera (1999)

① Aztec Cameraとして作品を発表して来たRoddy Frameのソロ・デビュー作。とは言え、Aztec CameraはRoddy Frameのソロ・ユニット的な色合いが濃かったと言えるんで、自らの名前を冠してのリリースとなったのには何らかの心境変化があったんでしょうかね。このソロ1作目を聴く限りでは、特に変化は感じませんでした。優れたソングライターぶりを発揮した作品に仕上がっていると思いますね。落ち着いた作風の中に瑞々しさが混ざり合い、彼ならではの味わいに満ちた曲が多く収録されています。
Aztec Cameraが1983年にデビューした時、Roddyはまだ19歳だったんですよね。早熟の天才だった彼も15年を経て、年齢相応のゆとりのようなものが作品から滲み出ているようにも感じられます。とは言え、この時点ではまだ34歳なんですよね。とても好感の持てる良盤です。

② ソロ2作目。今回はアコースティック・ギターでの弾き語りによる作品になっています。彼のソングライターとしての魅力をダイレクトに伝えるという意味でも、これは試みとしては歓迎したいとこです。実際に、いつも以上にメロディがじわりと沁みて来るような感じで、聴いていると心が落ち着くようです。曲調もいつもに増して、ゆったりとしているのも特徴でしょうか。
前作ではソロ名義に移行した事による変化は特に感じられなかったのだけど、こんなアルバムを作るとなると、やっぱりソロ名義の方がやり易いかなって思えますね。聴くほどに味わいを増す佳作ですね。もうちょっと注目されて欲しい存在です。

③ ベスト盤。オリジナル・アルバム6作品からの曲を中心に16曲。デビュー作の曲がやっぱり抜群の出来ですね。まあ、あんな名盤は滅多にないから、当然と言えば当然なんだけど。もちろん、他の作品が悪い訳ではなく。代表的な曲も多く収められているし、Aztec Cameraを初めて聴く人には手頃な作品と言えましょう。Van Halenの"Jump"の脱力カヴァーも聴けるしね。"Killermont Street"も収録されてますよ。

今年のサマソニで来日するRoddy Frame。嬉しい驚きでした。ここ最近、彼の作品を集中してよく聴いてましたが、やっぱり良いですねぇ。曲そのものの出来の素晴らしさに加え、作品から発散される雰囲気にもとても好感を抱いてしまいます。できれば、秋から冬にかけて聴きたいと思わせる部分があるので、改めての来日が実現すればなどと贅沢な事も思ったりしてます。とにかく、とっても楽しみ♪

今日の音盤 2005/08/06

画像今日の音盤。

① Brendan Benson / One Mississippi (1996) [pic]
② Brendan Benson / Lapalco (2002)
③ Mark Lane / Golden State Of Mind (2003)

① デビュー作。Ethan JohnsとBrendan Bensonの共同プロデュースですね。友人でもあり、ルームメイトでもあったというJason Falknerが半数余りの曲で共作者としてクレジットされています。Jasonが関わったのは主に初期段階のようで、アルバム制作の前にBrendanとJasonで作ったデモ・テープがデビューのきっかけになったらしいです。
Brendanはメロディ・センスがちょっと独特で、他のアーティストでは聴けないようなメロディ展開をしたりするんで、ワクワクするような感覚を味わえます。特に演奏時間の短い冒頭3曲を始めとした前半の流れは必聴でしょう。このテンションでアルバム全体を突っ走れていれば、間違いなく傑作になっていたでしょうね。マジカルなメロディの聴ける良盤。中古での入手も容易です。

② 約5年半ぶりとなった2作目。どうしているんだろうという心配と、もう作品を発表しないのかなという諦めに近い思いをしていたファンの前にふと届けられた感のあるアルバムでした。インディ・レーベルからのリリースだったからでしょうか、当時の雑誌でもひっそりと紹介されていたような記憶があります。でも、その小さな記事には、このアルバムへの歓迎の思いが溢れていたはずです。5年半の間に何があったのかは知りませんが、音楽活動を続けて、こんなに素晴らしいアルバムを届けてくれた彼に拍手を送りたいですね。
Jasonは本作でも参加していて、12曲中5曲で共作、プロデュースもBrendanと共に担当しています。このコンビはやっぱり絶妙ですね。メロディの冴えは前作以上とも思えます。本作が評価されたのか、今年発表の3作目でメジャー・レーベルに復帰。今後が楽しみになって来ました。来日しないかなぁ・・・できれば、Jasonと一緒に。

③ こちらもJason Falknerの友人らしいMark Laneのソロ・デビュー作。これ以前にThe Hoodwinksというバンドを率いての作品もあるようですが、詳細は知りません。彼の事はJason繋がりで知ったんだけど、類は友を呼ぶと言いましょうか、この人もメロディ・メイカーとして優れたものを持っていますね。日の傾いた午後(かな?)の庭先でアコースティック・ギターを抱えて腰掛ける彼の後ろ姿を撮った写真がジャケットとして使われていて、その雰囲気の良さが作品にも反映しているような気にもなります。
Jasonは13曲中4曲でプロデュースを担当、もちろん演奏でも参加しています。Markが全ての演奏をこなしている曲もあり、その辺のマルチ・プレイヤーぶりはJasonに通じるものがありますね。シンガー・ソングライターものの隠れた佳作と言えそう。このメロディはクセになりますよ。特に冒頭の"Girl With The Clouds"は抜群。Linksに表示してあるCD Babyで約半数の曲が試聴できるんで、お試しを。

Glenn Tilbrook @ Osaka

8月2日、Glenn Tilbrookのライヴを見に行って来ました。会場は南堀江のknave。心斎橋の西の方ですね。

開場時間の19時を少し過ぎた頃に到着。会場はこじんまりとした感じで、ステージはすぐそこ。そのステージには、暑さ対策のための扇風機がマイクの至近距離に。客席には、小さなテーブルが幾つかあり、その周りに椅子が数脚。軽い食事もできるようです。ハイネケンを飲みつつ、開演を待っていました。

程なく、Glenn Tilbrookがステージに登場。思った通りに気さくな雰囲気。挨拶もそこそこに演奏がスタート。アコースティック・ギターと彼の声。シンプル極まりないスタイルから発せられる音。思ったよりも激しい感じで力強く歌っていました。Squeezeのデビュー作が発表されたのが1978年だから、単純に計算しても27年が経っている訳なんだけど、若さいっぱいに熱く歌いまくるような感じでしたね。

ソロの2作品に加え、Squeeze時代の曲も分け隔てなく織り交ぜて演奏されました。知らない曲やうろ覚えの曲もあったりしたけれど、音楽への実直な想いを込めて歌っているような彼の声に引き込まれてしまいました。ソロ2作目のお気に入り曲の"Neptune"や"Ray & Me"もやってくれたし、少し前に買ったばかりだったSqueezeのアルバム"Frank"に収録の良曲"Melody Motel"も演奏してくれましたよ。

休憩後の1曲目では、Glenn自らが客席に降りて観客の中を周りつつ歌い、みんなでコーラスを担当・・・なんて場面もありました。この辺りはギター片手に世界各地を周っているだけあるなぁ~って思いましたね。そして、The Beatlesの曲のカヴァーも披露してくれました(曲名は秘密)。アンコールにも応えてくれた後、名残惜しさを残しつつ、終了・・・

・・・そんな感じでした。Squeezeでの商業的な成功を経て、現在は自らのやりたい音楽を作り、ギターだけを手にして世界各地をツアーして周っている。Glennもそれを心から楽しんでいるとの事。そんな音楽へのアプローチの仕方には共感するし、実際に素晴らしい音を届けてくれているんですよね。今回のライヴでもしっかりと楽しませてもらったし、再度の来日に備えて、Squeeze時代の曲もきちんとチェックしておきたいですね。バンド編成でのライヴも見てみたいな。

Thanks for great songs, Glenn!

新譜情報 Big Star

新譜情報・・・Big Star。

7月21日に『今日の音盤』で取り上げたBig Starが新作"In Space"を発表するらしいです。CDジャーナルによると、新作は9月27日にRykodiscより発売予定。オリジナル・メンバーのAlex ChiltonとJody Stephensに加え、復帰ライヴの際に参加していたThe PosiesのKen StringfellowとJon Auerが引き続き参加しているようです。地元のMemphis録音というのも期待を高めてくれます。

Alex Chiltonのソロ作は全くチェックしてない身なので、どんな音になってるのか、ちょっと想像がつきませんが。とにかく、オリジナル・アルバムは約30年ぶりになりますからね(CDジャーナルの記事では27年になってますね・・・)。The Posiesの2人の参加も心強いとこです。楽しみに待つとしましょう。