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2008年のリリース作品のベスト作品を選んでみました。選出の基準は過去と同様で、オリジナル曲を中心(半分程度を目途)にした作品が対象で、35枚ぐらいから選びました。Freedy Johnstonのアルバムなど、カヴァー曲で構成された作品は選外です。まあ、そのFreedy Johnstonのアルバムが最も理屈抜きで楽しめた作品だったりもするんですけどもね。ふっ。初回の今日は、20位〜11位です。 11. Jackie Greene / Giving Up The Ghost 12. Lucinda Williams / Little Honey 13. The Band Of Heathens / S.T. 14. Sloan / Parallel Play 15. Ben Folds / Way To Normal 16. The Wellingtons / Heading North For The Winter* 17. Justin Townes Earle / The Good Life 18. R.E.M. / Accelerate 19. Old 97's / Blame It On Gravity 20. Gary Louris / Vagabonds Jackie Greene / Giving Up The Ghost Verve Forecastを離れて、429 Recordsというレーベルからの作品。しかし、Steve Berlinを引き続きプロデューサーに迎えて、音はさらにコンテンポラリーな色合いを強めています。従来の魅力を引き継いだような曲も少なくなく、相変わらず水準の高さをキープしていますね。ただ、これ以上に風呂敷を広げた音作りにシフトしていくと、その辺に転がっていそうな音と差異が少なくなり、彼の存在意義が薄れてしまうように思われるので、今後の作品には注意しつつ接する必要があるかなと。まあ、でも、一般的な視点では、聴きやすさが増していると言えなくもないんでしょうし、新たなファン獲得に繋がるのであれば、それはそれで良いのかも。5曲目はJohn Cougar Mellencamp(John Mellencampではなく)っぽくて、何だか微笑ましい。 Lucinda Williams / Little Honey 聴き始めて間もない頃の段階では、いくつか収められたロック・チューンに目を奪われ、ちょっと評価しづらい作品かなと思っていたけど、繰り返し聴いているうちに、これまでの流れにあると思われる曲がじわりと浸透してきて、やっぱり良いなぁ・・・と。珍しく短い間隔でのリリースとなったものの、収録曲の質の高さはさすがと思わせます。さらに聴き込めば、もう少し上位にランクさせる事になるんじゃないかと思いつつ、今日を迎えました。嘘でも良いんで、来日して下さいよ。 The Band Of Heathens / S.T. 2008年一番の濃厚盤。アメリカというのは不思議な国で、短い歴史の間に、どうしてあれほどの多様な音楽が連綿と生み出されてきたのか、色々な作品に接するうちに、思い至らせられます。カントリーやブルーズを始め、それぞれのルーツ音楽はマーケットとしては独立した存在であるのかも知れないけど、市井の音としては境目なく存在しているんじゃないかとも思えるのです。枝分かれしてきたにしても、根っこではつながりがあるはずし、優れた試みによって再ブレンドされた音に接すると、まあ、そんな議論は置いといて、耳を傾けてガツンと体を揺さぶられるのに任せてしまえば良いかってな具合になる訳です。まあ、本作の真の魅力を語るには、更なる精進が私には必要ではありましょうが。 Sloan / Parallel Play もうベテランと言っても良いぐらいのキャリアになってきたSloan。近年の作品も良作でしたが、本作も彼ららしさに溢れた作品になっていて、バンドとして良い具合に年を重ねているなと思わずにはいられません。すごい事をやっている訳ではないんだろうけど、琴線に触れるメロディはいつ聴いても心地良く響くし、バンドの佇まいも、ただ好きな音楽をやっているだけとの姿勢が以前からずっと感じられ、身近な音として親しみを感じさせます。ややラフな一面が増したと思える本作、来日への期待をこれまで以上に高めるんですけどねぇ。 Ben Folds / Way To Normal 久々にアップな面を表に出した作品で、本人の意気込みが感じられますね。その分だけ、ソロでのこれまでの2作に比べると、メロディへのこだわりは薄れているように思え、その辺りがBen Folds Fiveのデビュー作との大きな違いかなと。まあ、あの鉄壁の作品と比較しちゃうのも、どうなのかという気もしますが。ただ、冷静に見ると、メロディ志向が強まり過ぎていたのも事実なんでしょうし(大歓迎な志向ですけども)、こういう方向に向かうのも必然だったのかなと思える。もちろん、悪い出来ではなく、早くライヴで聴きたいと思わせる曲が並んでいますよ。 The Wellingtons / Heading North For The Winter* 元気印のパワー・ポップが眩しいアルバム。正直なところ、真っ当なギター・ポップやパワー・ポップとの距離感を以前よりも感じるようになってきているような気がしていて、この作品も以前であれば、もっと高く評価したかも知れません。彼らの作品を聴くのはデビュー作以来で、その時には曲の個々の表情に欠けるような印象がありましたが、本作ではそういったとこも解消されているように感じられ、屈託なく楽しめるポップ作品になっていますね。やはり、ライヴを体験してみるべきなのでしょう。 Justin Townes Earle / The Good Life 作品について語る前に、誰それの息子と紹介されてしまうのは、もう避けられないでしょう。私もそれに触れずにいるのは、無理でしたし。でも、実際に作品に耳を傾けてみると、真摯に音と向き合う姿に気付かされ、余計な事は次第に意識から遠のくようになりました。すでに自分の発するべき音を心得ているように感じられるのが、頼もしいような、逆に少し不満にも思えたり。まあ、その辺りがどう変化するのか(あるいは、しないのか)も含めて、今後の活動も追いたいなと思わせるデビュー・アルバムです(これ以前に、EPをリリースしています)。 R.E.M. / Accelerate 初期の頃を彷彿させるギター主体のスタイルに回帰したとして、ファンの間でも概ね好評を得ていると思われる作品。私はと言えば、期間を置いて聴く度に、割りと作品の響き方が変化しているのが現状で、ある程度の定まった評価をするには、もう少し時間が要りそう。文句なく好きな曲もあるし、このようなアプローチも理解できるし、歓迎もしたい。でも、どこか違和感が残るのも確かなんです。それが何に対してなのか、自分でも良く分かりませんが。そんな諸々を吹き飛ばすべく、来日してくれりゃ〜良いんですけど。 Old 97's / Blame It On Gravity 前作はどうも歯車が狂っているように感じられ、あまり良い作品だとは思えませんでした。Rhett Millerのソロ活動やレーベル移籍など、色々とあったので、その辺りが作用していたのかな。まあ、それは置いといて。その前作後、Rhett Millerのソロ作品が再びリリースされ、並立しての活動も板に付いてきたのか、本作は期待に応える良作になっていますね。以前のような熱さやポップさとは少し距離を置き、落ち着いた中にも瑞々しさが感じられ、得がたい魅力を放っていますね。ライヴを見るには、あちらへ飛ばないとダメなんでしょうかねぇ。 Gary Louris / Vagabonds The Jayhawksの中心人物として活動してきたGary Lourisの初のソロ作品。バンド時代の音をそのまま期待すると、どこか肩すかしを食らったような気にもなりそうですが、音そのものにじっくりと耳を傾けてみると、彼がソロ作品として発したかったであろう音がじわりと沁みてきて、次第に作品の良さに気付かされるのです。随所で感じさせる質感は、やはり彼ならではと思わせるものだし、こういうアプローチもソロ・デビュー作としては十分に理解できるところです。Mark Olsonとの共演盤は未聴なので、そちらを聴いた上で、また新たに感じるとこがあるんじゃないかと思ったりもしています。まあ、鉄壁の布陣でThe Jayhawksとして再始動してくれるのがベストだったりするんですけども。 年の終盤になってから聴いた盤もあり、作品に関する印象もまだまだ流動的ですね。1年後には、全く違う感想を持っているかも知れません。限られた時間と次々にリリースされる作品、どうにも折り合いがつかないけれど、もう、どうしようもありません。何とかしたいと感じつつも、気付けば幾年も過ぎている、そんな状況ですし。現時点までに感じた事をまとめてみたので、何らかの参考になれば幸いです。続きは明日以降に。 |
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